バンコクの朝は市場から。オートーコー市場。
August 9[Sun], 2009 08:31昨日に引き続き、今日も一日の始まりは市場から! といってもすでに8時半で、すっかり明るくなってますが。ということで朝食を食べに、あのチャトチャック市場の道路向かいにある、オートーコー市場にやってきました。この市場は質のいい食材が扱われていることで有名。タイのセレブも買い物に来るそうですよ。季節先取りの野菜や、ざくろやブドウなどの高級果物も入手可だそうです。
そんな食材の棚とそこへ集う人々の間をすり抜けてフードコートへ。さすがに寝起きでトムヤムクンは刺激過多なので、クイッティアオにでもしようかと。で、きょろきょろ見回すとひとつの屋台に列が。どうやらアヒルの肉+スープ麺。おいしそう! 並んでいると、腕に入れ墨がいっぱい入ったちょっといかつめのおじさんが「座るところ決めといで。出来たら持っていくから」でもフードコート内には、ざっと100人から200人くらいお客がいますけど……「ここでは、お客さんの顔を覚えておいて運ぶのが普通。大丈夫、覚えたよ!」とのこと。
おおそうですか…・・・と多少不安に思いつつも席へ。待つこと約10分。さっきのおじさんがにっこり笑いながらお鉢を運んできてくれました。さすがプロ。そして笑顔は意外とチャーミングですね。アヒルのスープには八角や唐辛子、酢などが入って独特の風味があり、ふつうのクイッティアオよりちょっと濃厚なお味。おいしいです。その他にもタピオカのお餅でくるんだ肉団子やちまき、鳥の串焼きなども買って、せっせと食べてるうちにだんだん胃袋も目覚めてきました。正直、寝起きとは思えない食欲。日本では朝はコーヒーだけで飛び出すのに、どうしてタイだとこんなに食べられるのでしょうか。ちなみにアヒル麺は40バーツ。100バーツでお腹いっぱいです。
ちなみに市場の奥の方には、犬や猫、鳥などのペットショップもありました。20年余りここで鳥を売っているというレーンさんのお店では、真っ赤なインコやおうむなどが並んでます。「うちでは、南米系の小鳥が多いのよ。タイと気候が似ているから育てやすいの。色もキレイだし人気ね。チェンマイに小鳥の飼育所を持っていて、何千羽もいるの」そういうレーンさんの真っ赤なサンドレス、熱帯の鳥たちにも決して引けを取らない鮮やかさです。
おみやげ買います。チャトチャック・ウィークエンドマーケット。
August 9[Sun], 2009 10:00せっかくなので道向こうのチャトチャック市場へ。本日はまさにそのウィークエンドであるところの日曜! 市場もにぎわってます。Gパン専門店、Tシャツ専門店、靴下専門店、アクセサリー、食器に古美術などなど、みっしりと並ぶ店々の間を縫うように走る細い通路をわけ入って……なんだかアリの巣のなかにいるみたい。どの店も、狭い店のなかで天井まで商品を積んでいます。
そうそう、職場の人にお土産に頼まれたタイパンツを買わねば。いまわりかし流行っている股上があさいだぼだぼパンツです。ありました、ありました。ウエスト部分は私が軽く3人分くらいの幅ですけど、巻きつけて紐で縛るので、足の長さだけ合えば、誰でも履けると言うのが利点ですね。8分丈のが160バーツ、くるぶし丈のが180バーツ。ちょっと悩みましたが、8分丈で。そのほうが足の長さも応用が利きますからね。色も渋い濃紺チョイス。他にも、財布にサンダルも購入。値段交渉をして、計80バーツは得しましたよ。
買い物も満足したところで、市場の外へ。ちょっと暑いのでここはひとつ、涼を取りましょう。おじさんのかたわらにアルミの管が密集した化学の実験用具みたいな容器を発見。でもこれアイスキャンディー。ブドウ味で。ちなみに他にオレンジ味やソーダ味など5種類くらいあります。1本4バーツ。
海辺のレストラン、ラビアン・タレー。
August 9[Sun], 2009 11:30さてそろそろトムヤムクン食べたくなってきましたか? 今度はバンコクの南、チャオプラヤー川の河口があるサムプラカーン県まで足をのばして、おいしいシーフードがたんまりらしいラビアン・タレーという海辺に面したレストランへ。エビじゃないトムヤムも食せるそうですよ。ちなみにこちらのお店では、ソムタム(パパイヤのサラダ)がタイ商務省コンテストの優秀賞に輝いております。
レストランの入り口にはいきなり生け簀がありまして、魚にエビにでっかいシャコ、各種貝類がたくさん。カニもがんじがらめに縛られ(みんな生きてますので)てるのがびっしり並んでました。案内された2階席からは広々と海原を眺められて、一気に南国リゾート気分。もちろんこの店の名物ソムタムは頼むとして、あのでっかいシャコも食べたいなと。そしてトムヤムですが、お店のオーナーのおすすめにしたがってエビの「クン」ではなく「プラー」、魚のトムヤムをお願いしました。そのトムヤムプラー、具材は淡白な白身の鯛です。辛味も酸味も香りも確かにトムヤムクンと同じですけど、エビより心なしかさっぱりしている気がします。なかなかいいです。
それから、全長を私の手のひらと競おうかというほどのシャコ、もちろんプリップリ!(活きがいいのが自慢、納得)ナンプラー仕立ての香味野菜ソースがゴージャスにフィットです。 そしてソムタム。肌理の細かい聖護院大根を思わせる歯ごたえ。なんだか、タイの大地の香りがします。あぁ、おいしい!
