バンコク、サムットプラカーン
「水に魚、田に稲」……これは約700年前にタイ中部で勃興したスコータイ朝ラームカムへーン王の言葉だそうです。つまりは、「川/海の幸、山/里の幸が豊富」ということですね。国土が南北に伸びるタイには、山あり、川あり、田畑あり、そして海があります。そこから収穫されるものはその熱帯性気候ともあいまって、「豊か」そのもの。一度でもタイの市場へ足を踏み入れて、そこで山と積まれている生鮮食品などを見ていただければ、きっと納得していただけると思います。
タイ料理というと「辛い」というイメージがあると思います。でもタイ料理は、決してそれだけのものではありません。それはたとえば、今回のテーマである「トムヤムクン」しかり。確かに唐辛子の「辛味」もありますが、「塩味」「酸味」「甘味」が同時に含まれています。そして極めつけが、ナンプラーやエビ味噌などによる「旨味」。これら5つの味が合わさって、「タイ」の味なわけです。この複雑な味が、さらにハーブの香りとあいまって口の中に広がる……これがタイ料理でいう「おいしい」なのです。
こうやって行きました
バンコクと郊外5県を走行する路線バス
今回の旅ではおいしいトムヤムクンをもとめて、観光スポットが集中するバンコク中心部エリアのみではなく、郊外の住宅街や南に隣接するサムットプラカーン県へも行きました。ということで、バンコクとその郊外を走行する路線バスについて、ご案内しておきます。
バンコクと郊外5県(ノンタブリー/ナコーンパトム/パトゥンタニー/サムットサコーン/サムットプラカーン)には、交通公社が単独もしくは民間会社と共同運行する113のバス路線があります(2008年9月現在で3,526台、1,665台が普通バスで1,861台が冷房バス)。それ以外にも、大通りを走るミニバス、路地内のみを往来するミニバス、バンなどを含めると、合わせて463路線、台数にして合計17,372台が走行しています。バンコクの庶民の多くは、郊外に暮らしていて、高架鉄道または地下鉄よりも普段はバスを頻繁に利用しています。ということで、観光客の皆さんも、もしかしたら利用されることがあるかもしれませんので、下記のようにまとめておきます。
種類/運賃/運行時間
大通りを走る交通公社バス、もしくは民間との共同運行バスは、主に下記のような種類があります。
1) 冷房なしの普通バス(クリームと赤)/一括7バーツ/05:00~23:00
2) 冷房なしの高速道路バス(クリームと赤)/一括9バーツ/05:00~23:00
3) 冷房なしの夜間バス(クリームと赤)/一括8.50バーツ/23:00~05:00
4) 冷房なしの普通バス(白とみどり)/一括8バーツ/05:00~23:00
5) 冷房なしの夜間バス(白とみどり)/一括9.50バーツ/23:00~05:00
6) 冷房バス(白とブルー)/距離によって11,13,15,17,19バーツ/05:00~23:00
7) 冷房バス・EURO2(黄色とオレンジ)/距離によって12,14,16,18,20,22,24バーツ/05:00~23:00
主要な観光スポットを走行する路線バス
外国人はもちろん、地元の人にとっても、慣れない場所ではどのバスがどこへ向かうかは分かりにくいものです。加えてバンコクのバス停には時刻表をはじめあまり情報がありません。ただ、観光スポットを走行する路線バスについては、タイ交通公社の下記のウェブサイトからご確認いただけます(英語ページ)。
バンコクのバス路線図を調べる方法
タイ交通公社の公式ウェブサイトの下記のページでは、路線バスの発着そして途中の停留所を検索で調べることができます。しかし行き先ではなく、路線番号から調べるので使い勝手はいまひとつです。
*路線バスのルートを日本語でまとめたサイトとして、下記のようなページがあります。ご参考下さい。
*また下記のような、地元で日本語フリーペーパーを出版している会社から出ているバンコクのバス路線図もあります。
行ったところ/見たもの
インジャルーン市場
ตลาดสดยิ่งเจริญ
