タイでのノマド生活&ワーケーション体験談

タイでのワーケーション&ノマド経験者の体験談や費用などについてご紹介します
タイでのノマド生活&ワーケーション体験談

働き方の多様化が進む今、テレワークを導入する企業が増え、在宅勤務をはじめカフェやコワーキングスペースなどオフィス以外での仕事を経験された方は比較的多いのではないでしょうか?

さらに現在、そのようなテレワークを活用しながら国内外のリゾート地やホテル等で「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を楽しむ「ワーケーション(Workation)」や、働く時間や場所を自由に選択できる「ノマド(Nomad)」という働き方にも再び注目が集まっています。

そこで今回こちらのページでは、タイでのワーケーションやノマド経験者の方から教えて頂いた体験談と、タイでノマドやワーケーションを行う際のおすすめの期間やおおよその費用等についてご紹介いたします。

なぜタイがワーケーションにおすすめなの?


タイでのワーケーションやノマドをおすすめする理由は「タイと日本の2時間の時差を有効利用できること」「日本と同じ予算でサービスが充実したより広いホテルに泊まれるというお得感があること」「地方でもWi-Fi環境が充実していてコワーキングスペースもあること」「余暇を過ごすアクティビティが充実していること」等が挙げられます。

タイでのワーケーション&ノマド体験談

那須裕介さん&里奈さん



タイでのノマド経験者・那須裕介さんと、裕介さんの妻で、タイ北部・チェンマイのマッサージスクールでマッサージを学んだ経験のある里奈さんに、オンラインでお話を伺いました。

――なぜノマドという働き方を選ばれたのですか?きっかけを教えて下さい!

裕介さん:もともと洋画を見て育った影響で幼いころから海外への憧れがあり、学生時代はイギリス留学を経験し、卒業後は、個人事業主として海外のカードゲームを輸入して日本で販売するお仕事をしていました。

その後、一旦仕事に区切りをつけるために海外への旅を決意したのですが、海外を見る前に日本の良いところを探そうと日本各地を旅するうちに、日本のすばらしさを海外に伝えたいという気持ちが芽生えて、日本の観光地を紹介する映像を撮るようになりました。

さらに収益を上げるために、2013年頃から日本を旅して回る期間は東京にある自分の住まい(両親の持ち家)を貸し出し、翌年から京都で民泊を始め、運営は人に任せるということも始めました。

旅の途中で岐阜のすばらしさに魅了され、2017年頃から岐阜と京都を行き来するようになり、気づけば自分の働き方が世間に「ノマド」と呼ばれるようになっていましたね。現在は映像クリエイター向けのYouTube動画配信をメインに行っています。

――なぜタイでワーケーションやノマドをしようと思ったのですか?

裕介さん:1回目の訪タイは2014年の9月でした。ちょうどその頃「毎月何か新しいことにチャレンジする」という課題を自分に課していて。日本のすばらしさを伝えるために、観光先進国のタイに何か学ぶ事があるのではないかと思い立って行きました。

2回目の訪タイも同じ理由で、何か新しいことにチャレンジするためでした。その頃、日本ではあまり知られていませんでしたが、旅人を泊めたい人(ホスト)と無料で宿泊したい旅人(ゲスト)を繋げるオンライン・コミュニティーであるカウチサーフィンが欧米で流行っていて。

自分でも体験したかったのですが、知らない人の家に無料で泊まることになるので、できるだけ安全な国が良いという理由でタイを選びました。タイ在住の駐在員の方の娘さんが夫と暮らす家で泊めてもらえることになり、初めてカウチサーフィンを体験しました。

3回目にタイを訪れたのは2017年2月で、タイ東部のサメット島に行きました。行きの空港でカメラレンズを壊してしまい、写真は残っていませんが(笑)いい思い出です。

――タイの印象はどうでしたか?

裕介さん:僕は公園で散歩するのが好きなのですが、バンコクには広い公園がいくつかあって、そういうところが良かったですね。特にバンコクのルンピニー公園でよく散歩をしました。広くて緑が多くて、大トカゲなんかもいて(笑)。大小さまざまな寺院や、どこか懐かしく感じられる街並みが見られる王宮エリアも好きですね。

あと、当時日本ではまだあまりなかったと思うのですが、初めてタイの空港に到着してすぐにSIMカードが買えたのがすごく便利でした。その他、仕事面、特にwi-fiなどのネット環境については不便は感じなかったですね。不便を感じたならイライラした記憶が残っているはずですが、あまり記憶に残っていないので。

タイは食べ物も美味しくて、特に食堂や屋台等でトレーに並べられた何種類もあるおかずを選んでご飯に乗せてもらって食べるメニューが好きです。

また、サメット島に行った時に観光面でとても印象的だったのが、ツアーの手に取りやすさ。日本ではネットでの事前予約を利用したり、店頭に行って買わなきゃいけないツアーが、タイではビーチサイドやホテルなどで気軽に購入して、様々なアクティビティに参加できるのが驚きでした。

――1回の旅行期間や予算についても教えて下さい!

