Amphawa / Samut Songkram
March 15[Sun], 2009 - March 16[Mon], 2009
アンパワー/サムットソンクラーム県
アンパワーはバンコクの南西約75km、サムットソンクラーム県にあります。タイにある76県のなかで最も小さい(約416平方キロメートル)サムットソンクラーム県ですが、メークローン川から灌漑のために張り巡らされた338にものぼる運河が特徴的です。アンパワーはその中央部に位置しています。メークローン川のためアンパワーは古くから水運の要所として栄え、いまからおよそ300年余り前のアユタヤ〜トンブリー王朝時代には海軍の要塞もあったそうです。運河沿いには高床のタイ式伝統家屋や木造の長屋、古い看板などの景観が残り、各家屋に代々伝わる家具、そしてその水上生活を維持してきた地元住民の努力そのものとあわせて、2008年にユネスコの"Asia-Pacific Heritage Award (Honorable Mention)"を受賞しています。近年ではバンコクからの手頃な観光地として、多くのタイ人で賑わうようになりました。
こうやって行きました
バンコクからアンパワーまでの交通手段は大きく分けて3つあります。
- クルマをチャーター。所要時間1時間くらい。お金はそれなりにかかりますよ。
- バス。バンコク南バスターミナルからアンパワーまで80バーツとリーズナブルなお値段(わたしたちは手前で降りたので70バーツ)。バンコクからほぼ直行で所要時間約1時間半。
- 鉄道。バンコクからアンパワー最寄りのメークローン駅まで。そこからは乗り合いバスのソンテウ。乗り換え乗り継ぎ込み所要時間およそ3時間、そのかわり電車賃20バーツと超格安になっております。ただし、途中のマハーチャイ駅とバーンレーム駅間にある川には鉄橋が架かっておらず、渡し舟で川を渡って乗り継ぎます。なんてこと。
おすすめはバスですかね。安くて早いです。鉄道+渡し舟も捨てがたいですけども。あとちなみにこのメークローン駅へ行く路線はフアランポーン駅発ではないので注意です。ウォンウィェンヤイ駅というところからの出発となります。
バスの乗り方
バンコクに3つあるうちのターミナルのひとつである「バンコク南バスターミナル」(サタニー・コンソン・サーイタイ・タリンチャン[สถานีขนส่งสายใต้ตลิ่งชัน])から乗ります。行き先によってチケット売場が異なりまして、アンパワーへは[BKK-Amphawa-Damnoen Saduak]路線の85番窓口で購入。料金80バーツ、20分おき(05.50〜21.00)に出発し、所要時間約1時間半。アンパワー水上マーケットへは、終点アンパワーで下車してから徒歩15分です。いずれも2009年3月現在の情報なので実際に行かれる方は現地でよく確認してくださいね。
行ったところ/見たもの
バンコク南バスターミナル
สถานีขนส่งสายใต้ตลิ่งชัน
バンコクに3つあるうちのターミナルのひとつである「バンコク南バスターミナル」(サタニー・コンソン・サーイタイ・タリンチャン[สถานีขนส่งสายใต้ตลิ่งชัน])。南バスターミナルは、プーケットやサムイ島など南部方面とナコーンパトムやカンチャナブリーなど西部方面行きの基地として、2008年11月にタリンチャン地区プラボロム・ラチャチョンナニ通り沿いにオープンした新しい施設です。そのうちパッセンジャービルは4階建てで、1階(日本式では3階)中央部分が切符売場、2階(日本式だと4階)はフードコートとショッピングモールになってます。
住所 | Boromratchachonnani Rd, Bangkok,Thailand |
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アクセス | スワンナプーム国際空港からは、556番バス。 |
料金 | |
問い合わせ先 | Tel: 02-894-6122, 02-894-6126 |
アンパワー水上マーケット
ตลาดน้ำอัมพวา
アンパワーで人気の水上マーケット、タラートナーム・アンパワー[ตลาดน้ำอัมพวา]。バンコクから車で1時間半という近距離のほか、古い伝統家屋や長屋が残り、地元住民も昔ながらの水上生活をつづけていることから、古き良き時代のタイを求めて、近年ではバンコクからの観光客が殺到しているようです。全長およそ500mのアンパワー川の両岸に土産物屋をはじめ月餅専門店、珈琲屋に果物屋などなどのお店が建ち並んでいます。マーケットが開催されるのは毎週金土日の15:00から21:00の間のみ。一方で喧噪を避けてそれ以外の日に水上の町をのんびり散策するのも楽しそうです。また、夕方から船に乗ってメークローン川のホタル観賞もできます。船着場は市場周辺に点在。
