Thailand
Globetrotter

テクテクタイランド

Sukhothai / Si Satchanalai

スコータイ、シーサッチャナライ

バンコクの北約440km、北部の都市チェンマイの南約350km、タイ北部の南端に位置するスコータイ。ここにタイ族によるはじめての王朝が築かれたのは、13世紀中ごろから、15世紀中ごろアユタヤ王朝に併合されるまでの約200年間のこと。タイ語で書かれた最古の文献・ラームカムヘーン王碑文に「スコータイは美しい国ぞ! 水に魚住み、田に稲穂実る」とうたわれているように豊かな土地柄を誇り、近隣諸国はもちろん中国や日本などとも貿易を行いました。世界的にも名の知られる陶器「サンカローク焼」(宋胡録)もここでつくられ、日本にも「すんころく焼」として江戸時代に入っていたそうです。またスコータイの王は代々、仏教の布教にも熱心で、遠くはスリランカから高僧を迎え入れ、寺院建設などで上座部仏教の興隆にも尽くしていました。「幸福の夜明け」を意味する「スコータイ」の名は、そのことから来ているとも言われています。

700年以上が経過した現在、スコータイの遺跡は、同じく王朝当時の主要都市であったシーサッチャナライ、カムペーンペットの遺跡とともに、東南アジアで最も価値のある史跡のひとつとしてUNESCOの世界遺産に登録されています。

こうやって行きました

バンコクからスコータイへ

バンコクから飛行機で

スワンナプーム国際空港からスコータイ空港まで、バンコク・エアウェイズ直行便が1日2便運航しています。所要約1時間20分。午前は07:00発/08:20着、午後は15:20発/16:45着(2010年9月30日現在)。バンコク・エアウェイズのスコータイ空港はホテルのロビーにいるような雰囲気とサービスでとても気に入りました。機体もプロペラなので、ジェット機とは飛び方も違って楽しかったです。

バンコクから鉄道で

国鉄北線ピサヌローク駅経由

フアランポーン駅07:00の始発から、1日11本の列車がピサヌロークへ向かいますが、特急列車は08:30発/13:09着、10:50発/15:54着、18:00発/22:56着、19:35発/01:32着の4本となっています。2等の冷房車両は運賃が449バーツ(2010年9月30日現在)。ピサヌローク駅からはスコータイ市内または歴史公園へ向かう路線バスが運行しています。距離は約59キロ。

国鉄北線サワンカローク駅経由

北線本線からサワンカロークへ支線が出ており、こちらのほうが距離的にはスコータイに近い(約38km)です。ただしフアランポーン駅からの特急サワンカローク行きは1日1本10:50発/17:40着(2010年9月30日現在/2等の冷房車両は運賃が482バーツ)。またサワンカロークからのスコータイ行き路線バスも、ピサヌローク発に比べて本数が少ないです。

バンコクからバスで

北バスターミナル(モーチット)からスコータイ市内へは、9時から23時の間、約1時間ごとに運行しています。44人乗り冷房車の運賃が255バーツ。所要約7時間(2010年9月30日現在)。

バンコクからシーサッチャナライへ

北バスターミナル(モーチット)からシーサッチャナライへは、一日1本(20:00時発)運行しています。所要時間は約7時間半。40人乗りの冷房車で320バーツ(2010年9月30日現在)。

行ったところ/見たもの

サンカローク陶器博物館

พิพิธภัณฑ์สังคโลก

スコータイ出身のご夫婦が50年以上にわたって国内外から集めた、サンカローク焼きをはじめとする東南アジアの陶器約2000点のコレクションが展示されています。入り口で日本語のパンフレットを借りることができるので、読みながら館内を回るのがおすすめです。パンフレットは通常退館時に返却ですが、60バーツで購入することも可能。オープンは8時から17時まで。

住所 10 Moo 4,Tambon Banlum, Amphur Muang, Sukhothai 64000
アクセス 市内からトゥクトゥクで数分
料金 入場料100バーツ
問い合わせ先 Tel :05-561-4333