裕介さん:1回の期間は大体2~3週間でした。ホテルであれば1泊3,000~5,000円ほど、ゲストハウスであれば1泊1,000円~の所に滞在していました。あとは航空券代や食費、カフェ代や現地での交通費ですが、1回の旅行で20万前後であったと記憶しています。

ちなみに、今までヨーロッパの国々も旅してきましたが、タイは僕が唯一Airbnbを使わない国かもしれません。ヨーロッパではどうしても宿泊費がかさむのでいつもAirbnbを利用しますが、タイのホテルは選択肢が多くてコストパフォーマンスも良く、予算内で希望のホテルに宿泊できるのが嬉しいです。

――里奈さんも、タイに行かれたことがあると聞きました。ぜひ旅の感想をお聞かせ頂けますか?

里奈さん:私はもともと高山のゲストハウスでお仕事をしていたのですが、以前から海外で一人旅をしてみたいという気持ちがあって、仕事に区切りをつけたタイミングでそれまでゲストハウスで出会ったゲストや友人に会いに行くことにしたんです。東南アジアの国々を巡る予定で、ミャンマー、カンボジアの次にタイを訪れたのですが、タイの居心地が良くて予定していた次の国に行かずにタイでとどまることにしました(笑)。

タイでは北部のチェンマイでマッサージスクールに通いました。当初は1週間のコースを修了予定でしたが、タイマッサージにハマり、さらに上のレベルの施術も学ぶためにチェンマイでの滞在を延長しました。

――タイの印象はどうでしたか?

里奈さん:食べ物が美味しくて、特にマンゴーやパイナップル、ドラゴンフルーツなどの新鮮な果物がいつもてんこ盛りになって出てくるのが嬉しかったです(笑)。また、私が訪れたカフェにはどこもメニューに英語表記があり、とてもフレンドリーに感じました。また、オープンで入りやすい雰囲気も好きでしたね。

裕介さん:確かに、タイには広くてオープンで、自然に囲まれていて景色も良くて、というカフェが多いよね。海外の人を受け入れる準備ができているように感じますね。

――ワーケーションをしたいと思っている方や、ノマドという働き方をしてみたいと考えている方に、一言お願いします!

裕介さん:そうですね、僕の場合がそうなんですけど、例えばカードゲームの販売を始めた時も、まずは少量を輸入して日本で販売したら売れたので少しずつ量を増やしていったように、何でもお試しで段階的にやれば良いのではないかな、と思います。

ノマドになる場合も同じで、今の会社を辞めるか辞めないか、今の生活を捨てるか捨てないか、みたいに0か100かで考えてしまいがちですが、そうではなくて、とりあえずお試しでやってみたら良いと思っています。僕自身、自分に対しては、不安でやらないことの方が失敗だと思っています。

タイでワーケーションやノマドをしたい場合も、とりあえずお試しで行ってみたら良いのではないでしょうか。

――裕介さん&里奈さん、ありがとうございました!

裕介さん&里奈さん:ありがとうございました!

那須裕介さんのプロフィール


岐阜県の高山を拠点に、飛騨高山エリアでホテルの運営とクリエイター向けのYouTube動画配信を行う。動画では、カメラ、ジンバル、ドローンなど撮影機材の紹介から、Premiere ProやAfter Effectといった編集ソフトの使い方、更には構図・カメラワーク・ライティングなど映像撮影の具体的な理論まで、動画制作のスキルを幅広く取り上げている。

動画っ校 by 那須裕介(ウェブサイト)

山本ゆうこさん&michiさん



岡山のカフェ「ノマドばなな」を訪れ、タイ北部のチェンマイでノマド経験がある山本ゆうこさんと、「ノマドばなな」で一緒に働くフリーカメラマンのmichiさんにお話を伺いました。

――静かで素敵なカフェですね!珍しいウイスキーなどがずらりと並び、海外のお洒落なバーの様な雰囲気ですね。

山本さん:ありがとうございます!仕事がしやすい居心地のいいカフェを日本にも作りたい、という思いでオープンさせた「ノマドばなな」は、2015年に初めて訪れたタイ北部のチェンマイで出会ったカメラマンのmichiさんと一緒に運営しています。

素敵な雰囲気のバーのお昼間の時間帯をお借りして、私たちがノマドカフェを開いているので、店内にはバーのマスターこだわりの珍しいお酒がたくさん並んでいます。

バナナジュースはエクアドル産の有機栽培のフェアトレードバナナを使用しています。牛乳ベースか豆乳ベース、トッピングもチョコやいちご等お選び頂けます。

レシピはmichiさん考案で、毎月季節に合わせた期間限定のバナナジュースもお出ししています。

――ノマドになったきっかけは?

