Thailand
Globetrotter

テクテクタイランド

Khon Kaen / Bangkok / Nakhon Pathom

September 5[Sun], 2010

出発進行!

September 5[Sun], 2010 09:05

明日は早朝便での帰国となるため、実質的には今日がタイで過ごす最終日。スワンクラーブ・ウィタヤライ・ランシット校を訪問した際に親しくなった学生たちを誘って、バンコク近郊を散策することに。

誰も来てくれなかったらどうしよう……なんて心配をよそに、貴重な休日にもかかわらず、セパタクロー部から3人、日本語学科から5人と、なんと8人も参加してくれました! ていうか最初は4人〜5人の予定だったんだけど……まあ気にしないということで。車内はなんだかピンクのワゴンで世界を旅してあんなことやこんなことをするテレビの某番組みたいになりました。それでは出発!

線路上が通路です。メークローン駅市場。

September 5[Sun], 2010 10:33

まずは、鉄道の線路上にマーケットがあるというメークローン駅を目指します。鉄道の線路上に店を広げて、電車が来るとお店を畳んじゃうといらしいですよ(メークローン駅市場)。日本ではあり得ませんけれど……。

なんてこと、知識としてはわかっていても、実際に目にすると、やっぱり結構スゴいです。ただし時間が合わなかったため、電車が通り過ぎる場面は見られませんでした。残念。ちなみにここはバンコクから60kmほどのところなのですが、電車で来るのはなかなか大変。バンコク市内からだと、BTS→電車→渡し舟→電車と乗り継がないと到着しないのだとか。でもバスだと南ターミナルから直通の路線があるのでそちらがおすすめ。詳しくはアンパワー編をどうぞ。

水上マーケットを満喫! ダムヌン・サドゥアック水上マーケット。

September 5[Sun], 2010 11:30

続いて訪れたのは、メークローン駅から北東に25kmほど行ったところにあるダムヌン・サドゥアック水上マーケット。船着き場からガイドのタオさん、ドライバーさんを含めた総勢14人、2艘の船に分かれて乗り込みます。もともとは19世紀半ばにつくられた運河だというこの水上マーケット。最初は熱帯の木々が生い茂る中をのんびりと進みますが、ダムヌン・サドゥアックの中心部に入るにつれ、行き交う船の数も徐々に増えてきます。もちろん水上から買うことができる商店や、飲食店も多数。途中でクイッティアオ・ナームトックやココナッツジュースを楽しみました。もうシチュエーションだけで充分なのに、お味もお値段も申し分なし。中心部から少し離れたところには、運河の魚にエサをあげることができるスポットなどもあり、あっという間の1時間でした。学生たちも盛り上がっていたみたい。

はじめての象乗り。

September 5[Sun], 2010 12:34

続いて訪れたのは、隣接するエレファント・ヴィレッジ。スワンクラーブ・ウィタヤライ・ランシットの学生たちは、ほとんどがゾウには乗ったことがある、ということだったので、ヒガ君・ヒロタ君と私、そして、乗ったことがなかったという日本語学科のアイス君という4人が2頭に分かれて乗ゾウ(?)。水の中を進むパートもあったりして、こちらも大興奮でした。

ナコーンパトム、プラ・パトム・チェディ。容赦ない未来のお告げ。

September 5[Sun], 2010 14:00

お次はタイ最大の仏塔を誇るナコーンパトムへ。面白かったのは、タイ語ができないヒガ君・ヒロタ君と、日本語・英語がまだそれほど話せないスワンクラーブ・ウィタヤライ・ランシットの学生たちの車内でのコミュニケーション方法。互いに携帯を見せ合ったり、自分のデジカメで撮った写真を見せあったり、iPodに入っている曲を聴かせあったりと、いろいろな手段でそれぞれに自分たちの文化を紹介しあってました。デジタル世代ならではの発想かもですね。ちょっとジェネレーションギャップを感じてしまいました。

やってきたナコーンパトムは、仏教国であるタイの原点ともいえる歴史を持つ町。プラ・パトム・チェディという世界で最も高い仏塔(120.45m)を訪れました。スワンクラーブ・ウィタヤライ・ランシットの学生たちに聞くと、お寺には毎日お参りにいく、という学生も多いだけあって、お参りの作法などは慣れたもの。入り口ではオレンジの布の巻物に記帳したり、境内にある108の壷というかお椀に小銭を入れていったり、床に三度頭をつけてお祈りしたり、金箔を仏像に貼ったり……と同じ仏教でありながら、日本とは違った作法に、ヒガ君・ヒロタ君もこのときばかりは神妙に従ってました。