スコータイ歴史公園

อุทยานประวัติศาสตร์สุโขทัย

スコータイ市内から西へ12キロ、面積約70平方キロメートルの広大な歴史公園。3重の城壁の内外に、寺院を中心として200件の遺跡が文化庁の下で管理・保存されています。スコータイ王朝は、ここを中心に発展しましたが、城壁内の遺跡としては、ワット・マハタート、ワット・シーサワーイ、ワット・サ・シー、城壁外の遺跡としては、ワット・シーチュム、ワット・プラパイ・ルアン、ワット・チェトゥポン、ワット・サパーンヒンなどがそれぞれの代表的なもの。城壁内の各寺院は19時から21時までライトアップされ、たいへん見応えがあります。

住所 Muangkao, Amphur Muang, Sukhothai 64210
アクセス スコータイ市内プラルアン橋近くに15分おきにソンテウが出ています。
料金 公園内入場料40バーツ、公園外のワット・シーチュム、ワット・チャーンローム、ワット・サパーンヒンはそれぞれさらに30バーツの拝観料が必要。歴史公園を中心に回る方には、以上の寺院のほか、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめです(30日間有効)。
問い合わせ先 歴史公園インフォメーションセンター Tel:05-569-7310

レンタサイクル K-Shop

ร้านเช่าจักรยาน[K-Shop]

スコータイ歴史公園東側にあるレンタサイクルショップ。1日30バーツ、後払い制。自転車のサイズ、形など各種取り揃えられているので、試乗して自分にあった自転車をチョイスしてください。

住所 Muangkao, Amphur Muang, Sukhothai 64210
アクセス 歴史公園の東側
料金 1日30バーツ
問い合わせ先 05-563-3229

ワット・ソラサック

วัดสรศักดิ์

スコータイ歴史公園内の東側にある小規模の遺跡。鐘型の仏塔の土台の周囲に24頭の象の彫刻が飾られていることから、別名ワット・チャーンロームとも呼ばれます。境内に発見された1412年の碑文によると、この寺院はインタラソラサックという人物が、後にタンマラーチャー3世(在位1400–1419)となる王子から土地を寄贈されつくったものとされています。象は大王の乗り物との考え方があったため、仏塔の周囲に24頭の象を飾ったとか。1416年に仏塔、本堂、礼拝堂が完成したときには、王族らが祝賀のために訪れ、近くにあった宮殿で宿泊したとの記述もありました。また、当時この寺院の北側で、ワット・ソンカオとワット・ムンムアンと呼ばれる寺院も同時に建立したそうですが、現在は礼拝堂の土台と小さな仏塔の跡しか残っていません。

住所 Muangkao, Amphur Muang, Sukhothai 64210
アクセス スコータイ市内プラルアン橋近くに15分おきにソンテウが出ています
料金 30バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)
問い合わせ先 歴史公園インフォメーションセンター Tel:05-569-7310

ワット・プラ・パーイ・ルアン

วัดพระพายหลวง

歴史公園の城壁の北に位置する、スコータイでもっとも古い寺院。スコータイ王朝初期、このあたりに最初の集落が形成され、つづいて寺院が建立されたと伝えられます。数多くある建造物のなかで、3基並んで建つ塔堂(プラーン)がクメール王朝のジャヤーヴァルマン7世(1130–1218)時代に建立されたもっとも古いものですが、真ん中のプラーンはスコータイ時代に修復された跡が残っているそうです。当初は大乗仏教の寺院でしたが、後に上座部仏教寺院に変わり、境内にチェディやスコータイ王朝にしかない坐像、立像、臥像、遊行像の四つの仏像「プラ・シー・イラヤボット」がつくられるようになったとか。8時半から17時まで。

住所 Muang Kao, Sukothai
アクセス 歴史公園の城壁の北、ワット・シーシュムの北約800m
料金 拝観無料

ワット・シーチュム

วัดศรีชุม

歴史公園の城壁の西北に位置する寺院。スコータイを象徴する「アチャナ仏」が祀られています。高さ15メートル、幅11.30メートルの大仏「アチャナ」は、「動かぬもの、変わらぬもの」という意味のバリ語で、まさにいまも変わらず、このスコータイの町を見守っています。大仏を安置する礼拝堂や横の本堂などは、後のラーマカムヘーン大王(1239–1317)の時代に建立されたものです。また菩提樹の森にあったため、「ワット・シーチュム」との名がつきました(「シー」は、「サリー」というスコータイの言葉からきていて、菩提樹を意味するそうです)。厚さが3メートルもある礼拝堂の左の壁には、大仏の裏と屋根があった部分につながるトンネルがあり、そこには釈迦にまつわる壁画が50点ほど描かれています。かつてトンネル内に入って大仏の声を真似た人がいて、以来「しゃべる大仏の寺院」とも呼ばれたりもしましたが、現在トンネルは立ち入り禁止です。8時半から17時まで。