バンコク郊外にある最大の私設市場で、総面積15,000m2の敷地には、約1,600店が軒を連ねています。野菜に肉、魚にお米、調味料から果物などタイ各地から集まるあらゆる食料品を中心に、衣料品や雑貨にいたるまで、あらゆる日常品が揃います。バンコク中心部よりも安価で新鮮なものが手に入ると評判で、プロの料理人から家庭の主婦まで1日2万人のお客さんでにぎわうこの市場、創業者のスワピー・タムワタナさんが1955年、ここパクチー運河沿いの田園地帯に小さな定期市を開き、近隣の人たちが商売できる場所を提供したのがその始まりとか。いまでは料理教室やフリーマーケット、フードコートなども併設し、年中無休で夜明けから夕方まで人が途切れることはありません。 ちなみに市場の2階にあるインジャルーン家事・料理教室は、タイの料理界を代表する料理研究家で、日本にも度々実演のため訪れているシーサモーン・コンパン先生が直接指導を行っているもの。本格的なタイ料理を習いたい方におすすめです。
住所 | 259/99 Moo 7 Pahon Yothin Rd. Anusaowaree Bangkhen Bangkok 10220 |
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アクセス | 戦勝記念塔から普通バス39/42番または冷房車39番で「サパーンマイ」バス停下車。所要約1時間。 |
問い合わせ先 | Tel: 02-972-3405~7 / Fax: 02-972-3409~10 |
スーブ・サンパンタウォン教会
คริสต์จักรสืบสัมพันธวงศ์
1904年、シーロム地区に設立されたこじんまりとした白亜の教会。当時高級官僚だったプラヤー・サラシンが亡くなった愛息・スーブ・サンパンタウォンを偲び、屋敷があった土地をアメリカ人宣教師アーサーJ. ブラウン氏らに寄贈したのが始まりとされます。もともと海抜の低い土地だったことから、「水上に浮かぶ船」のごとく、地中に杭を打たずに建築されているのが特徴です。現在の建物は1953年に修復されていますが、礼拝堂では建設当時の柱や、ラーマ5世から寄贈されたという全長2m余りの大きな振り子時計を見ることができます。ミサは毎週日曜日、9:00から10:15まで、そして10:45から12:00までとなっています。
住所 | 5 Siviang Rd, Silom, Bangrak, Bangkok 10500 |
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アクセス | BTSスラサック駅から徒歩約10分 |
料金 | 無料 |
問い合わせ先 | Tel: 02-235-1240, 02-236-7044 / Fax: 02-266-3836 |
オートーコー市場
ตลาดอ.ต.ก
タイの農業協同組合(オートーコー/องค์การตลาดเพื่อเกษตรกร)の経営の下で、タイ各地から選りすぐりの生産物を提供しようとできた市場。広々とした清潔感のある建物の中には、間口2mほどの間隔で、野菜や果物、お肉に魚、乾物、お米、お菓子などを扱う店舗がずらりと並びます。どの商品もちょっとお値段は高めですが、これも信頼の証なのか、いつもバンコクに住まう上流階級の人たちで賑わっています。市場内にはフードコートもあり、朝と昼には地元の人たちが集います。もちろんテイクアウトもOK。営業は6:00から20:00まで。道路の向かい側には、チャトチャック・ウィークエンドマーケットが。土日にくれば両方楽しめるのでおすすめ。
住所 | 101 Kamphaengphet Rd, Chatuchak, Bangkok 10900 |
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アクセス | 地下鉄「カムペーンペット」駅、もしくはBTS「モーチット」駅下車、徒歩約5分 |
料金 | フードコートの食事は一皿35~50バーツで、果物などは高級スーパー並みの値段 |
チャトチャック・ウィークエンドマーケット
ตลาดนัดจตุจักร
文字通り、週末しか開催されないバンコク最大の公設市場。約1万平方メートルの広大な面積を誇る敷地内は、衣類、インテリアー、ペット、骨董品、古本、中古品、ガーデンニング、飲食合わせて8つのゾーンに分けられ、1mほどの間口の店が全部で約8000軒並びます。もともとは、王宮前広場で開催されていましたが、交通渋滞などを引き起こしたため、1982年からこちらへ移設。ここを訪れている人は、毎週末で20~30万人といわれます。おしゃれなドレスやアクセサリー、バッグにGパンなどの最新のファッション、あるいは伝統的な民族衣装や古美術品、楽器、生活雑貨などを買い求める外国人観光客も多く、人気スポットとなっています。営業時間は8:00から18:00までです。