住所 | Amphawa, Samut Songkram |
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アクセス | 南バスターミナルから[BKK-Amphawa-Damnoen Saduak]路線のバス。アンパワーで下車、徒歩15分。 |
料金 | 80バーツ |
問い合わせ先 | アンパワー町役場 Tel: 03-475-1359 |
ワット・バーンクン
วัดบางกุ้ง
アユタヤ王朝末期には海軍基地、トンブリー王朝の1768年には、ビルマ軍との戦いで当時のタークシン王によって要塞が築かれたという地に建立された寺院。その後、長く無人化していたため、本堂は大きな菩提樹に覆われ、遠くからは姿を見ることができなかったそうです。数年前、アンパワーがブームになると同時に、ここワット・バーンクンの本堂もタイ国政府観光庁に、"Unseen Thailand"(まだ見ぬタイ)のひとつとして指定されました。本堂の中は、お釈迦様の一生を描く赤い壁画が微かながら残っています。境内に数百体あるムエタイの人形は、ビルマ軍と勇敢に戦ったアユタヤやトンブリー王朝の兵隊にちなんでつくられたそうです。
住所 | Amphawa, Samut Songkram |
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アクセス | 船のチャーター、もしくはアンパワー水上マーケット周辺からの乗り合い船。 |
料金 | 観光コースには必ず入っている寺院です。コースは一人当たり100バーツ前後。 |
問い合わせ先 |
ワット・プラドュー
วัดประดู่
アユタヤ王朝末期に建立されたアンパワーを代表する寺院。いまのプミポン国王の祖父にあたるラーマ5世王が若き頃に各地を船旅した際に、ここに立ち寄って朝食を食べ、棚や食器、うちわなどを寄進したそうで、2000年にはそれらのものを展示するため、境内に「ラーマ5世王寄進の品々展示棟」が設けられ、現在、観光客にも一般公開されています。ちなみにこのラーマ5世王、映画「王様と私」でイギリス人家庭教師に教育されていた少年、その人です。早くから欧米の学問を学び、タイで公然と行われていた奴隷制度を廃止した王様で、タイの三大王のひとりとして、いまも人々の尊敬を集めています。境内へのお参りのほか、向かう途中に両岸に並ぶ民家や、地元住民の日常をかいま見ることもできるので、おすすめの寺院のひとつ。
住所 | Amphawa, Samut Songkram |
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アクセス | 船のチャーター、もしくはアンパワー水上マーケット周辺からの乗り合い船。 |
料金 | 観光コースには必ず入っている寺院です。コースは一人当たり100バーツ前後。 |
問い合わせ先 |
メークローン駅市場
ตลาดรถไฟแม่กลอง
線路の上にたつメークローン駅近くの市場。別名タラート・ロムフッブ[ตลาดร่มหุบ]=傘をたたむ市場。その名の通り、線路の上で商売をする人たちは、メークローンとバーンレーム間を往来する列車が行き交う時(一日8本)のみ、テントや傘をたたんで列車を除け、列車が過ぎ去れば再び傘やテントを広げて商売を再開します。売られるものは、メークローン名物のプラトゥ(あじのような魚)のほか、果物、カレーペースト、日用品などなど。このようなかたちになったのは、1984年からだとか。理由は不明。
住所 | Maeklong, Samut Songkram |
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アクセス | 南バスターミナルから[BKK-Amphawa-Damnoen Saduak]路線のバス。メークローンで下車、徒歩すぐ。 |
料金 | |
問い合わせ先 |
ホタル
หิ่งห้อย
海にも近いアンパワーを流れるメークローン川は、マングローブの一種であるランプーの木(Sonneratia caseolaris=ハマザクロ科マヤブシキの仲間)が多く生え、この花蜜を求めてやってくるホタルの生息地として有名です。このあたりで見られるホタルは、Pteroptyx tener(ペトロプテックス)という日本ではみられない種類。幼虫の間は貝などを食べて大きくなり、寿命3ヶ月程度ですが、次々に世代交代していくので、ほぼ一年中見ることができるそうです。なかでもおすすめの時期は5〜10月の間。同じ木に集まってくるホタルは仲間の光に呼応して同時に点滅するので、クリスマスツリーのイルミネーションのようだとか。ただ、ホタルが見られるポイントのすぐそばには、ここで生活する人々の家屋があります。最近観光客が増え、船のエンジンや人の声で騒音問題も深刻。くれぐれもマナーを守って楽しみましょう。
