サトゥーン県を訪れるとよく耳にする言葉に「シンポーイ・サーヤン・ガーセ」(シンポーイ=結ぶ、サーヤン=愛する人、ガーセ=感謝)というマレー語があります。これは、マレーシアに隣接したサトゥーン県で有名な「カノム・プーク・ラック」(タイ語でカノム=お菓子、プーク=結ぶ、ラック=愛)というお菓子の名前です。これを渡すことで、相手に感謝の気持ちを表すことができる縁起の良いお菓子としてお土産品に大人気です。
「カノム・プーク・ラック」は、魚がたっぷり入ったサクサクのお菓子。味は、トートマンプラー(さつま揚げ)に近いですが、最初に目を引くのはその形で、生地を蝶ネクタイの形に結んでいるのがこのお菓子の特徴です。一見簡単そうに見えますが、結ぶには熟練したスキルが必要です。そして、愛情込めて作ります。そうしないと、生地が破れたり、しっかりと結べなかったりするため、揚げたときに綺麗な形になりません。また、使われる生地は、春巻きなどに使用されるものではなく、マレーシアから輸入したものを使います。薄くてなめらかで味も良く、お菓子作りに最適です。
中身の餡は、サバの切り身を蒸してから身をほぐし、唐辛子、生姜、ガランガル、レモングラス、エシャロットから成るレッドカレーペーストで炒めます。次に、粗熱を取り、乾くまでよく混ぜます。約6時間かけて完全に水分が飛んだらそれを生地で包み、油で揚げて完成です。
食べやすい形で、一口食べると手が止まらなくなるやみつきのスナックです。
基本情報
名称 | カノム・プーク・ラック |
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名称(英) | Khanom Phuk Rak |
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