住所 Muang Kao, Sukothai
アクセス 歴史公園の城壁の西北
料金 入場料30バーツ(スコータイ歴史公園、シサチャナライ歴史公園およびサワンカローク博物館を30日有効のフリーパス(150バーツ)もあり)

ワット・マハタート

วัดมหาธาตุ

スコータイ歴史公園内でもっとも大きく、見応えのある寺院。上座部仏教を信仰する国々では仏舎利(マハタート:お釈迦さまの遺骨や遺灰)を祀る習慣が古くからあり、どの王朝にもその仏舎利を納める寺院(ワット・マハタート)が必ず建立されています。スコータイ最古の碑文によると「スコータイの中心には礼拝堂あり、黄金色の仏像あり、アッタロット仏あり……」と刻まれているように、マハタート寺院の境内には、さまざまな仏塔や礼拝堂がありました。現在、アッタロット仏や北側の坐像は残っていますが、本堂にあったご本尊は、ラーマ1世(在位1782–1809)によってバンコク王朝のワット・スタットに移されています。

住所 Muangkao, Amphur Muang, Sukhothai 64210
アクセス スコータイ市内プラルアン橋近くに15分おきにソンテウが出ています
料金 30バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ワット・ソラサック、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)
問い合わせ先 歴史公園インフォメーションセンター Tel:05-569-7310

ワット・サ・シー

วัดสระศรี

スコータイ歴史公園内にある中規模の寺院。城壁内にあるトラパン・トラクアン池に浮かぶ小島に建立され、境内にはスリランカ様式の仏塔が大小合わせて9つ、東には礼拝堂、池の真ん中には本堂が配置されています。周囲が水、遠くは山々に囲まれて見えるため、夕陽が落ちる景色が美しく、夕方になると観光客がよく集まってきます。

住所 Muangkao, Amphur Muang, Sukhothai 64210
アクセス スコータイ市内プラルアン橋近くに15分おきにソンテウが出ています
料金 30バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ワット・ソラサック、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)
問い合わせ先 歴史公園インフォメーションセンター Tel:05-569-7310

タラード・トールン(ナイト・マーケット)

ตลาดโต้รุ่ง

スコータイ市内、新市街地にあるナイト・マーケット。食べ物の屋台が中心で、テーブルもあります。オープンは16時ごろから23時半ごろまで。

住所 Ratchathanee Rd, Sukhothai
アクセス スコータイ市内の中心地近く

ナラワディ

นาราวดี

ナイト・マーケットのタラード・トールングの裏手にあるマッサージショップ。ボディ、フットマッサージからフェイシャルマッサージまで何でもOK。パワーあるおばさまたちが気持ちよく施術してくれます(取材チームの男性スタッフも圧巻でした)。オープンは8時半~23時。

住所 Thanee Rd, Sukhothai
アクセス ナイト・マーケットの裏手にあり
料金 ボディマッサージ1時間200バーツ(チップ別)
問い合わせ先 Tel :087-310-3880/086-675-6441

ワット・プラ・シー・ラタナー・マハータート・チャリエン

วัดพระศรีรัตนมหาธาตุเชลียง

シーサッチャナライ歴史公園入り口から約2キロ、チャリエン市内にある寺院。ヨム川がカーブを描いた位置に建てられたため、境内3方面は川に囲まれています。クメール王朝バイヨンスタイルの四面仏が上に乗った門から、この寺院のはじまりはスコータイ時代以前に遡ると考えられますが、一方、真ん中のプラーン(塔堂)はアユタヤ時代に改築された形跡が認められます。また現在も僧侶が居住する本堂があり、塔堂の隣には大きな遊行像、裏には立像のアッタロット仏それぞれが祀られ、地元の参拝者で賑わっています。遺跡自体はかなり大規模で、ゆっくり見るには1時間くらいが目安。