辛さ指数 | 4 |
---|---|
酸味指数 | 4 |
コク指数 | 2 |
総合評価 | ★★★★★ |
初体験、タイの鯛のトムヤム。トムヤム味は、淡白な白身魚にも合うんですね。魚のトムヤム、トライする価値、大アリです。
かもめが見えるはずの海辺。バーンプー保養地。
August 9[Sun], 2009 13:45せっかく海辺に来たので海でも眺めようかと、かもめがたくさん飛んでいるというバーンプー保養地へやってきました。ここは、もともと陸軍の保養施設としてつくられたところなんですが、海辺の生物が多数生息していることから、自然公園として市民に開放されているそうです。
真っ白な建物がまぶしいです。家族連れとか、カップルとか、老夫婦とか、いろんな人が休日を楽しみに来てます。内部は大食堂になっていて、そこを突き抜けると、テラスの向こうに海! 広がる空!なんですが、かもめの姿はありませんでした。地元の人に聞くと、かもめは10月にやってきて、4月に飛んでいくそうです。残念!
渡し舟で出会ったセーラーさん。
August 9[Sun], 2009 15:30サムットプラカーン市内へ立ち寄って、チャオプラヤー川の向こう岸に見える寺院へ渡し舟で行くことにしました。市場のなかに船着場があります。さっそくお金払って、改札へ。あ、もちろん改札といっても、ICカードでピッとかではなく、係員の人がいるボックスの前を通るだけというたいへんアナログでレトロな、改札です。
渡し舟は生活の足になっているようで、乗客は制服の高校生や買い物帰りの奥さん、むずかる子供をあやすお母さんなど生活感溢れてます。わたしも空いてるところへ着席。なるべく日焼けしないよう、陰になってるとこ狙いました。きっと、みんな思うこと同じですよね。とくに女子は日陰に座るので人が偏って……船もちょっと傾いているような……
そんな私の隣にすっと座った人を見て感激。白いセーラー服姿の若者。水兵さんですかと、声を掛けてみました。「いえ、海軍兵学校の学生です」という彼の名前はナリックさん。20歳。土日に実家に帰っていて、明日からまた学校なので寮へ戻るところだそうです。いまから向かう島からさらにバスで学校へ向かうそうです。そこでは、600人余りの若者が2年間、厳しい訓練を受けているのだとか。「小さい時から海軍にあこがれていて、絶対に水兵になると決めてました。学校では通信を勉強しています。将来は海軍の通信兵になって、軍艦に乗りたいです」
あっという間に、船が小島に近づきました。なんかレンガが詰まれた壁が見えます。「あれは、昔の砦のあとです。ここは昔から内陸へ進む入り口だったので、物資の運搬はもちろん、軍事の要だったところなんですよ」と、ナリックさんが教えてくれました。ここの地名、サムットプラカーンは、まさに「海の砦」の意味だそうです。感心している間に、船が到着しました。ありがとうございます、勉強がんばってね。
海を守る仏様、プラサムットチェディ。
August 9[Sun], 2009 16:00対岸へ渡ると、プラサムットチェディ(水上の仏塔)という看板が立っています。こじんまりとしていて、静かで木も茂っているし、白い壁沿いを歩いていると、公園みたいです。犬ものんびり寝そべってます。ひとつ開いている門がありました。さっそく中へ。
誰もいませんね……きょろきょろしていると、お経を唱えながら塔の上を歩いてる人がいます。40歳くらいの男性で、目が合うと降りてきて「お参りに来たの?」と話しかけられました。いえいえ、観光でして……この男性、近くに住む友人を訪ねてきたついでに気が向いてお参りしてたそうです。お話によると、このお寺はプラハーンソムという海を守る仏様がご本尊で、ラーマ1世がこの寺に20mの高さの仏塔を建立して奉納せよと命じたんだとか。でも1世の時には完成できず、それを2世王が引き継ぎ、さらに3世王のときにやっと完成。いまの仏塔は、4世王がさらに38mにしたものだそうです。境内にはむかし船を繋留していたという石杭もあって、「水の上の仏塔」の由縁を実感ですね。
かつては砦に囲まれていた、ワット・ピーチャイソンクラーム。