住所 | Kamphaengphet Rd, Chatuchak, Bangkok 10900 |
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アクセス | 地下鉄カムペーンペット駅、もしくはBTSモーチット駅下車、徒歩約5分 |
バンプー保養地
สถานตากอากาศบางปู
1934年にバンコク市民のためにつくられた保養地。敷地内には宿泊施設のほか、レストランや社交ダンス会場などが併設されていて、土日には大勢の家族連れで賑わいます。この保養地、実は日本とは深い関わりがあり、真珠湾攻撃と同日の1941年12月8日、旧日本軍約1,000名が、現在海上にあるレストランへ架かかるスックター橋へ上陸したという歴史があります。説明によると、その際、旧日本軍はタイ陸軍と2km隔てた距離で向かい合い、一時緊迫した状態となりましたが、その後タイ政府との協力関係を結ぶための条約を締結したため、武器を用いての戦いは辛うじて避けることができたとのことです。敷地内にはその出来事を記念する石碑が設けてあります。またこの界隈は海辺の環境を守るため、自然公園に指定されていて、200種類以上の野鳥やマングローブ林に棲息する生き物や植物を観測できます。チベットやモンゴルなどから飛来するカモメたちの越冬地ともなっており、毎年11月から5月までの間、その様子を見られるそうです。6:00から20:00まで利用可能。
住所 | 164 Moo 2 ,Tambon Bangpoo, Sukhumvt Rd, Amphur Muang, Samutprakarn 10280 |
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アクセス | チャトチャック市場から冷房車145で終点のサムットプラカーン市内で下車、そこからタクシーで約25分 |
料金 | 無料 |
問い合わせ先 | Tel: 02-709-5005 |
プラ・サムットチェディ
พระสมุทรเจดีย์
地元の人々の間ではチェディ・クラーンナーム(水中の仏塔)として知られる、タイ湾に浮かぶ白い仏塔。サムットプラカーン県は、チャオプラヤー川が海に合流する河口に位置していて、貿易が盛んだったアユタヤ時代からバンコク王朝中期まで、重要な港町として発展しました。かつては「プラ・プラデーン」と呼ばれていて、島には白い仏塔のほか、敵を見張る砦が4方面につくられていました。その後、川の流れが変わって島が陸とつながるようになりましたが、バンコク王朝歴代王が毎年必ず御座舟でプラ・サムットチェディを参拝に訪れていたため、現在も毎年10月9日から9日間にわたって、それにちなんだ祭が開催されます。祭では水中仏塔にかぶせるための赤い布をお披露目するためのパレードなどが行われ、参拝者はろうそくに灯りをともし、水中仏塔の周りを歩いて回ります。チャオプラヤー川におけるボートレースや伝統芸能の披露も行われ、たくさんの特産品が販売されるそうです。普段の参拝は7:00から16:00までとなっています。
住所 | Moo3 Baan Chedi, Amphur Phra Samut Chedi, Samutprakarn |
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アクセス | サムットプラカーン市内の船着場から渡し船ですぐ |
料金 | 無料 |
ワット・ピーチャイソンクラム
วัดพิชัยสงคราม
アユタヤ王朝末期の1710年に建立されたとされる、由緒あるサムットプラカーン市内の寺院。サムットプラカーンはチャオプラヤー川の河口があり軍事の要衝だったため、以前はこの境内の四方に砦が4つ設けられていたそうです。船底のかたちをしている本堂は、アユタヤ時代によく見られる建築様式。また、通常は本堂の正面が東向きになるよう建てられますが、ここでは西側のチャオプラヤー川に面しています。
住所 | 906 Pakkhonchai Rd, Tambon Pak Nam, Amphur Muang, Samutprakarn |
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アクセス | チャトチャック市場から冷房バス145号で終点のサムットプラカーン市内まで行き、そこから徒歩すぐ |
料金 | 無料 |
エラワンミュージアム
พิพิธภัณฑ์ช้างเอราวัณ