住所 Si Satchanalai, Sukhothai
アクセス シーサッチャナライ歴史公園の中心から車で約15分
料金 入場料20バーツ

サンカローク焼博物館42番窯

ศูนย์ศึกษาและอนุรักษ์เตาสังคโลก หมายเลข 42

シーサッチャナライ歴史公園北西約1.5キロメートルの一帯は、「コ・ノーイ村」と呼ばれ、サンカローク焼きの窯跡が200件以上点在しています。スコータイ王朝時代にはこのあたりを中心に生産されたサンカローク焼が、日本をはじめ、インドネシア、フィリピンなどに輸出されていました。その窯跡のひとつの42番窯はが白い建物内に保存・展示されているもの。レンガや砂混じりの土を素材につくられていますが、900度までしか温度があがらず、主にレンガや釉をつかわない器などを生産したのではないかと思われます。また、洪水などで失われるたびにつくり直されるといったことがなされていたため、同じ場所に19の窯が重なっていることもわかっています。

住所 Si Satchanalai, Sukhothai 64130
アクセス シーサッチャナライ歴史公園の北西部約1.5キロメートル
料金 20バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)

サンカローク焼博物館61番窯

ศูนย์ศึกษาและอนุรักษ์เตาสังคโลก หมายเลข 61

42番窯と同じくコ・ノーイ村に保存・展示されている61番窯は、比較的土産物屋さんなどが軒を並べたところに建っており、窯跡のほか、この周辺で発掘されたサンカローク焼を展示するスペースもあります。こちらの地下を掘ってつくられたひょうたん型の窯も、900度までしか温度調整ができないため、釉をつかわないレンガや器を生産していたのではないかと思われます。オープンは9時から12時/13時から16時半。

住所 Si Satchanalai, Sukhothai 64130
アクセス シーサッチャナライ歴史公園の北西部約1キロメートル
料金 20バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)

プラサート古美術店

ประเสริฐ แอนติค

サンカローク焼博物館61番窯の道向かい、プラサートさん一家の営むお土産屋さん兼工房。古美術店と名乗っていますが、扱っている品物の多くは、陶器の皿、きゅうす、人形など、職人さんが古いサンカローク焼を復元したもの。

住所 73 Moo 5, Nong Oo, Si Satchanalai, Sukhothai 64130
アクセス 61番窯の向かい側
料金 小さい動物の人形150バーツ
問い合わせ先 Tel:08-1972-9112, 05-566-2040

シーサッチャナライ歴史公園

อุทยานประวัติศาสตร์ศรีสัชนาลัย

シーサッチャナライ市を中心に点在する約200以上の遺跡がタイ文化庁の下で管理・保存されている公園。メインの遺跡としては、ワット・カオ・パノム・プルーンや、ワット・チャーンローム、ワット・チェディ・チェットテーオ、ワット・ナーンパヤなどがあげられ、シーサッチャナライ城壁内に集中しています。また、城壁外にあるサンカローク焼きの窯跡も見どころのひとつ。城壁内の遺跡群を回るにあたっては、入り口附近にあるレンタルサイクルショップを利用するのがおすすめ。オープンは8時から17時まで。

住所 Muangkao, Si Satchanalai, Sukhothai 64130
アクセス スコータイ市内から車で約1時間。市内の市場から路線バスが出ています
料金 入場料40バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ワット・ソラサック、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)
問い合わせ先 Tel : 05-567-9211

ワット・カオ・パノム・プルーン

วัดเขาพนมเพลิง

シーサッチャナライ歴史公園の城壁内、東北側に広がる高さ約25mのパノム・プルーン丘の上に建つ寺院。シーサッチャナライ市の建設に当たって、スコータイ王はここを中心地に定め、様々な儀礼を執り行ったと伝えられます。メインの仏塔はスリランカ様式の丸いものですが、上部は倒壊してしまっています。一方、手前の礼拝堂は比較的きれいなかたちで残っています。仏塔の裏手にある広場には、森の女神を祀っている四角い小さなレンガの建物サーンチャオ・メー・ラオーンサムリーがあり、現在も地元の人々の間で信仰されています。また、ここからワット・カオ・スワンキリ[วัดเขาสุวรรณคีรี]へつながる通路があり、こちらには、土台しか残っていない礼拝堂と状態の良い大きな仏塔があります。

