Thailand
Globetrotter

テクテクタイランド

Loi Krathong / Sukhothai

November 1[Sun], 2009

朝の市場でカオニャオ・ジャックフルーツ。

November 01[Sun], 2009 09:12

おはようございます。本日は朝ごはんついでの市場の散策から。スコータイの市場もタイの他所の市場と同じく、ものが豊富です。香辛料、野菜、肉……そしてもちろん熱帯独特のフルーツたち。バナナ、ドリアン、マンゴー、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、マンゴスチン、紹介したらきりがないですね。さらにバナナの天ぷらのように、すこし加工したようなものもいろいろあって楽しめます。

なかでもおいしかったのはカオニャオ・カヌン! もち米(カオニャオ)をココナッツミルクで炊いたものにさらに濃い目のココナッツ・ミルクをかけ、そこへジャックフルーツ(カヌン)をのせたものです。マンゴーバージョンのカオニャオ・マムワンが有名ですね。ジャックフルーツのははじめてでしたけどおいしいです!もち米に甘いフルーツを……ってところで多くのニホンジンは「えー」って顔をしますけど、食べた瞬間に「おいしい!」ってたいがいの人が言いますからぜひぜひお試しを。ちなみにこれ、最初もの欲しそうな目でみていたところ、市場のお母さんが味見したらってわけてくれたのですが、あまりのヒットぶりに(ちゃんとお金はらって)お代わりしたことを申し添えておきます。食べるようすがよほどおいしそうに見えたのか、お母さんも喜んでずいぶんおまけしてくれました。

そうそう、さすがお祭の日とあって、花屋さんではクラトンの飾りなども売られてましたよ。

動かぬもの、変わらぬもの。ワット・シーチュム。

November 01[Sun], 2009 10:39

さてさて、そろそろスコータイの遺跡めぐりをはじめます。まずはタイへくる前から絶対に訪ねるようすすめられていた遺跡のひとつ、ワット・シーチュム。車から降りて土産物屋などを横目に近づいていくと……見えました、礼拝堂の正面の壁の裂け目から、大仏さまのお顔が。

四方32m、高さ14.7mという礼拝堂の、あまり装飾が施されていない量感のある正面の壁、そこからさらに不釣り合いなぐらい巨大な大仏さまのお姿。仏さまに失礼ですが、実にかっこいい。これは確かに見る価値があります。中に入ると、もうほんとうに視界がついていかないくらいの近距離で巨大な坐像と向き合うことに。何とも云えない包みこまれるような空間で、まるで時間が止まったかのような瞬間を味わいました。この仏像の名はアチャナ仏。「アチャナ」は、「動かぬもの、変わらぬもの」という意味で、このスコータイを象徴する仏さまだそうです。

外に出てくると時刻は11時。礼拝堂のなかの空気感に反して、表は熱い太陽が肌を容赦なく射してきます。

歩く仏さまがいたらしい。ワット・プラ・パーイ・ルアン。

November 01[Sun], 2009 11:15

ワット・シーチュムから800mほど移動。蛇などの緻密な彫刻が施されたクメール様式特有の大きなプラーン(塔堂)が印象的なこのワット・プラ・パーイ・ルアンは、もともとは大乗仏教(日本など東アジアに伝わる仏教)の寺院でしたが、スコータイ王朝で上座部仏教(東南アジアはこちら)が普及してそれらしい仏塔などが建つようになったとか。とても格式と歴史のある寺院のようで、このスコータイの遺跡群のなかでももっとも古いものらしいです。

ちなみにもとの本堂には座像、臥像、立像、遊行像と4つの体勢の仏像が祀られていたみたい(もうだいぶん壊れてしまってますけど)。ニホンジン的には歩行しているところの仏さまってめずらしいですよね。もとの姿みてみたかったです。でもそういうふうに当時の様子を想像しながら遺跡をみていると楽しいです。空飛ぶクラゲ、スコータイ王朝にはあったんでしょうかね!

ちょっとした登山、ワット・サパーンヒン。

November 01[Sun], 2009 12:01

クルマで西のターク方面に向かって移動すると、小高い丘陵がみえてきました。ポリスボックスのあるところが目印、ここはワット・サパーンヒンの登り口です。サパーンヒンとは「石橋」の意味。丘の斜面を見やればその名の通り、石敷きの「橋」が頂上まで続き、その先に立仏像がみえます。えーあそこまでいくんですか……

案の定、中腹付近で腿のあたりに張りを感じ、息が切れ。体力ないですスミマセン。おのれを知らなきゃだめですねハァハァとかつぶやきながらやっとのことで頂上まで到達すると、そこには、高さ12.5mあるという仏像がすこし微笑みかけるような表情で、右手を上げ壁を背に立っていました。振り返ると、ちょっと登っただけにしては雄大に広がるスコータイの景色。緑に生い茂るタマリンドの木陰に涼しい風が流れ……あー幸せー。ぜひぜひみなさんもめんどくさがらずに登って、この爽快さをたのしんでください!

スコータイ風ラーメン! クイッティアオ・タイ・トンガチ。

November 01[Sun], 2009 12:45

そろそろおなかが空いてきましたね! ということで、お昼はスコータイの名物を。ご当地スコータイ風のクイッティアオ(米麺をつかった、タイ風ラーメンです)をいただきに、その発祥といわれ、また同時にスコータイで一番人気だというお店、クイッティアオ・タイ・トンガチへやってきました。このクイッティアオ・スコータイ、特徴はニンニクやいんげん、コリアンダー、唐辛子、ピーナッツなどが入っていること、です。けっこう辛いけどサクサクした豚肉やピーナッツが香ばしくておいしい!

