Thailand
Globetrotter

テクテクタイランド

Pai / Mae Hong Son

March 22[Sun], 2009

パーイへ出発!

March 22 [Sun],2009 08:10

チェンマイからパーイ行きのバスは、チェンマイのアーケードバスターミナルから出ています。が、今回はバンで参りますスミマセン。ちなみにGOLF & MIKEのドラマでは、男女2カップルが仲良くクルマでパーイへ出かけてます。

市場で休憩

March 22 [Sun],2009 09:55

途中ドライブインみたいなとこがありましたので休憩。向いにたいへんローカル色溢れる市場がありましたのでもちろん探索。「かぼちゃプリン」初めて食べました。おいしかったです。かぼちゃの種の部分にココナッツのカスタードプリンを詰めて蒸したものなんですけど、自然な甘さがヘルシーっぽいタイのおやつです。しかもかぼちゃ4分の1個分で、30バーツって安い! ところで市場の中を探索してみると、もしや爬虫類!的なお肉とかもみかけました。タイの市場はおもしろいです……。生の肉の塊のうえでは、荷造りなんかに使うナイロンテープの束がくるくる回ってるんですよ。虫除け対策だそうです。むかし学校の体育祭とかでチアガールのポンポンみたいなのをつくったこと思い出しました。ここからパーイまでは後98キロ。そのまえに温泉!

フアイナムダン国立公園到着。

March 22 [Sun],2009 11:25

市場を出てからしばらくすると、山道へ入ります。かなりカーブの激しいので車酔いするひとは注意……そういえばドラマのなかでもパーイに着いた途端にモドしてたシーンがあったかも。まあなんとか踏みとどまったのち、クルマはフアイナムダン国立公園に到着。180平方キロメートルの広い敷地を持つこの公園には、コテージなどの宿泊施設もありキャンプを張ることもできるんだとか……そして何といっても疲れた身体を癒してくれそうなのが(私はクルマに乗っていただけですが)、温泉! 温泉マークに誘われるがまま、入口から10分ほど歩いていくと、硫黄の香りとともに水しぶきが……ここがそのポーンドゥアット(Pong Duet)温泉というところ。常に2メートルほどお湯がふき出ていて、しかも90度。これじゃあ入れないじゃないですか!!!という私のツッコミをよそに、昔は5メートルぐらい上がっていたんですよ、と笑顔のエックさん。うぅ……仕方ないので、写真だけでも撮ろうと源泉に近づいてみると、蒸気がナチュラルスチーマーの感じ! 顔に当てたら気持ちよくって、おおなかなかいいじゃないですかコレ(笑)

流れる川でのんびり足湯。

March 22 [Sun],2009 12:30

ナチュラルスチーマーでお肌がツルツル(?)になった後は、また10分ほど歩いて下流へ。源泉は90度でも、川を下れば少しずつぬるくなるから、入ることもできちゃうんですよねーって、熱いがなっ! 45度ぐらいでしょうかね……しかもこの日気温30度ぐらい。仕方なく足をそっとつけて足湯を楽しみました。でも流れてる川の水が熱いのってわたしはじめてだったので新鮮です。きれいな自然を眺めながらしばらく入ってると、血行がよくなってとても気持ちいいですね……なんてぼんやり考えてたらここで、なんと日本人のご夫婦と出会いました。世界中の温泉を旅しているというTakemaさんご夫婦 。足湯で満足している私をよそに、水着に着替えて思いっきり入浴されていました……素晴らしい、それでこそ日本人です!

ランチたべます。

March 22 [Sun],2009 13:15

温泉を後にしてメインの国道1095号線へ戻り、15分ほど走ったところの道端に、見るからに休憩所!といった雰囲気の一角が現れました。チェンマイ─パーイ間の真ん中あたりでしょうかね? 観光バスもいっぱい停まってました。ここでランチです。私は1杯=30バーツのセンミー・ナーム(ビーフンスープ)をチョイス。魚のすり身団子とパクチー&ビーフンのコンビがおいしかったんですが、唐辛子をもろに食べちゃって泣きそうになりました!