バンコクとサムットプラカーン県を結ぶスクンビット通り沿いに聳え立つ巨大象が目印の建物で、内部は創立者である華僑出身の財界人レック・ウィリヤパン氏所蔵の仏像や骨董品が数多く展示されている美術館となっています。巨大象は、ヒンドゥー教の神の乗り物とされる「エラワン」で、3つの頭をもつもの。銅製で像自体の高さは29メートルですが、台座となっている建物の高さが14.60メートルあるので、遠くからもはっきりと見えます。重さ250トンの巨大象の内部は空洞になっていて、大きな仏像が祀られています。これを極楽の世界、巨大象を支える建物の上階を須弥山(しゅみせん)、その下階を地獄とそれぞれ擬えて、仏教の宇宙観を表しているとか。入場は毎日8:00から17:00まで。
住所 | 99/9 Moo 1, Tambon Bangmuangmai, Amphur Muang, Samutprakarn 10270 |
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アクセス | フアランポーン駅から、冷房バス507号で所要約1時間半 |
料金 | 入場料150バーツ |
問い合わせ先 | Tel: 02-380-0305, 02-371-3135 |
バンラック市場
ตลาดบางรัก
タイで最初の舗装道路、チャルーンクルン通りに面した由緒のある市場。バンコク王朝ラーマ4世(1868~1910年)のころ、この地区に欧米人が多く住むようになり、彼らが馬車を使えるよう、王の命によってチャルーンクルン通りが敷設されました。このバンラック市場はそれをきっかけにつくられたもので、欧米人の台所の役目を果たしていたそうです。数年前までバンコク市民で賑わっていましたが、近辺にデパートなどができたことで規模が縮小され、生鮮食料品店数十軒だけが残る現在の姿になりました。それでも、市場の入り口や大通り沿いには、老舗の中華食堂やタイの伝統的なお菓子を扱うお店などが引き続き営業をしていますので、ぜひのぞいてみてください。
住所 | Charoenkrung Rd, Bangrak, Bangkok 10500 |
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アクセス | BTSサパーン・タークシン駅から徒歩数分 |
サイアム・パラゴン
สยาม พาราก้อน
2006年にオープンしたバンコク屈指の大型ショッピングセンター。高級ブランドのブティックが並ぶエリア、上質な品揃えのデパートに加え、1階には充実のフードコートがあります。タイ料理はもちろん、イタリアンに日本料理、中華からカフェやデザートまで楽しめて、ちょっとした「食の博覧会」気分になります(料金はプリペイドチケットを事前に購入)。イートインはもちろんテイクアウトもOK。おすすめは、揚げバナナとロティ。どちらも同じコーナーに売場を構えています。デパートは10:00から22:00まで、1Fのレストランは23:00までとなっています。なお、B1Fには水族館があります。
住所 | 91/1 Rama I Rd, Pathumwan, Bangkok 10330 |
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アクセス | BTSサイアム駅下車すぐ |
料金 | 揚げバナナは8枚で20バーツ、プレーン(タマダー)のロティ1個20バーツと通常より高いですが、とてもおいしいです |
問い合わせ先 | Tel: 02-690-1000 |
ビッグC・ラチャダムリ店
บิ๊ก ซี ซุปเปอร์มาร์เก็ต สาขาราชดำริ
バンコクのショッピングセンターが多く集まるラチャダムリに建つ、全国展開の大型スーパーマーケット。どっさり、ぎっしりという言葉がぴったりの品揃えを誇り、生活用品は何でもそろいます。調味料類などもどれにしようか迷うほど多種多彩で、真空パックのカレーペーストやトムヤムクンのスープキューブなどが入手でき、日本でもタイ料理を簡単につくれます。タイのスナック菓子やカップラーメンなどはお土産にいいかもです。店内にはマッサージ屋さんやファーストフード、レストランなども充実。9:00から23:00までの営業となっています。
住所 | 97/11 Rachadumri Rd, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330 |