住所 Muangkao, Si Satchanalai, Sukhothai 64130
アクセス スコータイ市内から車で約1時間。市内の市場から路線バスが出ています
料金 入場料40バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ワット・ソラサック、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ
問い合わせ先 Tel : 05-567-9211

ワット・チャーンローム

วัดช้างล้อม

シーサッチャナライ歴史公園の城壁内のほぼ真ん中あたりに位置し、遺跡群を代表する寺院のひとつ。正方形の土台の上に建つ丸いスリランカ方式の仏塔の4方面に、合わせて39頭の象の彫刻が飾られています。とくにそれぞれの角に配された4体の象は高さ240センチもあり、飾りものにもかなり手の込んだ彫刻の跡が残っています。象は仏教思想でも宇宙の4方面を支えるなど、タイでは縁起のよい動物です。また、ラームカムヘーン王碑文によると、大王はここに埋まった仏舎利を掘り出し、盛大な祝賀儀式を行ったうえで、奉納する仏塔を建立したとも伝えられています。境内には、大小の礼拝堂があり、おすすめの寺院のひとつです。

住所 Muangkao, Si Satchanalai, Sukhothai 64130
アクセス スコータイ市内から車で約1時間。市内の市場から路線バスが出ています
料金 入場料40バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ワット・ソラサック、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)
問い合わせ先 Tel : 05-567-9211

ワット・チェディ・チェットテーオ

วัดเจดีย์เจ็ดแถว

シーサッチャナライ歴史公園の城壁内、ワット・チャーンロームの向かい側に建つ大規模な寺院。メインの仏塔はハスの花の形をしたスコータイ様式のもので、周囲には宮殿型や鐘型などあわせて33の仏塔が点在しているほか、本堂、礼拝堂、その他の大小の建物などが並んでいます。当時の王族によって建立され、それぞれの仏塔には王族の遺骨が祀られたのではないかと思われています。

住所 Muangkao, Si Satchanalai, Sukhothai 64130
アクセス スコータイ市内から車で約1時間。市内の市場から路線バスが出ています
料金 入場料40バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ワット・ソラサック、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)
問い合わせ先 Tel : 05-567-9211

ワット・ナーンパヤ

วัดนางพญา

シーサッチャナライ歴史公園の城壁内、東側に位置し、入り口横の礼拝堂の壁には花や天使などの柄がはっきりと確認できる壁画がきれいに残っていることで知られる寺院。メインの仏塔と本堂もきれいに保存され、上へのぼる階段もついています。

住所 Muangkao, Si Satchanalai, Sukhothai 64130
アクセス スコータイ市内から車で約1時間。市内の市場から路線バスが出ています
料金 入場料40バーツ(30日有効でスコータイ歴史公園内、ワット・シーチュム、ワット・サパーンヒン、ワット・ソラサック、ラームカムヘーン国立博物館、シーサッチャナライ歴史公園、サワンウォラナヨック博物館を見学できる150バーツのパスがおすすめ)
問い合わせ先 Tel : 05-567-9211

サワン・ウォラナヨック・ナショナル・ミュージアム

พิพิธภัณฑ์สถานแห่งชาติ สวรรควรนายก

サンカローク焼を中心に、仏像などを展示するサワンカローク市内の博物館。展示されているもののほとんどは、同じ敷地内にあるワット・サワンカラームの住職だったサワン・ウォラナヨックさんの個人コレクションが文化庁に寄贈されたもの。2階の展示品は主としてバンコク王朝の仏像ですが、一部はラームカムヘーン国立博物館の所蔵。1階はサンカローク焼の拠点だったコ・ノーイやパーヤーン村で発掘された焼物が展示されています。オープンは9時から16時半。月・火・祝日は休み。

住所 69 Pracharat Road, Sawakhalok District, Sukhothai 64110
アクセス スコータイ市内から約38キロ、サワンカラーム寺院の裏
料金 入場料 50バーツ
問い合わせ先 Tel : 05-564-1571

