起きました。
March 27[Fri], 2009 06:50起きました。カメラもってメコン川沿いを散策。帰り道、木製の鳥や象やブタなんかのつるし飾りのお店によりました。おっちゃんが朝から色つけをせっせとしております。タイ人ほんと朝早くて感心します。
7年前に経営していた小さな建設会社が倒産したあと、悩んだ末に始めた商売だと言うおっちゃん。朝からわりにディープな話ですが借金は4年かけて完済したらしく、ということは儲かったんですね。使っている材料はメコン川の上流から雨期に流れついた丸太。直径30センチ長さ6メートルで一年分を賄えるとか。まあデザインは子供のころに、お父さんと一緒に漁へ出かけていたときに見かけた動物が多いそうで、メコン川のお土産にはいいかも。
国境を往くその2:ラオスの土産物屋村。
March 27[Fri], 2009 08:37とりあえず朝の予定はラオス側に渡ってみる、です。メコン川にある中州=ドーンサオ島にあるお土産物屋村へはパスポートコントロールなしで行けたりするわけです。その代わり舟代+入国手数料がかかりますけど……
ドーンサオは住所的にはラオスの西北、ボーケオ省トンプン市というところにある、メコン川の中州です。毎年2月にはキワタ(木綿)の木がオレンジ色の大きな花をきれいに咲かせて「ドークギュ=木綿祭り」を島全体で祝う習慣があるそうです。
船着場から陸にあがると、土産物屋の小屋が数十軒並んで……ていうかそもそもここはお土産物屋さんだけの島。ラオス政府の職員に入国手続きの料金20バーツを払って奥へ進みます。まだ朝早いので、若い女の子の店員さんが朝シャン(古い)直後でタオルをターバン巻だったり朝ごはん中だったりでした。並んだお土産物はラオスの手織りの布やバックや骨董品的なものや……あとはコブラ酒ですね。どんな味なんでしょう。
再びボートに乗り込んで今度はチェンセーン。途中ラオス側は工事中のとこが多かったです。船頭さんによると、昨年から中国資本が入ってゴルフ場にカジノ、リゾートホテルなどの大規模な開発が始まってるみたいです。5年後には完成予定だとか。
古都チェンセーンを歩きます。
March 27[Fri], 2009 09:45というわけで所要約1時間で終点のチェンセーン。このあたりのメコン川は、ゴールデントライアングルより幅が1.5倍くらいあってかなり広く、船も人も盛んに行き交っている感じです。ここから数分先には、アユタヤのような遺跡が密集してます。
12~13世紀にかけて北部タイを支配したランナー王朝の中心地でもあったチェンセーン。東はメコン川に面し、北・南・西は、城壁に囲まれていたようで、いまでもその跡が残ります。西の城壁がいちばん長くて2,550メートル、北そして南はそれぞれ950メートルと850メートルなので、まあこぢんまりとした都ですね。
その旧市街地の中心にはワット・チェディルアン遺跡。1332年に当時のセーンプー王に建立されたお寺で、チェンセーンでいちばん大きい八角形のパゴダがあります。このパゴダ以外にも、大小のパゴダが本堂の周りに4つあったことを示す遺跡が残っていて、かつてはかなり大きな寺院だったみたいです。
ワット・パサック遺跡。ルースさんベスさん姉妹に出会う。
March 27[Fri], 2009 10:57最後に急ぎ足で城壁のすぐ外にあるワット・パサック。50バーツの入場料を払って中へ入ると、正面に数百本のチーク林=パサックに囲まれたきれいなパゴダが見えます。ワット・チェディルアンと違って、こちらは六角形、周りには仏像や天使、ライオンなどが施されてました。説明によると、1295年に建てられたものだとか。と、向こうのほうでカメラマンBが西洋人の女の人ふたりとなにやら会話をしてるのが見えました。カメラマンB、英語苦手だったのに立派になって(涙)。なんて思ってると3人揃ってやってきて、女性が口を開きます。
「こんにちはー!」……めっちゃ日本語ですやんか!
「ルースといいます。こちらは妹のベス、昨日アメリカから私たち夫婦を訪ねて来たの」。ルースさんはご主人とともにチェンライにやってきて10年、現在はチェンライ市内のインターナショナルスクールで校長先生をしている──なんてことを上手な日本語で話してくれました。おじいさまとおばあさまが日本で宣教師をしていた(お墓は神戸にあるとか)関係でお母さまは瀬戸内生まれ、ご本人もご主人と2年ほど日本で過ごしたことがあるらしいです。こんなタイの北の果てで日本と縁のあるアメリカのひとと出会うなんて……
それにしてもカメラマンB……結局ニホンゴしか喋ってなかったみたいです。
ヤオ族の村。
March 27[Fri], 2009 12:04このまえ時間切れでメーサロンのヤオ族村を訪ねられなかったので、最後に寄ってみることに。チェンセーンから国道1016号線を走って約30分、メーチャンにあるノンウェンのヤオ族村(ミャン族)です。建ち並ぶ土産小屋の裏にあった広場で、女性や子どもたちが刺繍をしたり、焼き鳥を焼いたり。ここでも子供たちは普段着だけど、年配の女性は黒い布の帽子に赤い大きなマフラーがつく黒い羽織、鮮やかな色の刺繍のズボンなんかでだいぶんオシャレさんですね。
ここノンウェンのミャン村は、40年くらい前にラオスからドイアンカーンを経て移り住んだ人たちがつくりあげた村で、現在130棟、約900人が住んでます。米やトウモロコシをつくって生計を立てていると。お土産物の屋台に並ぶ刺繍はすべてこの村の女性の手によるもの。ミャンの女の子は、10歳前後でお母さんから刺繍を教わることになっていて、できない子はいないのだと口を揃えてました。数週間でできるものから一年半かけてつくるという大作も売られてましたです。
実家。
March 27[Fri], 2009 14:00というわけでカメラマンA、実家に帰って参りました。おつかれさまです。ウチの親は会社をリタイアしてからチェンライでロングステイをしてましてもう4~5年になりますかね。ぼくの役目はここで終了。カメラマンBはチェンライ空港から飛行機です。それまでちょっと時間があるのでウチで昼メシ。メーサロンで買った雲南ハムを渡すと、薄切りになって出てきましたです。
ちょうど実家には竹の家具づくり(けっこうかっこよいです)をしているタイ人のピムさんも来てました。ピムさんによると、チェンライのゆったりした土地柄に惹かれて、陶器や織物をはじめ多くのアーティスト/デザイナーが暮らしているらしいです。また機会があれば、そういうとこもぜひ紹介したいと思います。今回はだいぶん駆け足だったので、次回はもっとゆっくりと、ですね。
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