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アクセス | BTSチットロムまたはラチャダムリ駅下車、徒歩約5分 |
料金 | デパートの食料品売場や一般の店よりも安い価格で買えます |
問い合わせ先 | Tel: 02-250-4888 |
エラワン廟(プーム)
ศาลท่านท้าวมหาพรหม โรงแรมเอราวัณ
グランドハイアット・エラワン・ホテル前にあるヒンドゥー教祠で、一年中内外からの参拝者で賑わっています。1953年にこのエラワンホテルの建設工事が始まりましたが、当時事故が多発して工事がなかなか進みませんでした。占星術師にヒンドゥー教神のブラフマー(宇宙の創造を司る)を祀る祠を設けるよう勧められたのでそうしたところ、以降は工事が順調に進んだとか。その後、「願い事がかなう神様」として、人々に口コミで知れ渡り、病気平癒や家内安全から金運、人気運などの願いをかなえるべく、今も絶えまなく多くの人たちがお参りに来るようになりました。ここで願い事が叶った人は、神様に踊りや音楽を奉納する習慣があるので、敷地内に舞踊団が待機をしています。毎年11月9日(エラワンホテルの竣工した日)は、記念のお祭りが盛大に行われます。なお、ここで寄進されたお金は、病院の医療設備の購入に当てられているそうです。参拝は8:00から22:30まで。
住所 | Rachaprasong, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330 |
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アクセス | BTSチットロムまたはラシャダムリ駅下車、徒歩約5分 |
料金 | 無料 |
泊まったところ
ミスティック・プレイス
มิสติคส์ เพลซ
チャトチャック市場にほど近いユニークなデザイナーズ・ホテル。客室はすべて、起用された若きアーティスト/デザイナーたちによってそれぞれ1室ごとにデザインされており、1室として同じ部屋はありません。オーナーは45歳のタイ人で、もともとデザインが専門。古い長屋型アパートを利用してアートが楽しめるホテルをつくろうと、デザイナー仲間に呼びかけました。シックなモノトーンの部屋、楽園を思わせる花が描かれた部屋、60年代のポップアートを思わせる部屋など、どの部屋もカラフルで遊び心一杯です。アートの囲まれた非日常の空間でリフレッシュするのも、新しいタイの楽しみ方かもです。Wi-Fiインターネット接続無料、そして専用トゥクトゥクでの最寄りのBTS駅やチャトチャック市場まで送迎してくれるサービスも無料。たいへんありがたいです。
住所 | 244/2-18 Pradiphat Rd, Samsennai, Phayathai, 10400, Bangkok 10400 |
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アクセス | BTSサパーン・クワーイ駅から徒歩15分 |
料金 | ツイン/ダブルとも1泊2,250バーツから |
問い合わせ先 | Tel: 02-270-3344 / Fax:02-270-3359 |
食べたところ
カラパプルック
กัลปพฤกษ์
安全な食材にこだわる、健康志向のバンコク市民に人気のお店です。オーナー家は王室出身で、敷地内には現在も彼らの屋敷がありますが、その一部をレストランとカフェに改装し、「タイの正統派料理が食べられる庶民派レストラン」として1976年にオープン。オーナーのトュンカナークさんはフランスで料理研究をしていた経歴があり、加えて王室関係者の祖父母からタイ料理の伝統を教わってきた人物。だからメニューも、トムヤムクンやパッタイ(タイ風焼きそば)などタイ料理から、パスタやカツレツなどの西洋料理、パン、ケーキにいたるまでの多彩です。食材についても、新鮮なものを使うのはもちろん、王立プロジェクトの有機野菜を積極的に取り入れるなどのこだわりをみせます。平日は8:00から18:00まで、日曜日は8:00から15:00までとなっています。平日のお昼はシーロム周辺のサラリーマンやOLで込み合っていますので、お昼前に行くことをおすすめします。
住所 | 27 Pramuan Rd, Silom, Bangrak,Bangkok 10500 |
