起きました&大ピンチ。
May 28[Thu], 2010 06:30おはようございます。昨晩は停車の際に1〜2度眼を覚ましたものの、ぐっすり眠れて快調です。移動中でも充分な睡眠をとれるのが兵士の条件ですからね……!
予定ではあと1時間ほどでトランに到着。そろそろモーニングコーヒーが運ばれてくるハズ。というところでノックとともにボーイさんが爽やかな笑顔であらわれました。「コーヒーね」と言って差し出されたのはまぎれもなくモーニングセット。昨晩飲み物だけを注文したつもりが朝食を頼んでしまったようです。でも、まいっか。せっかくなのでいただくことにします。トーストにジャムとハムエッグ、ポテトとウィンナー、オレンジジュースにコーヒー付きで1食150B。ちゃんと出来たてをもってきてくれましたよ。乗り物のなかでご飯を食べるのって、なんでこんなに楽しいんでしょうね。
列車がどこかの駅に到着したようです。もうだいぶん目的地の近くまで来たでしょうか。駅名をみてみると…… “SURAT THANI”。え、それって今朝の4時ごろに通過しているハズの駅じゃ……
車内探検/食堂車でコーヒーを。
May 28[Thu], 2010 09:30ハイ、どうやら列車は3時間以上遅れているようです。予定ではもうとっくにトランに着いて名物の飲茶をいただいている時間ですし、島へ渡る船の時間もありますがこうなっては仕方ありません。ゆっくり時間をかけて身仕度を整えたら、列車内でも探検しにいくことにしましょう。
まずは2等寝台車。エアコンつきで通路をはさんで上下にベットがついているタイプ。上段は起きた人から片付けていくようです。半分くらいはまだ寝ているもよう。予約はこの2等寝台から埋まっていくそうですよ。当日チケットだと2等車が売り切れていることも多く、1等のコンパートメントを利用する人も多いのだとか。その理由は3等車両。固定座席、エアコン無し。天井についた扇風機だけが頼りです。確かに終着まで乗るならツラいかも。
ついでに通りがかった食堂車でコーヒーでも飲んでいきましょうか。今朝のボーイさんと眼があっちゃいましたし。それに食堂車で車窓の風景を眺めながら優雅にコーヒータイム。いいよねー、と思ったんです。
が、これが揺れるのなんの! わたしたちの部屋の車輌はそんなに揺れなかったのに、この食堂車の揺れは強烈。ガターンと揺れるたびに上げ下げ窓が自動でスイングするくらい。折角のコーヒーをテーブルにこぼしてしまって大慌てな私をみかねてボーイさんがトレイをもってきてくれました。ものすごい揺れ方がツボにはまって正直笑いが止まりません。タイ人は慣れてるのかな?と思いきや、なにかのスープを注文したらしい男性2人組みも、スプーンを中空に掲げ必死に揺れとの一体化を試みています……
ああ、でも食堂車はクーラーがなかったから窓が全開で、それは気持ちよかったですよ。
ようやくついたよ。
May 28[Thu], 2010 10:40着きました、トランです。予定では7時55分に到着のところ、2時間45分遅れ。実に17時間25分の長旅でした……と、感慨に耽る間もなくガイドのスチンさん登場。本当にお待たせしちゃいました。「もう午前中の船は出ちゃいました、午後の船の時間までどこか観光にいきましょう」と、急遽カオコッブ・ケイブという洞窟探検のツアーの手配をすすめるスチンさん。「出発は11時です」仕事早すぎです……
カオコッブ・ケイブに到着、OTOPでお買い物。
May 28[Thu], 2010 12:50他のツアー客8名とともにバンに乗り込み、途中ごはんと中国寺院とかにも寄りつつカオコッブ・ケイブへ。大勢のタイ人観光客で賑わっています。どうやら洞窟探検はボートに乗って進むらしく、みんなその順番を待っている様子。洞窟探検の所要時間は約30分。私たちの番は40分後だというのでOTOPのお店でおみやげを物色することにしました。
OTOPは“One Tambon One Product”の略で、日本の一村一品運動を参考に、名前のとおり村に何か一つ名産品と呼べるものを作り、産業として育てていこうという運動なんだとか。トラン県はゴムが主な産業らしいのですが、おみやげものとしてはヤシを加工した置物やカトラリー、小物が充実してました。ジュゴンが生息する島が近くにあるらしく、かわいいオブジェもありました。私はヤシの木でつくったスプーン2個90Bとヤシの葉で編んだハンドバックをお買い上げ。落ち着いたこげ茶色、花のモチーフがついていて肩にかけられ、横長のシルエットも素敵です。日本で買ったらきっと9000円くらいのところ、300B(約900円)でゲット!