織物工房バーン・ナートンチャン

กลุ่มทอผ้าบ้านนาต้นจั่น

シーサッチャナライ地方に古くから伝わる織物&染色の技術を見ることができる施設。もともとバーン・ナートンチャンは綿花がよく採れていて、村人たちは代々織物を家業としてきました。近年、泥に一晩つけて生地を柔らかくし、マンゴスチンの皮や、樹木などで染色するという、地元に伝わるノウハウを復活させたパー・マッククローン(泥浸け織物)を市場に売り出してみたところ評判になり、バンコクから買い求める業者も出てきたとか。併設されているショップでは、パー・マッククローンをはじめ、お土産にも喜ばれそうな織物が多数取り揃えられています。ちなみに、バーン・ナートンチャンには、ホームスティを受け入れる家が30軒あるそうです。ショップは9時から18時、年中無休。

住所 111 Moo 5, Baan Tuk,Si Satchanalai,Sukhothai
アクセス スコータイ市内から車で約2時間
料金 スカーフ一枚200バーツから
問い合わせ先 Tel : 05-567-7209, 08-5905-0961, 08-9885-1639

ゴールド・テキスタイル・ミュージアム

สาธรพิพิธภัณฑ์ผ้าทองคำ

タイプアン族に代々伝わる織物を展示する博物館。シーサッチャナライ市ハードシアオ村には、1844年ごろにラオスのチェンカワーン市から移住してきたタイプアン族を先祖とする住民が大勢暮らしています。彼らは代々農業で生計を立てていますが、田植えのない間、男性は銀飾りをつくり、女性は織物をする習慣が残っています。ゴールド・テキスタイル・ミュージアムでは、そんなタイプアン族の家庭に伝わってきた美しい織物が数多く集められています。なかでも金の糸で織られた布の展示がその目玉。また敷地内には織物のデモンストレーションや、布・金銀のアクセサリーショップも併設。オープンは7時から18時半。

住所 477/2 Had Siew, Si Satchanalai, Sukhothai 64310
アクセス シーサッチャナライ市内
料金 入場料無料
問い合わせ先 Tel :05-567-1143

泊まったところ

ロータス・ビレッジ

โลตัส วิลเลจ

スコータイ出身の奥さんとフランス人の旦那さんが奥さんのご実家を改装してオープンさせた、バンガローと長屋形式のゲストハウス。1階がレセプションになっている母屋は築200年! 広い敷地内にはハスの花がきれいに咲く池が点在しています。朝食には奥さん手製のジャムや焼きたてのホットケーキなどがいただけます。裏門から徒歩数分のところに、スコータイ市でもっとも賑やかな市場があり、交通面でもたいへん便利。バンガロータイプの部屋、そしてファミリーや友達でシェアできる長屋タイプなど、部屋もいろいろ選べて魅力的。

住所 170 Ratchathanee Street Sukhothai 64000
アクセス 予約時に、空港または最寄りの鉄道駅までピックアップする車の手配が可能
料金 バンガロータイプ部屋、Single1泊1,000バーツ
問い合わせ先 Tel : 05-562-1484

食べたところ

ナムカーン・スコータイ・レストラン

ห้องอาหารน้ำค้าง

歴史公園近くの「レジェンダ・スコータイ・リゾート」内にあるタイ料理レストラン。レストランの側には、メーランプン川が流れていてゆったりとした雰囲気を味わえます。18時から20時のあいだにはダンスショーも行われ、多くの観光客で賑わっています。オススメ料理は雷魚のカレームース、ホーモック・プラチョーン[ห่อหมกปลาช่อน]、鶏を藁などで蒸し焼きにしたガイ・オップファーン[ไก่อบฟาง/80•150B]、雷魚のスープ、トムヤム・プラチョーン[ต้มยำปลาช่อน/120•150B]など。オープンは7時から22時まで。

住所 214 Moon 3 Muangkao, Amphur Muang, Sukhothai 64210
アクセス 歴史公園からトゥクトゥクで数分
料金 一人当たり平均200バーツ
問い合わせ先 Tel:05-563-3135