パーイへ到着!

March 22 [Sun],2009 15:05

ランチ後は、ノンストップで走ること1時間20分。そろそろパーイへ到着しますよ、というエックさんの声がした瞬間、目の前に見えてきたのは、“Coffee in Love”。あーここここ! しかもカフェの隣に建ってた可愛い黄色いお家もそのまんまだー! すごーい!

……えー、おそらくこのテンションに乗り切れない多くのみなさまにちょいと説明しますと、このカフェは、ドラマ終盤で主人公たちがそれぞれの気持ちを確かめ合う重要な場所なんです。しかもカフェの隣の黄色のお家にホームスティして、庭でバーベキューしながら、イイ感じになったりするわけですよ。で、このお家、内装も可愛くてかなり気になってたんですけど。んーなにやら、お家の庭が大勢の人で賑やかな感じ……

車を降りて近づいてみると、化粧をしてカラフルな衣装を身にまとった10人ほどの子どもたちが、全員肩車されています……よくわからないなりに写真撮りまくってると、近くに居たおばさまが、「なかに入ったら」と言ってくれるじゃないですか! なんだかよくわかりませんが、ドラマのお家にお邪魔しちゃうと、子どもたちがお経を唱えはじめます。エックさんによると、彼らはタイヤイ族の少年で、9~10歳ぐらいになるとみんな揃って出家をするらしく。これはそれを村中で3日間に渡って祝うもので、ポイ・サン・ロンと呼ばれているそうです。ポイ・サン・ロンの期間中、彼らは地面に足をつけてはいけないので(屋内はOK)ああいうふうに肩車されていると。また、あちこちの家に招かれるのは、彼らがその家に幸運をもたらすと信じられているからだとか。ここパーイでは、5つの村が集まって一緒に開催しているので、毎年2~3月頃、寺院の声がけによって「今年はウチの子ども、出家させるわ!」という感じで、家族間で出家する子どもが集まった段階で寺院が良き日取りを決めるため、わたしが見られたのは、とてもラッキーだそうです。

さらに「今日はお祭り2日目。あちこちの家を回った5つの村の子どもたちがこの後みんな寺院に集まるから行ってみたら?」と言われたので、本日のお宿の“Unicorn Guest House”に荷物をおいて、すぐさまお寺へ向かってみることに。

トゥンヤーオ(ヤーオタイ)寺院。

March 22 [Sun],2009 16:10

昔ながらの田舎道をのんびり走っていると、賑やかな一角が現れ、寺院に到着。寺院の前には屋台も出て、日本の縁日って感じです。このお寺で50人を超える子どもが一斉に出家するそうで、家族はもちろん、村をあげて祝っているんだなぁーという雰囲気が心地よかったです。近くのティンター村から参加のカナチョイ君(10歳)に「どんな気分?」と訊ねてみたら「楽しいよ! お菓子とかたくさん食べれるし……」とのことでした。まあ子どもはどこもそんなものですよね。

ちなみに肩車での移動の伝統的なチームのほか、車の荷台に全員乗せて移動……という効率の良い現代的なチームもありました。確かに地面に足をつけてないですね……ハイ。

第2次世界大戦時に架けられた橋。

March 22 [Sun],2009 17:10

寺院に30分ほど滞在した後は、「メモリアルブリッジ」へ。このパーイ川にかかる橋は、第2次世界大戦中の1942年に日本軍がビルマへの輸送ルートとして建設したもので、いまでは橋の真ん中から川を見下ろすのが人気なんだそうですが、日本人の私は、橋のふもとに建てられた看板に目を奪われました。当時パーイで生活していた多くの人が動員させられてできた橋なんですね。60年以上経ったいまもそれが残っています。

