シャンハイ・マンション・バンコクで朝食。
November 8[Sun], 2009 08:40赤を基調とした中華色満載ながらも、なんだかおしゃれかつ不思議な空間の多いホテル、シャンハイ・マンション・バンコク。なんだかお金持ちのお宅にお邪魔した雰囲気でした。フルーツたっぷりの朝食を楽しんだ後、ホテルを出発。今日は最終日ですが引き続きがんばってチャイナタウンを歩いてみたいと思います。
にがーいお茶屋さん「カンキー」
November 8[Sun], 2009 09:41古い長屋の一角で、朝から多くの人が立ち寄っている様子のお店の前を通りかかりました。金色のふたつの瓢箪をロゴにしたクリーム色の建物「カンキー」。なんだか飲み物が売られているようなんですが、漢字がいっぱい書かれた看板の様子はどうやら漢方? 読んでみると胃腸が弱ってるときとか熱が出たときとかに身体を冷やす効果があるというお茶屋さん……です。よろしい、ならばトライいたしましょう、ということで、大きい瓢箪型の金属のポットに入っている温かいお茶を注文!
に、にがーい!「なんですか……これ?」って店員さんに尋ねたところ、「ナームコム」という飲み物で、つまり「苦い水」。どうも漢方薬の一種らしく、チャイナタウンのいたるところでこういった苦いお茶が売られているらしいのですが、ここは1901年創業の老舗なのだとか。店には瓢箪ポットがふたつあって、もうひとつは「菊のお茶」でした。そちらは少し甘いです。それにしても、お客さんが次々やってきて、ほんとうに人気のお店なんですね。みんなにがーい顔してますが……
おみくじその10:サーンチャオ・ヘングチアー(大聖佛祖廟)。
November 8[Sun], 2009 09:59チャイニーズ・テイストにタイっぽいカラフルな感じが混じって、見ているだけで飽きないチャイナタウンの街並みをきょろきょろ見回しながらテクテクしていると、お供え物や線香などを売っているお店が増えてきました。これは寺院が近づいている証拠! で、到着したのはサンチャオ・ヘングチアー(大聖佛祖廟)。中国民謡のような曲がガンガンかかっているこちらの廟は、100年以上の歴史があって、その昔、中国の潮州から船で運ばれた神様が祀られています(なんか孫悟空みたいでしたけど……)。さあ、それでは今日も張り切っておみくじ行ってみましょう!! ってコトで出たのは「27」。
幸運を手にします。ただし、大きな幸運はまだ届かない場所にあります。不幸なことは起きませんが、最高潮にも達しません
朝イチからなんと微妙な……協議の結果、初の引き分けとすることに。4勝5敗1引き分け。
おみくじその11:サーンチャオ・チッシャマー(七聖媽廟)。
November 8[Sun], 2009 10:45孫悟空さんの周辺は、漢方薬屋さんが軒を並べてます。チャイナタウンの人たちは、具合が悪くなるとまず漢方薬屋さんへ来るそうです。漢方の先生が脈を測るなどして診断を下したら、すぐに店員さんが薬を処方してくれるので、混んでいる病院に行かないで済むし、漢方薬のほうが身体にも優しいと考えられているため、人気が高いそうです。
そのあたりの路地裏はちょっとすてきなタウンハウスが並びます。「曽祖父の時代からココに住んでるよ!」というおじさんに遭遇して、ちょっとだけお家の中を覗かせてもらいました。なんかこんなとこでカフェとかできたらいいねーとか家賃いくらかなとかソロバンを弾いたりしてると、次なる戦いの場サーンチャオ・チッシャマー(七聖媽廟)に到着。管理人さんの息子で小学校2年生だというピーくんに見守られながら本日2回目、通算11度目の勝負! ……出てきた数字は「7」。
嵐が雲を連れ去りました。龍たちが集い、光り輝く赤い花を持ってきて、結婚を申し込まれるかも。財産も手に入ります
……いいんじゃないですか? ドラゴンたちにプロポーズされちゃう女はどうなんだと思いますが勝ちは勝ち! 5勝5敗1引き分け。
おみくじその12:サーンチャオ・シェンコン(仙公宮)。
