メコンをお散歩。
August 14[Sat], 2010 07:00一昨日は曇天でメコンのサンセットを逃し、昨日は雨。今日こそは、と早起きしてメコンまでお散歩です。またもや曇天ですが。
スカイラブ(バイクタクシーのことをウドーンターニーやノーンカーイではこう呼ぶらしいです)が時折走っていく以外は車も人も通らない道路をてくてくあるいて川岸をめざします。暑いからタイ人は歩くのが嫌い、なんてきいたことがありますが、日本のようなジョギングブームは絶対におこらないんでしょうね。だってもうすぐに干からびちゃいそう……なんてことを考えているうちに路地を抜けて川岸にでました。案の定空には一面の雲、足元には濁った茶色い川。らしいといえば、らしいんですけれど。
メコン川へに沈む幻の寺院、プラタート・ノーンカーイ。
August 14[Sat], 2010 08:10ターサデット市場から東へ約2km、メコン沿いに建つプラタート・ノーンカーイにやってきました。ただしここにあるのは、この先約300mの川の中に沈んでいる仏塔のレプリカ。1868年にこの地を訪れたフランス人がタイとラオスの国境を確定するべく川底の調査をしていたところ、倒れた仏塔が沈んでいるのが発見されたそうです。いまから約70年前に村人たちが結集し、川底から沈んでいた仏像を引き上げ、復元された仏塔に祀ったのだとか。それまでは乾期の時に少しだけ先端が水上にあらわれていたそうですが、まさかそれが仏塔だとは誰も思ってなかったみたいです。誰からも忘れられた水中の仏塔。なんだかおとぎ話に出てきそうですね。ちなみにまだ朝ごはんは食べていません。
ノーンカーイの定番朝ごはん、その1その2。
August 14[Sat], 2010 08:53おなかが空いた! とうるさいわたしに「じゃあベトナム風フランス料理のカイガタを食べに行きましょう」とエークさん。そんなにヘビーそうなものを朝ご飯に? と思いながらやってきたのは「ひまわり」という名の食堂ターンタワン。朝から店内はお客でいっぱいです。実はこのカイガタ、卵の鍋料理という意味で、ソーセージのスライスとミンチが乗った目玉焼きが両手付きの小さなアルミのフライパンででてくるもの。フランス料理的な部分がどのへんなのかいまいちよくわかりませんが、ノーンカーイ発祥の料理らしいですよ(ベトナム風フランス料理の発祥がタイってどうなんでしょう……)。でも外はカリカリ、中が柔らかでほんのり甘みがあって朝食にはぴったり。これとホットドッグ、あまーいコーヒーがこちらの定番朝ごはんなのだとか。
「近くにもう一軒、朝ごはんで有名なお店があるんだけど……」行きましょうか。行きますとも。せっかくですからね。200mほど行ったところにあるコーツィアンというお店は、おかゆに揚げ麺と卵、ネギ・ショウガの千切りが入ったジョーク35B、少し巾広のお米の麺に牛肉が入ったセンレック・ヌアートゥン35Bなどが人気です。どちらもおいしいですが、おかゆにショウガがこんなにあうとは知りませんでした。ちなみにタイのお粥はカオ・トムとジョークの2種類。カオ・トムはお米の原型がとどめられていてスープといっしょにいただく感じ。ジョークは砕いたお米をつかってもっととろっとしてます。もちろん、さすがにおなかはいっぱいです。
異空間へようこそ、サラー・ゲオクー・ブッダパーク。
August 14[Sat], 2010 10:34ガイドブックで見てとにかくすごそうだったのでやってきましたサラー・ゲオクー・ブッダパーク。ノーンカーイ出身の宗教家ルアンプー・ブンルア・スラリット師が1975年に建てた寺院なんですが、一目瞭然、ファンタジーの世界から出てきたような、強烈なインパクトを持つ巨像たちがところせましと立ち並ぶ異世界となっています。どれもスラリット師の宗教哲学を繁栄したものだそうで、「月蝕が起こるのはラーマスン(鬼)が月を食べるからだよ、でも熱くって吐き出してしまうんだ」といった世界の成り立ちを教える教育的なものなどなど、ちょっぴりユーモラスかつツッコミどころ満載で見飽きることがありません。
