世界遺産の町・スコータイでロイクラトン!
スコータイ
みなさんタイの旅行ガイドの写真などでごらんになったことがありますでしょうか、さまざまに意匠がこらされた灯籠のろうそくのあかりが川面をただよっていく様子、あるいは漆黒の夜空いっぱいに浮かぶ幾千の光るクラゲ(クラゲ?)。そう、あれがタイの伝統的なお祭、ロイクラトンです。
「クラトン」はバナナの葉っぱでハスの花をかたどった灯籠のこと。それを川に流す(ロイ)というこのお祭、ニホンの灯籠流しみたいですけれども、毎年旧暦12月の満月の夜にタイ全国各地で催される、川の女神さまへの感謝祭なのだとか。タイ全国においても、その発祥の地と伝えられる北部の古都スコータイでの「ロイクラトン」が、もっとも賑やかかつ豪華絢爛であるとのことなので、であるならばその世界遺産にも登録された遺跡の数々とともに楽しんでしまおう、というのが今回の旅の趣旨です。
旅の予定といたしましては、
- 1日目:関空を出発、バンコクを経由してピサヌローク、そこからクルマでスコータイへ
- 2日目:おもにスコータイの遺跡を見学
- 3日目:歴史公園でロイクラトン/托鉢の儀式・クラトンの大行進・灯籠流し・ミュージカルの観覧
となっております。
ピサヌロークに到着。夜ですが。
October 31[Sat], 2009 20:25というわけで関西国際空港からバンコク経由でスコータイ県のお隣・ピサヌロークの空港に到着。12時間ほどかかりましたかね……外に出ると世界はすっかり真っ暗な闇のなか。夜、見知らぬ土地へたどりつくと、昼の姿を知らないだけに街灯なんかがやけに明るくみえて、なんとなく気分が高揚してきたりしないですか。ないですね。でもでもお祭の前日ですからね。スコータイ王朝時代の夜の闇を想像しながら、テンションをあげていきたいと思います。
空港からクルマでやってきたピサヌロークの町は鉄道駅を中心に発展している様子で、その駅前の大きなロータリーには、すでに光り輝く巨大クラトンがどーん!と。これは……なんというかアレですね、幻想的とか優雅とか、そういったイメージではなく。ロイクラトンはもしかしたらかなりダイナミックなお祭なのでは……。と、そのとき目の前を、美しく飾られた大小のクラトンを積む軽トラが走り去り。ああ、これくらいのサイズもあるんですね。よかったです。
ピサヌロークで前夜祭(兼ナイトバザール)。
October 31[Sat], 2009 20:45ナイトバザールが行われているというナーン川沿いの一角に移動。この日は、ロイクラトン前夜祭ということで若者たちも普段よりたくさん出歩いてるみたいです。通りを埋め尽くす人々、食べ物の屋台をはじめ、衣料品やCDやDVDなど数々の露店が並び、特設ステージでは地元の(と思われる)若いひとたちがポップスからエラいハードなロックまでド派手にパフォーマンス。とても賑やかな夜……ですね。
そんなナイトバザールを楽しみつつ、電飾で飾られた橋の上から、遠くで上がる花火を眺めていると……その向こうに小さく光るおぼろげな光。おお、あれがもしや空飛ぶクラゲ? 遠慮気味に2つ3つと上空へゆっくりと蛍のように浮かんでいきます。これが100、200と空を舞ったらどうなるんだろう?なんて想像を巡らせました。
なぜかウサギがお出迎え。ルアン・タイ・ホテル。
October 31[Sat], 2009 22:10ピサヌローク市内からスコータイはそんなに遠くないです。40分ほど走ると、スコータイのメインロードであるところのチャロッドウィティトーン通り。しばらくするとずいぶん灯りが少なくなって……ここで左へウインカーですか。えらい深みのある闇に包まれた路地を入っていきますが……こんなところにホテルがあるの? ちょっと不安に思いましたけど、着いてみたらなんともリゾートなホテル。えー素敵や~ん……思わず鼻の下が伸びてしまいました。というわけでスコータイへの第1日目の宿泊先、ルアン・タイ・ホテルへ到着です。ちなみに駐車場にはウサギさんたちが放し飼いに。なぜだ。
もう遅いので軽くごはんを食べて就寝です。おつかれさまです。
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