山本さん:私は元々、営業の仕事をしていました。中には、全国出張のある会社で勤務していたこともあり、各地を転々と移動するのが好きだったので、とても楽しかったです。当時、偶然Facebookでノマドを実践されている方の投稿を見て、こんな働き方があるんだと衝撃を受け、それがきっかけでノマドになりたいと思うようになりました。2014年頃のことです。

それから一年間は営業の仕事をしながらその方が開催するアフィリエイトのスクールに通い、勉強をしながらウェブサイトを作成しました。元々パソコンはあまり得意ではありませんでしたが、この一年間は人生の中で一番頑張りました。

現在はカフェ「ノマドばなな」を運営しながら、ウェブサイト運営のお仕事をメインにしています。

――なぜタイを選ばれたのでしょうか?

山本さん:私自身、それまで海外へ行ったことはありませんでしたが、そのアフィリエイトの先生がタイでもノマド生活されていたので、自然と私もタイに行きたいと思うようになりました。営業の仕事をしながらアフィリエイトの勉強をしていた時期は、絶対タイに行きたい!と思いながら頑張っていました(笑)。

私の場合、海外旅行が好きで旅目的でタイへ行ったのではなく、ノマド生活をするために行きました。2015年の10月に初めてタイへ行き、ノマド生活&一人旅をタイ北部のチェンマイで楽しみました。

――タイの印象はどうでしたか?

山本さん:私は岡山出身なのですが、チェンマイの時間の流れ方がゆったりとしていて、どこか地元と似た空気感があって親近感が湧きました。また、チェンマイには可愛くて居心地の良いカフェが街中にたくさんあり、チェンマイが大好きになりました。

初めてのチェンマイ滞在が楽しくて、滞在日数の理由で一度日本に帰国しましたが、翌月の11月にチェンマイのイーペン祭りの時期にコムローイを見に戻りました(笑)。

基本的にチェンマイ滞在中はカフェで仕事をしますが、チェンマイのカフェはスペースが広くて解放感があるところがとても気に入っています。十分なスペースがあるので、周りの音も気にならないですね。私は午前と午後でカフェを変えるようにしていますが、あるカフェでお店の方のご厚意でスイーツをサービスして下さった時はとても嬉しかったです。

タイ料理も大好きで、特にカオマンガイやパッタイ、カオソーイがお気に入りです。

日本での生活水準を落とすことなく、日本での家賃と同じ金額でより広いホテルやプール付きのコンドミニアムでより良い生活を送れるところもタイの魅力の一つだと思います。

――michiさん、山本さんとの出会いや現在のお仕事について教えて頂けますか?

michiさん:はい。私は山本さんが初めてチェンマイに行った2015年に、ちょうど弟と世界旅行をしていて。ヨーロッパを回った後アジアを回る予定だったのですが、チェンマイの居心地が良くて、チェンマイにしばらくとどまっていました。山本さんとはその時にニマンヘミンのカフェで出会いました。その場で意気投合して、ずっと二人で話し続けた記憶があります(笑)。日本に帰国後も、山本さんにカメラマンとしてお仕事で誘ってもらい、何度も一緒にチェンマイへ行きました。現在はカメラのお仕事をメインにしながら「ノマドばなな」でも働いています。

――タイで必ずすることは何ですか?

山本さん:今までチェンマイへは8回ほど行きましたが、毎回マッサージには必ず行きます。私はタイのオイルマッサージとホットストーンが大好きで、滞在中は何度も行きます。予約せずに、行きたいときにふらっとは入れるお店が多いのがとても魅力的です。

michiさん:私は、フルーツースムージーやモヒートスムージーが大好きです。タイはフルーツが美味しいですし、タイのモヒートにはミントがたくさん入っていて、レモン風味が爽やか。暑い日にぴったりで、お酒の代わりにも楽しめます。

――1回の旅行期間や予算についても教えて下さい!