ほんとうに気分はジャングルクルーズ。
May 28[Thu], 2010 13:30そうこうするうちに順番がまわってきました。がっちり体型のお兄さん2人をボートの前後に従え、ボートに乗り込みます。両岸には熱帯植物が生い茂り、気分はジャングルクルーズ。と、握りしめた櫂でなぜか激しく漕ぎ出すお兄さんたち。前を進んでいたボートをあっさり追い抜くといよいよ洞窟に突入です。
と思ったらボートから降ろされました。内部は鍾乳洞になっていて、散策して次のポイントでピックアップしてくれるみたい。入口では想像できませんでしたが中は意外と広く、足元もしっかり整備されています。「新妻の間」(中央のスリットを通りぬけられれば結婚できるとされる)や「象の脚」(妊婦がこどもの健康祈願に行う象の股くぐりを代替できるとされる)など、国が変わると鍾乳石の見立ても変わるものだなあと思いました。
そういうふうにいくつか見て回ったあと、再びお兄さんたちのボートに乗り込むと「仰向けに寝転がって。膝とかも立てないでね」との指示が。えー、一体どこに連れていくつもりですか……。「これから龍の腹に入っていくよ」見る間に洞窟の天井が低くなってきました。先程と違って照明もなく、後方のお兄さんが照らすライトだけが頼りです。と、前のお兄さんもやおら寝転がり、洞窟の天井につかまりながらボートを進めだしました。仰向けに寝転がった鼻先10cmくらいのところに天井の岩が迫ってきて、うわーって自然に声がでちゃいます。気を抜けば顔面をがっつり削られてしまいそう。これは……かなりスリリングですよ。身を固くしてただただ自分の脚元とお兄さんの太い腕とをみつめる暗闇の350m。堪能しました……。トランの男性ってたくましい!
島へ渡ります、パクメン船着き場。
May 28[Thu], 2010 15:40洞窟ツアーから戻ってオフィスに預けておいた荷物を受け取り、再びバンに揺られること50分。パクメンにやってきました。ここから今日のお宿、コ・ンガイ・リゾートへ向かう船に乗り込みます。目指すコ・ンガイ(ンガイ島)はリゾートがあるだけの小さな島。いまさら情報ですが、実はトラン県ではなくお隣のクラビ県に属してるんだとか。えー。まあトランからアクセスするんだからいいですよね……。コ・ンガイはクラビ県の人が主に使う名称。マレーシア語で令嬢という意味なんだそう。トラン県の人たちはコ・ハイ(タイ語でお金をためるカメ)と呼んでいるそうですよ。
約1時間の船の旅。海上にポコポコと浮かぶ不思議なかたちの島々のあいだを抜けると、コ・ンガイが見えてきました。
やっとつきましたコ・ンガイ・リゾート。
May 28[Thu], 2010 16:50ようやくつきました、コ・ンガイ・リゾート。タイ2日目の夕方にしてついにビーチリゾートへ上陸です。珊瑚まじりの白い砂浜、ヤシの木の間に点在するコテージ……。桟橋の下にもお魚がたくさん。ああ完璧です! チェックインを済ませて案内されたお部屋は目の前にプール、海岸まで50mの小さなコテージ。室内はかわいらしいカラーリングでリゾートらしくお花の飾りつけがされています。リゾートはこうでなくっちゃね。もう少し早くきて、ビーチサイドでのんびりしてみたかったです。
観音様の岬を散策。
May 28[Thu], 2010 17:30観音様の岬を散歩しよう、とホテルスタッフのチェッキーさんが声を掛けてくれました。波打ち際に沿って南の突端まで行くと、みえてきました大きな岩。「こちらから見ると、きっと印象が変わるよ」と導かれたポイントに立つと、なるほど、洞窟の方を向いて観音様が手をあわせているように見えます。主に華僑の人々が信仰しているこの場所は子授けのご利益などがあるとされていて、こどもを授かったら白い布を、病気が治癒したら赤い布を「観音様」に奉納するそう。よく見ると巻きつけられた布が風になびいているのがみえます。ちなみにチェッキーさんによると、この上部の尾根から大トカゲが毎朝エサを求めて降りてくるそうです。たしかにずいぶん険しい尾根なのに何者かが通った跡がありますが……
作戦会議。
May 28[Thu], 2010 19:30シャワーを浴びてさっぱりしたら夕食をとりながら作戦会議です。今晩のメニューはパッド・ガパオ・ヌア(牛挽肉のバジル炒め)、プラームック・トード・ガティアム・プリックタイ(いかとにんにくの胡椒炒め)、ヤム・シーフード(魚介類の和えもの)、クン・パッド・ナムマカム(エビとタマリンドの炒め物)。パッド・ガパオはスパイシーでビールがすすむお味。思わずシンハービールを2本も飲んでしまいました。
折しも満月、大潮と重なり明日のシュノーケリングツアーは午後になるとのこと。水位によってエメラルド・ケイブに近づける時間が変わってくるからです。起床時間と午前の行動内容を確認したら作戦会議は終了。朝の散歩に備えて今日は早めに寝ることにします!
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