住所 | Amphawa, Samut Songkram |
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アクセス | 船のチャーター、もしくはアンパワー水上マーケット周辺からの乗り合い船。 |
料金 | 乗り合い船は、50バーツ前後。 |
問い合わせ先 |
泊まったところ
アンパワーではここ数年、積極的に地元住民が我が家に観光客をホームステイさせて水上生活を体験させたり、ホタルの観賞スポットを案内したりするようになりました。バーン・カマテープみたいに伝統家屋に朝食つきで朝の托鉢の体験などもさせてもらえる民宿、自分たちが住む家の敷地内にちょっとしたロッジを増設して好きなようにつかってもらう宿などさまざまです。もちろん本格的な高級リゾート・スパも多々あります。水上マーケットのある金土日は、宿泊料金がやや高めですけど、それでも民宿は一人あたり500〜1000バーツくらい、リゾートは1200〜4000バーツくらい。水上マーケットが開催されない日は、そこから10〜20%割引でお得かも。まあせっかくなので、民宿がおすすめです。ちなみに、民宿は100軒以上あるらしいですけど週末はどこも満室とか。
バーン・カマテープ・ホームステイ
บ้านกามเทพ โฮมเสตย์
メークローン川の上に建つタイの伝統的な民家の宿 Bann Kammathep[บ้านกามเทพ]Homestay。築80年の水上家屋ルーンロイナーム[เรือนรอยน้ำ]のほか、渡り廊下を挟んだ別棟、そして少し高台の離れもあります。メインの「ルーンロイナーム」にはテラスつきのリビングに、クーラー/シャワーとトイレつきの部屋が2つ。別棟にはスイートルーム、離れには景色が眺める大部屋も。朝食やマッサージ、観光船のチャーターの手配も可能。予約時に宿泊費の5割を指定の口座にあらかじめ振り込まないといけないので、タイ国内に支店のある旅行社などを介して予約をした方が安価かも。
住所 | Suan Luang, Amphawa, Samut Songkram |
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アクセス | 南バスターミナルから[BKK-Amphawa-Damnoen Saduak]路線のバスで、ワット ナーンワン警察署で下車。そこから車で約10分。待ち合わせ場所は、予約時に要確認。 |
料金 | 部屋そして人数によるが、一人当たりだいたい500〜1100バーツ前後。 |
問い合わせ先 | Tel:05-0641-635,01-0164-167, 03-4733-159 |
食べたところ
バーン・チョムヴィウ
บ้านชมวิว
アンパワー川がメークローン川と合流する入り口に面するレストラン、バーン・チョムヴィウ[บ้านชมวิว]。屋内、テラス合わせておよそ100席。メークローン川、市場の賑わいを眺めながら食事ができます。タイのスタンダードなメニューやデザートはどれも秀逸。新鮮な食材は、市場横のレストランならではの魅力。開放的な雰囲気が人気で欧米のお客さんや家族連れも気軽に立ち寄れるお店。
住所 | Amphawa, Samut Songkram |
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アクセス | アーチ形の橋を渡って左に曲がった後、長屋に沿って奥へ徒歩5〜6分 |
料金 | 4〜5品を5人で食べて一人当たり平均100バーツ前後 |
問い合わせ先 |
コンメンチャン
廣銘珍
メークローン駅から市内に向かって徒歩2〜3分のラーメン屋、コンメンチャン[ก๋องเมงจั้น](廣銘珍)。名物の広東風ラーメンとワンタンを求めて、週末にはバンコクからのお客さんでいっぱいになる有名な店です。麺は他と比べてやや細く、ワンタンの皮も薄くできているのが特徴で、どちらも手づくり。焼豚や中華野菜などの具とともに出され、スープはあっさりの塩味。
住所 | 6387 Petchsunthorn, Maeklong,Samut Songkram 75000 |
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アクセス | メークローン駅から徒歩2〜3分 |
料金 | 25バーツ |
問い合わせ先 | 03-4711-739 |