シャボン玉でナンパ。

March 22 [Sun],2009 18:00

と、そこへ笑顔でやってきたひとりの少年、ベン君(6歳)。彼はメモリアルブリッジの横で売店を営む女性の息子さんのようで、お母さんの仕事が終わるのを待っています。とにかく元気で、お母さんの言うことをあまり聞いていない感じのベン君に、ここで私の旅必須アイテム「子どもナンパグッズ」登場。今回はシャボン玉です! コレにベン君はみごとはまりまして、とにかくひたすら吹いていました。そんなベン君といっしょに、ここで夕日を眺めます。

ガンコ親父のレストラン「バーン・ベンジャロン」。

March 22 [Sun],2009 19:15

今晩は僕のおすすめのレストラン「バーン・ベンジャロン」へ行きます、とメモリアルブリッジからの移動中に車内で説明を始めたエックさん。「ただし、早く料理だして! とか絶対に言わないで下さいね」。えーと、お店に入ってその意味、すぐに分かりました。

オーナーと思われるおじさま、ちょっと強面……。お腹の空いた私が「あの~注文!」と声をかけたところ、ピシャリとひとこと「ちょっと待って」……ハイ、先に呼ぶと怒られますので、注文はおじさまがオーダーを取りに来てくれるまで待ちましょう。バンコク出身のご夫婦が11年前から営んでいるこちらのレストランは、一時期取材を受けたことでお客さんが増え、料理を出すのも一苦労だったことがあったそうで、いまでは取材は基本NG。そして10人以上の団体は断るほどなんだとか……。でも、調理場をひとりでこなす奥さまの腕は確か! 麺にコシがあっておいしいパッタイ、お豆腐に海苔も入っているケーンジュー(シーフードスープ)、卵が少し甘めのミンチ豚肉入りオムレツ、そしてアイスクリームつきのロティまで、大満足でした。一見怖そうなオジサマも慣れるとたまーに笑顔を見せてくれます。とりあえず私は「ガンコ親父の店」と名づけました。

パーイの町をテクテクお散歩。

March 22 [Sun],2009 21:20

えー、いまさらですがパーイの町なかを初探索! 400×400メートルのほぼ四角形をしているパーイの中心地は、こじんまりとしたなかに、外国人から見たお洒落なタイがぎゅっと凝縮された町。可愛い雑貨やカフェ、バーなどが並んでいて、一軒一軒ゆっくりと見たくなります……がしかし、この期に及んでアレですけども、パーイは12~2月がハイシーズンといわれていて、私が行った3月下旬はローシーズンで観光客が多くなく、町も静かーでいい感じ。その代わり、お休みの店もけっこうありました。

とりあえず“Pai Local Focus”でパーイの地図(20バーツ)をゲット! その後は、不思議なサトウキビのお餅、カオプーク・ガーダムを食べながら、マップを片手にパーイの町をテクテクと。

ミッタイでハガキを出す。

March 22 [Sun],2009 21:50

なんでも数年前からタイ人の間で、パーイに来てポストカードを出すのが流行っているらしく、その始まりとも言われているのが、ここ“Mitthai in Pai”というお土産屋さん。おしゃれなTシャツとかお土産、そしてもちろんポストカードがたくさん並んでます。そしてお店の前には、小さなポストも。となればもちろんここまで来たんですから、私も出してみることに……。

まずはポストカード(4枚で50バーツ)と切手(15バーツ)を買って、お店の前の机でラブレターでも書こうかしら……って、送る相手おらんやんか。仕方がないので住所がわかるところから自分の会社をチョイス! なんて悲しい選択。さらに、そんな寂しい私に追い討ちをかけるように、無言で片づけ始める店員さん。わかってます。もう閉店なんですよね……はい。しかも書いてる私の目の前で、店員さんがポストを開けて葉書を回収……ロマンチックのかけらもありませんやん!!!

急いで書き終え、私の葉書を直接受け取ろうとする店員さんを遮って、ポストに入れてやりましたわ……ホホホっ。もちろんすぐに回収されましたけどね。そんなこんなで小さな戦いを終え(!?)、なんだか勝手にすっきりしたわたしは、ライムジュースを飲んで宿へ戻ったのでした。