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アクセス | BTSスラサック駅から徒歩約10分 |
料金 | トムヤムクン150バーツ、野菜春巻き80バーツ |
問い合わせ先 | Tel:02-238-4002 |
ガーリック
กาลิค
バンスー区プラシャチューンの住宅街にあるこじんまりとしたレストラン。2009年にタイ中小企業支援機構が主催した料理コンテストで、トムヤムクン部門で最優秀賞を獲得し、地元ではよく知られる店です。1981年の開業以来、若いココナッツ入りのトムヤムクンとカニオムレツのカイチィウプー[ไข่เจียวปู]が看板メニューで、たいていのお客さんはこの2品をメインに注文するそうです。どのメニューもオーナーのローイビーサワンさんが、「他と違う味をつくりたい」と、研究を重ねてつくりあげた自慢の味です。大きな川エビが2匹も入ったトムヤムクンには、ココナツジュースとココナツの実の爽やかさが加えられていて絶品。「家族4人で1000バーツあれば十分満足していただけます」という通り、メニューはどれもリーズナブルお値段でボリュームも満点。営業時間は10:30から14:30まで、16:30から22:30までとなっています。定休日は第3週の土日。
住所 | 44 Soi Chotiwat, Prachashuen, Bangseu, Bangkok 10800 |
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アクセス | バンコク中心部からタクシーで約30分 |
料金 | トムヤムクン(4人前)160バーツ、カニオムレツ120バーツ |
問い合わせ先 | Tel: 02-585-1932 |
スクンビット・ソイ38の屋台村
ถนนสุขุมวิท ซอย 38
知る人ぞ知る、バンコクの「ザ・屋台村」。ソイの両側50mほどにわたって30軒余りの屋台がずらりとひしめくこの一角は、地元の人たちに人気の、いわゆる「B級グルメ」のA級ゾーン。ここで食べるルールは簡単。まず、テーブルと椅子を確保したら、ソイに軒を連ねる屋台で思い思いに注文を。あっちの店からトムヤムクン、こっちの店からサテ(マレー風味豚や鶏の串焼き)、あっちの店からカキ氷……というふうに。テーブルで待っていればできあがりを届けてくれます。もちろんお財布には限りなく優しく、4人で500バーツあれば、ビールつきで満腹。17:00から深夜2:00までの営業となっています。
住所 | Sukuhmvit Soi 38,Wattana,Bangkok |
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アクセス | BTSトーンロー駅下車すぐ |
料金 | トムヤムクン110バーツ(お店によって若干異なります) |
ラビェーン・タレー
ระเบียงทะเล
バンコク中心部から南へ車でおよそ1時間、サムットプラカーン県にある「ラビェーン・タレー」は、1998年に創業して以来、新鮮な魚介類を使ったメニューが人気のレストランです。店名は、タイ湾に面して建っているため「海辺のテラス」という意味。おいしさのヒミツは、素材へのこだわりで、タイ湾東部のものにこだわったカニ、貝、エビ、魚類は、焼いてよし、炒めてよし、揚げてよし。まさにタイの海の恵みを実感できます。おすすめメニューは、2009年タイ中小企業支援機構のタイ料理コンテストで1位を獲得したカニ入りソムタム、「ソムタム・タレー・プーマーソッド」[ส้มตำทะเลปูม้าสด]。しゃきっとした歯ごたえと爽やかな香りの青いパパイヤの千切りに、新鮮なカニの甘み、ドレッシングの甘すっぱさとピリッと辛さがなんともいえません。パパイヤはタイでいちばんおいしいとされるラシャブリー県のものを厳選。注文を受けてからひとつずつ包丁で切るのは、旨みを壊さないためのこだわりからだそうです。白いテラスで海を染める夕日を眺めながら食事を……と訪れる人も多いそうですよ。
住所 | 72/1 Moo 4,Tambon Taibaan, Amphur Muang, Samutprakarn |
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アクセス | チャトチャック市場から冷房バス145番で終点のサムットプラカーンまで、そこからタクシーで約15分 |
料金 | カニ入りソムタム80バーツ、シーフードは材料の重さで値段が決まります |