ラーン・ルンジョイ

ร้านอาหารลุงจ้อย

親子3世代で切り盛りする家庭料理の食堂。民家の1階、オープンスペースにテーブルが並んでいて、メニューらしきものがタイ語であるだけ。日本人観光客は明らかに躊躇してしまいそうな雰囲気ですが、他のテーブルのお客さんのメニューを指さして注文するのもひとつの方法です。実際、わたしたちもお店のご家族が召し上がっていたものを指して選んだりしました。あるいは「1人150バーツで」といった注文の仕方でもOK。おすすめは高菜入りのスープ、トムジュード・ギャムチャイ[ต้มจืดเกี๋ยมฉ๋าย]に、プラー・ラーグルアイというドジョウの一種の小魚を揚げたもの[ปลารากกล้วย]、ヘチマと豚肉の炒め物、パッド・ブァブ[ผัดบวบ]など。少し苦労してでもトライする価値があり! オープンは9時から21時。

住所 204 Moo 7 Charodwithitong Rd, Thani, Amphur Muang, Sukhothai
アクセス 市内からトゥクトゥクで数分
料金 取材チーム大人6人で7品+ビール1本、アイスまで食べて665バーツでした
問い合わせ先 Tel :05-562-0308

ラーン・バーソン

ร้านอาหารป้าทรง

田舎の食堂といった雰囲気で、ゆっくりタイ料理を味わえる店。豚足のから揚げカームー・トード・クロップ[ขาหมูทอดกรอบ/130B]がとくにおすすめ! 全体的にあっさり味なので、濃い味が苦手な人にもきっと大丈夫。魚のトムヤム、トムヤム・プラーコッドカン[ต้มยำปลากดคัง/50B]、あんかけ豆腐タオフー・ナームデーン[เต้าหู้น้ำแดง/40B]、蛙のにんにくから揚げコップ・トード・グラティアム[กบทอดกระเทียม/50B]などなどがおすすめです。オープンは10時から21時、日曜日定休。

住所 52 Moo 4 Nong Oo,Si Satchanalai,Sukhothai 64130
アクセス 歴史公園の入り口から北へ車で約15分
料金 一品50~100バーツ前後
問い合わせ先 Tel :05-567-2514

マンゴン・カーブケオ

มังกรคาบแก้ว

地元の人で賑わう人気のオープンレストラン。お勧めメニューはゴーヤの卵炒めパッド・マラ・サイカイ[ผัดมะระใส่ไข่]、五目野菜と春雨炒めパッド・ウンセン[ผัดวุ้นเส้น]、なすの炒め物パッド・マクァー)[ผัดมะเขือ]などです。オープンは15時から22時。年中無休。

住所 2/1 Charodwithitong,Thani, Amphur Muang, Sukhothai
アクセス スコータイ市内からトゥクトゥクで数分
料金 一品40~80バーツ
問い合わせ先 Tel:05-562-0265

トム・ルアッド・ムー・チェーアーロム(バーン・マイサック)

ร้านต้มเลือดหมูเจ๊อารมณ์(บ้านไม้สัก)

豚の内臓スープ(トム・ルアッド・ムー)が有名なお店。チーク材でできた木造の長屋ということで、地元では「バーン・マイサック」(チークの家)という名前で親しまれています。スコータイでは、豚の内臓スープと焚きたての白いご飯が朝食の人気メニュー。何軒か有名店がありますが、そのなかでもこのお店がいちばんのようです。スープはあっさりとしながらも旨味があり、かかっている黒胡椒の香りに食欲がそそられました。オープンは8時から13~14時ごろまで。

住所 16/2 Srisomboon Rd,Thani, Amphur Muang,Sukhothai
アクセス スコータイ市内の市場の裏
料金 ご飯つき一杯30バーツ
問い合わせ先 Tel:05-561-3489

クラーブ

ร้านกุหลาบ

30年以上続いている、シーサッチャナライ市で有名なタイ料理の老舗。カニ味噌と生野菜プーロン・パックソード[ปูหล่นผักสด]が評判の料理で辛いものが苦手な方にもおあすすめ。ココナッツの若枝のあえ物ヤム・ヨードマプラウ[ยำยอดมะพร้าว]や、白菜と春雨のスープ、ゲーンジュード・パックカード・ウンセン[แกงจืดผักกาดวุ้นเส้น]もオススメ。オープンは10時から22時。

住所 473 Moo 2 Sawankalok-Si Satchanalai Rd,Hansiew, Si Satchanalai, Sukhothai
アクセス シーサッチャナライ歴史公園から約13キロ
料金 一人前100~200バーツ
問い合わせ先 Tel:05-567-1151