ちなみに面白かったのは、寝釈迦像のところで引いたおみくじ。まずはヒガ君から。

やりたいことは道半ば。親切心が時として仇となり、危機を招く。自らトラブルに陥りやすいので気をつけること。冷静に、前向きに、そして心配しすぎないこと。じっくり時間をかけて考え、何が最善かを考えて行動しさえすれば、必ず成功を手にすることができるでしょう……

とまあ、こちらは、最終的には成功するという悪くない内容。対するヒロタ君は。

どんなことを始めても意味がなく、困難に直面することになるだろう。毎日誰かがあなたを陥れようとするだろう。食べることも眠ることもできない。苦痛があなたを襲うだろう。たとえ死が間近に迫っても、一時の幸福も訪れないだろう……

……これにはスワンクラーブ・ウィタヤライ・ランシット校日本語学科の学生たちもドン引き(もちろん、「お布施をすればマシになるよ」とも書かれてましたが……)。

あまりの救いの無さに本気でヘコむヒロタ君が面白いです。このおみくじ、タイ語はもちろん英語、中国語でも書かれてました。お参りの後は、近所にある食堂で、みんなで一つのテーブルを囲み昼食タイム。

日本チーム、ついに勝利! マーブンクロンセンター。

September 5[Sun], 2010 16:48

バンコク市内へ帰ってきて、中心部にあるMBK(マーブンクロンセンター)へ。2,000以上のショップがひしめき合うという、バンコクで最も親しまれているショッピングセンターです。日曜日の夕方ということもあってか、かなりの人出。待ち合わせ時間を決めて解散すると、彼らが向かったのはなぜかゲームセンター。タイでも人気があるという日本が誇るサッカーゲーム「ウイニング・イレブン」で、ヒガ君・ヒロタ君が、スワンクラーブ・ウィタヤライ・ランシット校セパタクロー部の面々にリベンジ・マッチを挑んだのでした。

やはりセパタクローの選手である彼らもサッカーは好きらしく、ゲームに登場するヨーロッパのチームや選手名を見て盛り上がっている。ただやはり、ゲームでは日本チームに一日の長があったみたい。結果は日本チームの圧勝。まあ後で聞くと、ゲームで勝ってもな……と逆にヘコんだ、とも言ってましたが。

ありがとう、お別れです。

September 5[Sun], 2010 19:00

MBKを出て、車はすっかり暗くなったバンコク市内を走ります。日本の大学生2人と、タイの高校生8人で過ごした楽しい一日もいよいよ終わり。最初はお互いに言葉も通じず、固かった雰囲気も、いまは完全にリラックス。車内では、女の子の一人、ウィウちゃんがお手製のカードをプレゼントしてくれました。一枚一枚手作りの力作です。一所懸命に書いてくれたことがよくわかる日本語が心を打ちます。

ラチャダーピセーク通りの地下鉄フイクワーン駅近くで車を降りる我々。スワンクラーブ・ウィタヤライ・ランシット校の学生たちは、翌日からまた学校が始まるということで、遅くならないうちに、パトゥムターニー県まで帰らなくてはなりません。最後は全員が車から降りて、別れを惜しみます。涙ぐんでいる子もいます。本当にみんな、誠実で、礼儀正しく、やさしい、気持ちの良い学生ばかりでした。我々が見習わなくてはいけない点もたくさんありましたね。

バンコク最後の夜。

September 5[Sun], 2010 19:30

その後は近くにあったタイウェイ・ハーブというマッサージ屋さん経由で最後の夕食へ。訪れたのは、表通りから一本入ったところにあるバーンマイ・ヨードモーク。アジア風のこじゃれた雰囲気のバー&軽食が楽しめるお店です。店内にはDJブースや小さなステージもあって演奏とかもたまにはあるんでしょうかね。ガイドのタオさんによると、最近はこういったタイプのお店がタイの人々の間では人気なのだそうです。

夕食をとりながら、この数日を振り返る日本チーム。セパタクローというタイ伝統のスポーツを通じて、素晴らしい人々に出会うことができた旅だったと思います。スワンクラーブ・ウィタヤライ・ランシット校の先生方や学生たちをはじめ、みなさんセパタクローに挑戦しようとする日本の学生たちを、とても暖かく迎えてくれました。彼らの協力なしには、何も成し得なかったでしょう。彼らの素直で真摯な、あるいは常に優しく親切な姿勢は、ヒガ君・ヒロタ君にとっても印象的だったようです。

タイと日本。それぞれの国を担っていく学生たちの将来に期待したいと思いました。旅を始める前にはすこし頼りなく見えていたヒガ君・ヒロタ君も、この旅を通じてずいぶんたくましくなったように見えましたから。

そして、少しでも多くの人に、実際にタイに行ってセパタクローに触れてみて欲しいです。きっと文章や映像だけではわからない、私たちが感じたものと同じような衝撃を感じられるはずです。