麺はセンミー(ビーフンのような極細麺)やセンレック(きしめんのような中間麺)、センヤイ(太麺)のほか、もちろんバミー(黄色の中華麺)もそろってます。スープなしの「ヘーン」(スープありは「ナーム」)もいけますよ。そして1杯約20バーツ! 安い! お腹がすいてたので2杯たべました。

ソンテウで歴史公園まで。

November 01[Sun], 2009 13:41

それではせっかくなので、地元のソンテウ(乗合いバス)に乗って、歴史公園へ参りましょう。スコータイのソンテウはすこし大きめの車体にちょっとクラシカルなスタイルとカラーリングで風情がありますね。乗車口のあたりは少年たちが陣取っていたので、奥の方に。ロイクラトンなので、村でつくった民芸品を売りにきたという女性と一緒になりました。しきりに「良いものだから……」とバッグをすすめられましたが、女性ものだったし、まあノーサンキュー。彼女もそんなにしつこくせずに、いつの間にか鼻歌を歌いながら外を眩しそうに眺めていました。

路上マッサージののち、ワット・チェトゥポン。

November 01[Sun], 2009 15:21

休憩ついでに1時間ほど路上マッサージをしてから、城壁の南門(ナモ門)から南へ1.5kmほど、ワット・チェトゥポンへ。スコータイ王朝後期の重要な寺院のひとつです。石やレンガを積み上げてつくられたこの本堂(跡)にも、坐像、立像、臥像、遊行像という4体の仏像が祀られていたそうで、そのうち遊行像は頭部は失われているものの、からだに塗られた漆喰も比較的のこっていて、当時の優美な姿がしのばれたりします。ちょっと雨が降りそうだったのですが、ここにきて陽が射しはじめ、なんだかやけに荘厳な雰囲気に…。

象の像をみてまわる。ワット・チェディ・シーホン。

November 01[Sun], 2009 15:48

こちらはワット・チェトゥポンの道路向かいにあるワット・チェディ・シーホン。仏塔の基部にぐるっと彫られた象や天使のレリーフがいいですね。象の像はそのシンボルであるところの鼻部分がしかし構造的に弱いみたいで、どこの遺跡でも残念なことにもげてしまっていることが多いのですけども、ここのはちゃんとかたちが残っているので嬉しいです。それぞれ表情がいちいちおもしろかったりするので、ひとつひとつ見て回るという多少マニアックな視点をおすすめしたいと思います。700年まえのタイ人は、どんなふうに象をみていたのか想像しながら。

このあたりはチェトゥポン村といって、500世帯ほどの家族が生活してます。ふだんは農作業で忙しいと思いますが、今日はお祭の前日。村のあちこちに集まってゆっくり談笑しながら時間を過ごしているみたいでした。

遺跡の夕焼け。スコータイ歴史公園。

November 01[Sun], 2009 16:53

ロイクラトンの会場になるので明日メインで見て回る予定ですが、夕暮れでも眺めようかと歴史公園へやってきました。さてさてこのスコータイ、それまでクメール人の支配下にあったタイ族が、13世紀ごろにはじめて自らの王朝を築いたという、記念すべき場所です。地名の意味は「幸福な夜明け」。とてもいい名前ですね。現在のタイ文字がうまれ、国家宗教として仏教が導入され、またタイの陶芸がはじまったのもこの場所から。この歴史公園は、東西1.8km/南北1.6kmの四角い城壁に囲まれた当時の都がそのまま遺跡として残されたものです。ユネスコ世界遺産にも1991年に登録されています。

ひろーい公園内(そして外部に点在する遺跡群もそうですが)はとてもきれいに整備されていて、遺跡の保存状態も、この後に興ったアユタヤ王朝のものよりよさそうな印象(アユタヤは最後にビルマの侵略をうけてますのでそういうことも関係してるのかも)。木々と芝生の緑、青い空、そして赤茶色の遺跡。池の水面に映る塔がうつくしいです。

ただし、きょうは人でいっぱい。どうやら公園内でこのあと前夜祭のショーが行われるみたいです。たくさんの踊り子さんたちがわらわらと、由緒ある遺跡の基壇に腰掛けてごはんを食べたり、その傍らに敷物を広げてお化粧したり、衣装合わせしたり、練習をしたり。ばっちりメイク+普段着でずらっと並んでるのは、おもしろい光景でした。

遺跡の夕暮れは、独特の雰囲気があります。夕暮れの一日が終わっていく感じと、かつて栄華をほこりながら、しかしもう終わってしまった場所。これもスコータイからはじまったスタイルだという、うつくしい女性的な曲線が特徴の仏さまの背後に陽がおちて、空の色が変わっていくのを眺めていました。

ドリームカフェでごはん。

November 01[Sun], 2009 18:09

この日の夕食は、シーイントラティット通り沿いにある“Dream Café”。本当に静かで真っ暗になるスコータイの夜にあって、ムードのあるお店でした。アンティーク調のインテリアで落ちついた空間。メニューは肉類や魚介類などが豊富。ワインなどのお酒や、オリジナルのスタミナドリンクなどもそろってます。ゆっくりごはんをたべて、宿へ帰りましょう。明日の朝は早いらしいですよ……