おみくじひきながら旧市街地と中華街めぐり
旧市街地、チャイナタウン
独身女、アラウンドではなくオーバー30、幸せな結婚生活を送っている友達に「好きなことができていいよね!」って言われたり、職場でもしっかり者で通っていたり、あるいは自らもそれなりにクールを気取ってみたりしている日々ですが、もちろん休日はコンビニで雑誌の占いを片っ端から立ち読みする人生を送っております。なんでも昨年は「12年に一度の幸運期」だったらしいのですが、おかげさまで何ごともなく過ごしました。
まあこうなりゃヤケっぱちなので、このたびのバンコク旧市街地および中華街めぐりも、おみくじをばんばんひきながら参りたいと思います。どうやら聞くところによるとタイ人もシアムシー[เซียมซี]と呼ばれるおみくじが大好き。奇遇ですねわたしもです! お寺や廟などにあるそうなので見かけたら迷わずひいていきます。というわけで、これぞバンコク!的な、ダウンタウンらしいレトロな街並みとか人々の暮らしぶりとかグルメとかをご紹介しながら、ごくごく個人的な幸せについて神頼みをしてまわる旅、よろしくおつきあいのほどお願い申し上げます。いざ!
プラナコン・ノーンレンで朝食。
November 6[Fri], 2009 09:14おはようございます、というわけで前泊したバンコクで話題のホテル「プラナコン・ノーンレン」にて朝食です。1960年代のタイや日本などをコンセプトにしているという、エラくかわいいこちらのホテル。1階のロビー兼食堂でレトロなおもちゃや雑貨に囲まれながら、ワンプレートの朝食とコンデンスミルクのたっぷり入ったタイ式紅茶を摂取しました。旧市街地ツアー、スタートです。
平べったい黄金の大仏さま、ワット・インタラウィハーン。
November 6[Fri], 2009 10:07実は昨晩、ホテルの窓から燦然と光り輝く巨大な大仏さまが見えてました。さすがにあそこまでピカピカですとスルーすることもできませんので徒歩1分、ワット・インタラウィハーン、です。あの黄金の大仏立像は、1824年に建てられたものだそう。もちろん昼間でもその輝きは変わりません。そしてなぜかとても平べったい……どうして……
ところでここの礼拝堂には、小さな金属製のお坊さんの像が。なんでも南妙法蓮華経と3回唱えたのち、像を両手で2回持ち上げろと。で、そのとき1回目に軽く、2回目に重たく感じた場合は願いごとが叶うのだと。ええやりますとも。「仕事もいいけど結婚結婚結婚結婚」ともの凄い早口で念じつつさっそくの運試し……もちろん重さなんて同じなんですけれど(←結婚できない理由がここに)でもでもわたしの次にやってきたおじさまは「地元の地区長になれますように!」と願って、2回目の方が軽く感じたらしいです。
カフェでもBGMはお経? テディ・ザ・ベイク。
November 6[Fri], 2009 11:50ワット・インドラウィハーンから車で5分。ワット・サームプラヤーをチラ見したのち(おみくじはありませんでした!)向かいにあるかわいいクマさんの看板がかかったカフェ、テディ・ザ・ベイクでランチ……と思ったのですが、店内は何だか不思議な空気。テディベアがあちこちに飾られるわりかしファンシーな雰囲気なんですが、なぜかお坊さんたちがお経唱えてます……もの珍しさも手伝って入り口近くの席にそっと座っていると、「出家したオーナーの息子さんが、一時帰宅して食事の後のお経をあげているのよ」と店員さんが教えてくれました。おおさすがタイ……そしてThe観光客のわたしは、息子さん用につくられたという空心菜の和え物のお裾分けまでいただいてしまいました。ちなみにこのお店はカフェ+タイ風洋食屋さん。由緒正しくタイ風にローカライズされた(ニホンでいうところのナポリタン的な)洋食をいただけるのでおすすめです。
ワット・ボウォンニウェートと古い商店街。
November 6[Fri], 2009 12:50じゃあじゃあその息子さんが修行されているというワット・ボウォンニウェートへ行ってみましょうか。カオサンのすぐ近くにあるこの寺院、王族の方が修行を積むところとして有名で、現在のプミポン国王も修行された、たいへんに格式のあるお寺なんだとか。とてもきれいに手入れされた境内が印象的です。おみくじはありませんでしたがばっちりお参りしておきました。
そしてこの周辺は、古くからある専門商店が密集している地域。いろいろめずらしいお店などがあるみたいなのですこしテクテクすることに。旗専門のお店をながめたり(タイの人は旗がすきなんでしょうか)、100年以上前から金箔をつくってるという金箔屋さんでは、もともと仏像に貼る用の金箔だったはずが最近では美容のために買っていく人が増えてるとか、ハチミツに入れて飲むと喉に良いんだよーとかいったことを看板娘であるところのサッパーパッさん(67歳)に教えてもらったり……こういうタウンハウスで昔ながらの商売がされている街を歩くのは楽しいですね。ちょっと見ただけでは何かわからないものが売られていたり……