問い合わせ先 | Tel:02-709-1825 |
スプリング/サマー
สปริงค์ แอนด์ ซัมเมอร์
2004年、オーナーであるタイの人気俳優ポン・タンタサティーン氏により「家にいるようなくつろいだ雰囲気でお食事を楽しんでもらいたい」というコンセプトのもとつくられたカフェ&レストラン。正面奥のガラス張りの建物、“Spring”では、チキンやシーフードといった身体に「軽い」ものを使い、タイ風の料理であっても辛さをマイルドに抑えた料理をメインに提供。正面右手にある“Summer”では、チョコレートをメインにデザートやコーヒーなどが楽しめます。濃厚なチョコレートを贅沢に使用したケーキは絶品です。そして広々とした庭では19時を過ぎると、“Winter Bar”がオープン。夜の芝生の上で、ピクニックのような気分でくつろぎながら、ゆったりとひと時を過ごせます。“Spring”は11:00〜14:30/18:00~23:00、“Summer”は12:00~24:00、“Winter Bar”は19:00~24:00の営業となっています。
住所 | 199 Soi Sukhumbit 49 (Promsri), Sukhumbit Rd, Klongton Nua, Wattana, Bangkok 10110 |
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アクセス | BTSプロームポン駅から徒歩約20分 |
料金 | トムヤムクン320バーツ、トムカーガイ(チキンカレー)220バーツ、サラダ170バーツから |
問い合わせ先 | Spring Tel: 02-392-2747~8 / Summer Tel: 02-392-2757 |
ブルーエレファント・バンコク
บลูเอเลแฟนท์ กรุงเทพฯ
料理研究家ヌーロー・ソマニー・ステッペさんが主宰する料理教室とレストラン。ベルギー人男性と結婚したヌーローさんは、1980年にベルギーでレストランを始め、後にロンドン、パリ、ドバイなど世界各地へ出店。2002年にバンコクのこの3階建ての黄色の洋館で、レストラン&料理教室をオープンしました。料理教室のカリキュラムは、タイ料理のスタンダードからモダンにアレンジしたものまで、また初心者からプロまでレベルに応じて設定されています。英語で受講できるので、世界各国から「タイ料理を学びたい!」とやってきた人たちに人気とか。料理教室に参加するには事前予約(インターネット予約可能)が必要。午前/午後のクラス、複数日にわたるクラスがあり、料金はそれによって異なります。
住所 | Blue Elephant Building 233, South Sathorn Road, Yannawa,Sathorn, Bangkok 10120 |
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アクセス | BTSスラサック駅下車すぐ |
料金 | 2,800バーツから |
問い合わせ先 | Tel: 02-673-9353~4 / Fax: 02-673-9355 |
ソンブーン
ร้านสมบุรณ์โภชนา
海鮮料理を得意とするレストラン。もともとは1969年、チュラロンコーン大学の裏手で開業。学生や会社員などを相手にカニのカレー炒め(プーパッポンカリー)[ปูผัดผงกะหรี่]を出したところ、口コミで人気になり、いまではスラワォン本店を含めて5店舗を営業するほどに。プーパッポンカリーとは、ぶつ切りにしたカニをカレーと卵で炒めたふんわりまろやか&スパイシーな一品。それ以外にも、トムヤムクンや海鮮料理などどれもハズレなしのおいしさで、日本からも、秋篠宮や小泉純一郎元首相もお忍びで訪ねられたほど。バンコクにおいでの際にはぜひ一度立ち寄ってください。営業は16:00から23:30まで。本店はかなり混むので、事前予約をしたほうがいいかも。
住所 | 169,169/7-12 Surawong Rd,Bangrak, Bangkok 10500 |
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アクセス | BTSサラデーン駅またはションノンシー駅下車、徒歩約10分 |
料金 | トムヤムクン180バーツ、カニのカレーいため250バーツ |
問い合わせ先 | Tel: 02-233-3104 / Fax: 02-234-4499 |