November 8[Sun], 2009 11:37この調子でいっちゃいましょう! 続きましてはサーンチャオ・シェンコン(仙公宮)。160年ほど前に建てられたというこちらのお宮ですが……到着してみたものの、何だか工事中の雰囲気。現場監督らしきおじさんに聞いてみると「中国・福建出身の人たちの寄付で、いま改装中。ちょうど入り口の壁に、祖先が中国から船に乗ってこの地へやってきたときの様子を描いている最中なんだよ」とのこと。がしかし、なるほどーと話を聞きながらも、気になるのは奥の方にあるあのおみくじの筒……工事中のところ失礼してやらせて頂きました。いざ勝負!……出てきたのは「27」。
水をいっぱい注がれた木の如く、若い葉がこれから茂っていきます。まるで若い男女のように成長し、願いごとは全て叶い、病気も治ます。もしこれまでが不幸であったなら、これからは良いできごとが続くでしょう
なんかきょうは調子よくないですか!? 6勝5敗1引き分け。
おひるは潮州料理で蟹! レストラン・リム・ハイ・リー。
November 8[Sun], 2009 12:26すっかり気をよくしたところでランチです。川沿いを歩いていて行き当たったレストラン、リム・ハイ・リー(林海利小房)へ入ってみました。ここは別の場所でフカヒレ専門店を20年間やっていたオーナーが、5年前にオープンさせた潮州料理のお店。日曜の昼下がり、たくさんのチャイニーズ系ファミリーが円卓を囲んでゆっくりと食事を楽しんでいました。蟹の黒胡椒炒めや蟹チャーハン、魚の浮き袋のスープなどなどの海鮮料理、どれもあっさり味でおいしくいただきました。そうそう! オーナーがサービスで出してくれたピュアックヒマ(「里芋の雪」という意味だそうです)というデザートが超アロイでした。フライド里芋に砂糖&ネギがまぶしてあるんですが、日本にはこういうデザートないですね……
おみくじその13:サーン・ラオプンタオゴン(大本頭公廟)。
November 8[Sun], 2009 14:11ランチの後は、またまたテクテク。途中、マスイッド・ルアン・コーチャ・イスハークというモスクを発見。多くの人が行き交い賑やかなチャイナタウンの一角にあるとは思えないほど静かなモスクは、ラーマ5世時代からある建物だそうで、なかにはお祈りしている人の姿も。さまざまな宗教の人々がともに暮らしている街、バンコクを実感しました。
そうこうしながらたどり着いたのは、サーン・ラオプンタオゴン(大本頭公廟)。ここはチャオプラヤー川沿いで暮らすチャイニーズ系の人たちの心のよりどころとされているところ。昔は中国から船が到着したら、まずはここにお参りに来る……というほどの場所なんだとか。200年以上の歴史を持ち、バンコク王朝・ラーマ3世時代の1824年につくられたという鐘も保管されています……なーんて話を聞いているうちに、帰国の時間が迫っていることに気づきましたので、ここでの最後の戦いに挑むことを決定。相手に不足なし! いざ尋常に勝負!……「9」。
秋になり清涼な北風が吹きます。どんなに才能のある人でも助けがないと前には進めません。厳しい寒さの冬も愛することができます。太陽の光が差し込み、月が見える夜もあるでしょう。ただし訴訟ごとは勝てません。病気は回復し、冷静に対処していけばなにごとにも立ち向かうことができます
少し文章むずかしめ。長い協議の末、引き分けという結論に。まあ最後に抑えのきいたよい箴言……ということでよろしかったでしょうか。
6勝5敗2引き分け。勝ち越しましたよ!
November 8[Sun], 2009 14:38とにかく旧市街地とチャイナタウンを歩いて歩いて歩きまくった3日間。とくにチャイナの勢力範囲が大きくて、タイに来ているにも関わらずほとんどの食事は中華料理。看板にはタイ語と中国語が表記され、街角から中国語が聞こえてくることもしばしば。「わたし、いまどこにいるの?」って、ふと迷ってしまう瞬間もありましたが、やっぱりタイなんですよね。タイのなかにうまく溶け込んだ中華文化を思う存分楽しんだ旅、という感じでしょうか。あ、ちなみに、これだけおみくじの筒を振ってると結構上手に1本だけ落とせるようになりました!(2本以上落ちた場合はやり直しというルールです)「筒振りマスター」の称号も視野に? なーんて、1日3回以上のおみくじは良くないという話も聞きましたし、何ごともほどほどに楽しみましょう、ね。
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