August 9[Sun], 2009 17:07再び渡し船で市内へ戻りました。市場の向かい側に立派な寺院があったので、覗いてみることに。ここは、ワット・ピーチャイソンクラームというお寺で、アユタヤ王朝末期からあった寺院ですが、バンコク王朝ラーマ2世の時代には境内の四方に砦がつくられ、バンコクを外敵から守る重要な場所だったとか。やはりこのあたりは軍事的な要衝だったんですね。本堂はそれほど大きくありませんが、とてもきれいでした。
3つの頭を持つ巨大ゾウの像。エラワンムージアム。
August 9[Sun], 2009 17:38さてバンコクへ戻ります。と、車窓に巨大なゾウの像が。真っ黒ででっかくて、しかも頭が3つもあります。なんですかこれ……。えーこれはエラワンと呼ばれ、タイではあちこちで見かけると思いますが、もともとヒンドゥー教のインドラ(タイではプラ・イン、日本でいうと帝釈天。バンコクはこのインドラ神がつくりあげたことになっております)という神様の乗り物なのだとか。タイの人たちは象に対する思い入れも深いので、このエラワンも人気があるのかもしれませんね、ということで、ここはエラワンミュージアムというところ。どうやら内部はお金持ちの人のコレクションを展示してるらしいです。あの像の内部も登っていけるというたいへんこころ惹かれる施設なのですが、残念ながらもう閉まってました……
スクンビットでおしゃれにディナー、Spring / Summer。
August 9[Sun], 2009 18:45バンコク市内に帰ってきました。さっそくでなんですが、本日のディナーは最近若い人の間で人気のレストラン、スクンビットのSpring / Summerでとることになりました。建物や内装のデザインがおしゃれで、海外からも注目されているし、タイのアーティストさんなどもよく来るそうです。
場所はBTSプロンポンからスクンビット39の路地をくねくねっと北上、ソイ・プロムシー1(Soi Phrom Si 1)という路地へ右折すると到着です。広い芝生の前庭と大きな木立ちが印象的。奥には大きなガラス窓の2階建ての建物(Spring)、右手にももう一棟の建物(Summer)があります。“Spring”がレストランで“Summer”がチョコレート中心のデザート+カフェらしい(ちなみに前庭でやるバーが“Winter”なんだとか)のですが、雰囲気は超お金持ちの友人の家に来たみたいな感じ。さっそく、オープンテラスのところに着席して、注文ですね。
メニューはタイ料理だけじゃなく、日本、アジア、ヨーロッパ……とさまざまなスタイルが。パスタやお寿司もあります。タイ料理もちょっと新しいおしゃれな感じで、「タイモダン」とか「タイフュージョン」とか言うそうです。いいかげん違うものが食べたくなってきましたけど、とりあえず今回はタイ料理の旅なので……トムカーガイ(ココナッツ入りの白いスープ)、ザボンのサラダ、アヒルのカレーなどなど。そしてもちろんトムヤムクンです。で、いざ試食。うーん、ここのトムヤムクンは爽やか且つかなりまろやか。若いココナッツとココナッツジュースも入ってますね。辛いのはちょっとという方にはとてもいいと思います。
辛さ指数 | 2 |
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酸味指数 | 3 |
コク指数 | 3 |
総合評価 | ★★★☆☆ |
マイルドかつ爽やか。ですが、辛いもん好きのわたしには、ちょっと物足りないかも。こんなに優しくされたの初めて……という感じ。お隣の西洋人たちは「オー!デリシャス!」と絶賛でした。あちらのひとたちに合う味つけかもですね。
チョコレートケーキを食べた後にわたしたちが気づくこと。
August 9[Sun], 2009 19:54食事終了後、“Summer”に移動してチョコレートケーキ(濃厚でたいへんにおいしゅうございました……)とかカフェラテとかで、さらにくつろいだわたしたち。ああ幸せ。そんな幸福感を胸にホテルの部屋へ戻りました。壁の太った女性の絵を見て、ふと自分のお腹をさすります……おや。いやいや、そーんなに早く「身」にはならないですよね。いま食べたばっかだからですよね。ね。
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