山本さん:1回の期間は2~3週間ほど、ホテル代は1泊3,000円~、1回の旅行で15~20万円ほどです。

――ワーケーションをしたいと思っている方や、ノマドという働き方をしてみたいと考えている方に、一言お願いします!

タイでノマドを検討されている方は、まずタイに行って空気感をチェックしてみるのもおすすめです!

私の場合、タイでも日本での生活の質を落とさずに暮らせて、行き来することで日本とタイのそれぞれの良さをより感じるようになりました。

タイはカフェも多く個人的に仕事がしやすい環境なので、将来的に自分の拠点の一つにもできたらと思っています。

その土地の空気感や生活感を感じるためにも、まずは一週間程お試しで生活してみて、ご自身に合うか合わないかを確認してみてはいかがでしょうか。

――山本さん、michiさん、ありがとうございました!

山本さん&michiさん:ありがとうございました!

山本ゆうこさんのプロフィール

地元岡山でバナナジュース専門店×ノマドカフェという新しい発想で生まれたカフェ「ノマドばなな」を経営。全25席、電源&Wi-Fi完備のカフェでは、おいしいバナナジュースを飲みながら人目と時間を気にせず気兼ねなく仕事に集中することができる。ジュースにはこだわりのエクアドル産のフェアトレードバナナを使用。

「ノマドばなな」はフリーカメラマンのmichiさん(michi phpto)と一緒に運営を行う。

ノマドGO(ウェブサイト)

費用はどのくらいかかるの?

タイでのワーケーションやノマドの予算計画を立てる際の参考のため、大きく分けてどのような費用が必要なのかをご紹介します。

交通費

日本-バンコク(往復)


日本からタイまでは、スワンナプーム国際空港(バンコク)までの直行便が運航されています。所要時間は約6時間です。参考

ワーケーションで人気の旅先であるタイ北部のチェンマイや地方へは、バンコク発の国内線の他、関西からはタイベトジェットの利用が便利です。

バンコク市内


バンコク市内を運行する高架鉄道スカイトレイン(BTS)は1駅17バーツ、地下鉄(MRT)は17バーツから。運転手付きのレンタカーは1日2000バーツ程度から。バンコクのタクシー(普通車)は初乗り35バーツからです。

食費


タイでは外食が一般的で、ローカルレストランや屋台では多彩なタイ料理を、ホテルのダイニングなどの高級レストランでは洗練された各国料理も味わえます。1食あたりの値段は、フードコートでチャーハン1皿50~60バーツ程度です。

一方で、タイの市場やスーパーでは新鮮な野菜や果物が容易に入手できるため、キッチン付きの宿泊施設であれば自炊にも困りません。日本の食材や調味料も大型スーパー等で揃えることが可能です。

宿泊費

ホテル等の宿泊施設

ワールドクラスのホテルチェーンが展開するラグジュアリーホテルから、ゲスト同士が交流できる共用スペースが充実したホステルやゲストハウスまで、タイには宿泊施設の選択肢が豊富にあります。

例えば、同じ予算で日本とタイのホテルを比べた場合、時期にもよりますが、タイのホテルの広さは日本の約3倍程度と言われていて、同じ予算でサービスが充実したより広い部屋に泊まれるというお得感があります。

好みや予算に合った宿泊施設を選択し、仕事をしながらホテル自体を満喫するのもおすすめです。

サービス・アパートメント

サービス・アパートメントはアパートメントとホテルの中間的な物件で、賃料に水道光熱費や清掃代、インターネット接続などが含まれ、調理器具や食器類が備わっている物件もあります。タイのサービス・アパートメントは週単位、月単位の契約も可能です。

バンコクのスクンビット地区の場合、サービス・アパートメントの1ベッドルーム(50~80㎡)で月4~7万バーツ程度です。

その他

その他、カフェやコワーキングスペースの費用や観光費、海外旅行保険料、必要に応じて通信費(SIMカード)等が必要です。

最後に

このページで実際の体験談をご覧頂き、少しでもタイでのワーケーションやノマド生活のイメージを膨らませて頂ければ幸いです。

アンケートご協力のお願い

タイ国政府観光庁のノマド・ワーケーションに関するコンテンツをご覧いただき誠にありがとうございます。

「タイでのノマドやワーケーション、とても気になるけど私にできるのか・・・・」とお考えの方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。そのようなご不安やご不明点を解消できるよう、皆さまのご意見に向き合って参りたいと考えています。

ノマド&ワーケーションについてどのように考えていらっしゃるのか、是非我々にお聞かせください。頂いたご意見をもとに今後のノマド&ワーケーションの情報発信に活かしてまいります。

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