実はスラリット師、1958年にラオス側にもブッダパークを建設しています(現在も見ることができます)が、社会主義化が進むラオスから亡命し、1975年にサラー・ゲオクーの建立に着手したのだとか。だからメコンをはさんで両岸にこういう不思議スポットがあることになります。ちょっとおもしろいですね。他の寺院にはない独特な世界観にあふれているこの寺院、仏像も建物も信者の寄付と奉仕する労働力で建設・維持されているんだそうですよ。
タラート・ターサデット再び。
August 14[Sat], 2010 11:25ウドーンターニーに戻るまえに、一昨日はタイムアップでぜんぜん見れなかったターサデット市場をぜひ調査したい! そんな情熱をあまった時間にねじ込んで駆け足で市場をめぐります。細い路地の両脇にぎっしりと積まれた商品の数々……おもちゃや日用品、鍋に洋服に貝の煮物にカオチーパテにイサーンソーセージにレコード盤(しかもシングル)に望遠鏡……ありとあらゆるものが混沌とする路地を、お坊さんの団体も一般市民も買い物を楽しみながら歩いています。わたしも自分へのお土産用に、肌が白くなるという石鹸6ヶ160Bと、モン族が編んだ素敵なデザインのくずかご150Bをゲット! はあはあ。
イサーン名物ガイバーン!
August 13[Sat], 2010 13:00ノーンカーイからウドーンターニーに帰ってきました。最後の食事はまだ食べていなかったイサーン料理の定番・ガイバーンを、と市街地から3kmほど離れた町の食堂、クロワ・トゥポンへ。店名を言えばウドーンターニーの誰もが分かるというこのお店、典型的なイサーン料理を食べさせてくれると人気らしいです。エークさんのおすすめで人気のペッサッ・ガイバーン(地鶏の丸蒸し)300B、川エビの天麩羅70B、ラーブ・プラートゥー(魚のラープ・バナナの葉包み)50B、ゲーン・ヨートワイ(藤の新芽のスープ)80Bを注文。
ガイバーンは地鶏の腹にレモングラスなどを詰めてスチームしたもの。鳥さんと眼をあわさないように身をほぐしたら、レタスで鳥肉とセンレー(麺)、ネギやパクチーなどを一緒に包み、3種のソースをかけていただきます(かけすぎないように!)。野菜がいっぱい食べられてとってもヘルシー。川エビの天麩羅はほとんどエビだけでサックサク!ラーブ・プラートゥーは少し辛いしんじょうのような食感。藤の新芽のスープもほんの少し苦みがあるものの、きのこがたっぷりはいって旨味があります。スープの黒色は田でとれる蟹の味噌なんだそうですよ。朝ご飯を2回も食べたのにまたぺろりと完食。イサーン料理、まだまだ奥が深そうです。
さらばウドーンターニー
August 13[Sat], 2010 14:11さあ、ウドーンターニー空港に到着しました。ここでエークさん&ヤーさんともお別れです。盛りだくさんで駆け抜けた3泊4日、イサーンとラオスの旅。なんだかもっと長く旅していたような気がします。でかけるまではうどん谷?なんて言っていましたが、イサーンは本当にいろんな魅力でわたしたちを楽しませてくれました。文化にしろ、食にしろ、歴史的・民族的な背景が折り重なり、そのなかで独自のスタイルが生み出されていく様子がそこかしこに見て取ることができ、とても興味深かったです。大陸の国、国境の街ならではだなあと感じました。そして何より、お隣の国ラオスへ行くことでタイの魅力を再発見できたかも。たくさん食べてたくさん飲んだ4日間。またすぐおいしいイサーン料理が恋しくなりそうです!
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