さらに王族御用達という錫製品のお店、タイ・ナコンをのぞきます。職人さんたちの伝統の技(なんでも錫のうえから漆を塗るとか)で装飾された食器などがたいへん美しく。実は錫製のモノサシにココロを動かされていた……のですが、わたしのお小遣いでは無理でしたので見るだけに。
宮廷料理で優雅にアフタヌーンティー、ダッチャニー。
November 6[Fri], 2009 14:19それにしても暑い暑い……と思っていたところ、通りがかったなんだか重厚な面持ちのレストラン、ダッチャニー。有名なお店らしいので休憩を……! 迎えてくれたオーナーのガンニカーさんは、このお店同様、上品な雰囲気のおばさま(なれど片手には可愛らしいピンクのカバーがついたiPhone。かっこいい!)。ご自身のお婆さまがラーマ5世時代に王宮にいた際に宮廷料理を覚え、40年ほど前に飲食店を開いたのがこのレストランのはじまりだそうです。それでは「宮廷料理」ならではのアフタヌーンティーを。野菜、エビのすり身、豆腐などが入ったパリパリのお好み焼きようなカノムブァン、そして人参やインゲン、コーンなど色鮮やかな野菜を綺麗に皮で包んで揚げた宮廷のお菓子・トゥンガャントゥントーンなどなどをいただきながらお茶します。はー涼しい。
ディンソー通りとバラモン教のお寺。
November 6[Fri], 2009 16:00途中帽子屋さんなどを冷やかしながら、築80年以上の古い邸宅が点在するというディンソー通りへ足をのばすことに。「ディンソー」とは、タイをはじめとした東南アジアでボールペンや鉛筆がまだ普及してなかった時代、黒板に書くのに用いられていたチョークのこと。このあたりには昔、そのチョークの店が多かったのだとか。ちょっと脇道にはいると、細い路地に小さなかわいい木造のお家がならんでいたりして、眺めながら歩くと楽しいです。
近くにはガイドブックに必ず載っているあの赤い鳥居のようなサオチンチャーとワット・スタットも。その前に、バラモン教のお寺、テーワスターンによっていきましょう。1784年に建てられたこちらの寺院、「運試し」的なものはありませんでしたが、お参りしていたお姉さんを真似して、お願いごと(内容は先述)をしながら甘い香りのするお線香を立てて、お花も一緒に飾ってみました。
そろそろいきます! おみくじその1 :ワット・スタット。
November 6[Fri], 2009 16:27さあそろそろ本気でひいていきますよ!ということで、サオチンチャーのお向かいにあるこれまた有名な寺院、ワット・スタットへ。入り口で20バーツ払って、いざ出陣!!
まずは100体を超える中庭の仏像にお出迎えされた後、礼拝堂で高さ8メートルもある金色の仏さまとご対面。「よろしくお願いします!」と挨拶したら、記念すべき1回目のおみくじです。式次第は以下のようになっておりますのでご参考ください。
- 賽銭箱にお金投入&お線香やロウソクをあげます
- たくさんの棒が入った箸立てのような筒を両手で持って祈ります
- 筒を振って、筒の中に入っている棒を1本だけ地面に落とす(2本以上落ちた場合はやり直し)
- 棚から棒に書いてある番号のくじを取る
出てきた数字は「25」。タイ語、英語、中国語と書いてありましたが、タイ語の部分を訳してもらったところ……
人生は橋をつくって渡っていくようなもの。いまは混乱しているけれど、橋がつながれば上手くいくので、焦らずもう少し辛抱すること。あなたは年を重ねるほど幸せになりますが、相手はバツイチ。最後まで添い遂げればお金にも困りません
なんだかよさげなこと書いてあるように見えますけど要はバツイチですよね……
おみくじその2:サーンチャオ・ポー・スウッ(玄天上帝廟)。
November 6[Fri], 2009 17:16さあ気を取り直していきましょう。願いごとが叶うと有名で、とくに中華系の旧正月には大賑わい!というサーンチャオ・ポー・スウッ(玄天上帝廟)へ。入った廟のなかは、日本にはない色彩にあふれ、中国のお琴のような音楽も流れている別世界のようです。おみくじだけさせてくださいねーと、小声で失礼して本日2回目のチャレンジ。
出てきた数字は「30」。ピンク色のおみくじをみてみると
あなたは神様に守られていて、願いごとは叶います
……やった!ここの神様は私を守ってくださる! 1勝1敗。
王族もたべるラードナー! チェ・ファイ。
November 6[Fri], 2009 18:46日も暗くなってきたところ、地元では麺類がおいしいという食堂街へ移動。今夜はそのなかでも「センヤイ」と呼ばれる幅広の米麺の料理が名物の「チェ・ファイ」に。揚げたセンヤイにシーフードたっぷりのあんがかかったラードナー・センヤイや、醤油で炒めたパッド・シイウ・センヤイ、そしてパッド・タイなどなどをいただきました。明け方まで賑わっているこのお店、ときたま王族の方も足を運ばれるほどの人気店だとか。確かにお値段も普通の屋台の4〜5倍はするほどの高価格でしたが、さすがにおいしかったです!
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