赤字: 警戒エリア
ピンク: 注意喚起エリア
濃青: 避難勧告エリア(*印は地区一部に発令)
下線: 浸水の発生しているエリア
青線: 増水が確認されている運河、今後排水を予定されている運河
赤線: 冠水が確認されている道路
※拡大図はこちらをご覧ください。
http://www.thailandtravel.or.jp/common/pdf/bkk_map_1111_2011.pdf
<現況>
北部からの大量の水の流入はすでに通常のレベルまで低下。水は運河や川へ流れ込み、溢れることなくタイ湾へ流れ出ている。その結果、ウィパワーディーランシット通りやパホンヨーティン通りに流入していた水の水位も順調に低下している。新たな水の氾濫も量が少なく、排水ポンプの許容範囲に収まっている。3~4日中の復旧が予想されている。こうした状況により、バンコク市内における洪水の懸念は遠ざかり、安全を確保できる模様。
ノンタブリー県(バンコク北西部)、特にチャオプラヤー川西岸地域およびパトゥムタニ県(バンコク北部)を覆っていた水は、徐々にチャオプラヤー川の水位まで低下しつつある。未だ通常よりは高い水位であるが、今以上に深刻になる状況ではなく、小康を保っている。
● アユタヤ県:
アユタヤの主要エリアは復旧し、観光客を受け入れる準備が整っている。旅行者は、交通の不便さを避けるため、旅行会社の手配するツアーへの参加を検討を。
● 影響を受けていない地域:
・北部: チェンマイ、チェンライ、ランパーン、スコータイ
・東北部: ルーイ、ウボンラチャター二―、ウドンターニー、ナコーンラーチャシーマ(コラート)
・中部: ホアヒン、プラチュアッブキリカーン、カンチャナブリー、パタヤ、チョンブリー、ラヨーン、チャーン島
・南部: チュンポーン、サムイ、クラビ、パンガー、プーケット、スラーターニー、ナコーンシータマラート、ソンクラー、サトゥーン
バンコクは、北部の水量の低下を見ると全般的に状況が回復にむかっている模様。水は排水ポンプを使って効率的にバンスー運河とセンセープ運河を通じてチャオプラヤー川に流し込まれている。その結果、バンコク各地の状況は以下の通り。
● バンコク都心部: 外国人の住む地域や観光エリアは、洪水の影響を受けていない。
● バンコク西部: 洪水の水位は低下しつつあるが、現在も多少チャオプラヤー川からの氾濫による水がある。バンコク都庁は、既存の排水用運河を通じてターチン川へ水を流し込むための排水作業を進めているが、水量が排水の許容範囲を超えているため、時間がかかると予測。
● バンコク東部: ラートクラバン地区およびバンチャン工業団地では、これまでのところ洪水の影響を受けていないものの、この方面には現在水が向かっている。しかし、その速度は遅く排水システムが機能しているため大きな洪水の発生はない模様。
<バンコク旅行関連情報>
● バンコクの旅行者および外国人の滞在するエリアは、洪水の影響はありません。旅行者は移動の際の交通の不便さを避けるため旅行会社の手配するツアーへの参加を検討してください。また、個人旅行の際には、バンコク市内においてはMRT、BTS(スカイトレイン)、エアポートレールリンクを利用することをお勧めいたします。
● 空港への移動の際には、交通渋滞に巻き込まれる可能性もあるため、時間の余裕をもって移動をしてください。
● タイ国内でのご旅行には、空路をご利用ください。
●バンコク中心部のほぼ全域では、現在まで洪水の影響は出ておらず、通常通りの観光が可能。以下の通り、中心部におけるビジネス、ホテル、店舗、観光地は通常通り営業を行っている。
・カオサン通り
・ペッブリー通り
・プルンチット/チットロム
・プラトゥーナム
・ラーマ1世通り
・ラーマ4世通り
・ラーチャプラソーン(セントラルワールド周辺)
・サートーン
・サイアムスクエア/MBK/サイアムパラゴン
・シーロム/スラウォン
・スクンビット通り/エンポリアム
・ヤワラート(中華街)
観光可:王宮、ワット・ポー(ねはん寺)、ワット・アルン(暁の寺)、ワット・スタット、ワット・トライミット、ワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)、旧国会議事堂(アナンタ・サマコム宮殿)、国立博物館、サイアム・スクエア、シーロム、ラーチャプラソン(セントラル・ワールド)
観光不可:サファリ・ワールド、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット、ラタナコーシン展示ホール、サイアム博物館
<バンコク関連情報>
1. 避難勧告エリア
・バンコク都: ドンムアン地区、ラクシー地区、バンケーン地区、タウィーワッタナー地区、バンプラット地区、タリンチャン地区、バンケー地区、サーイマイ地区、チャトゥチャック地区、クロンサムワー地区、ノンケーム地区、パーシーチャルーン地区、カンナーヤーオ地区の一部、バンコク・ノイ地区、チョムトン地区、バンボーン地区
*上記はすべて地元の住宅エリアで、旅行者の滞在するエリア、外国人の多く住むエリアではありません。
2. 道路・交通
・バンコク都内のMRT(地下鉄)、BTS、エアポートレイルリンクは通常通り運行。
・長距離バスは、洪水の影響により一部路線を変更して運行。一部路線では運休。
・タイ国鉄の北部および南部路線は、一部洪水の影響のあるエリアで路線変更を行い、通常通り運行。洪水の状況により出発駅をフアランポーン駅またはナコンパトム駅に変更するため、列車利用の際には、事前に確認をする必要あり。
・スワンナプーム国際空港は、通常通り。
※スワンナプーム国際空港では、洪水対策が強化されています。空港の周辺23.5kmを3メートルの堤防で囲んでいます。堤防内には400万立方メートルの容量の6つの貯水池に向け、排水路が敷設され、空港周辺の対策を固めています。貯水池の現在の貯水量は100万立方メートル(25%)に留まっています。さらに、2つのポンプ場(各4つの排水ポンプを収容)では、毎秒12立方メートル、一日に100万立方メートルの排水能力があります。スワンナプーム国際空港の建設にも携わった8名の日本人エンジニアがタイに入国し、支援を行っています。
3. ライフライン
・バンコク都水道局は、バンコク都内における給水に問題はなく、WHO(世界保健機関)の水質基準を維持していると発表。バンコク都、ノンタブリー県、サムットプラカーン県では、通常通り供給。
・バンコク西部の冠水エリアでは、水の変色がみられる可能性もあり、使用前に一度沸騰させて使用することを推奨。
・電力供給は通常通り。
・インターネット、電話回線など通信サービスは通常通り利用可能。
タイ国内主要連絡先:
・タイ気象局:http://www.tmd.go.th/en(英語・タイ語のみ)
・TATツーリストコールセンター:1672
・タイ国際航空:02-356-1111
・バンコクエアウェイズ:02-265-8777/Twitter: @bangkok_airways
・エアー・アジア:02-515-9999
・ノックエアー:02-900-9955
・タイ国鉄(SRT)コールセンター:1690
・トランスポート会社ホットライン(バンコク都内バスの会社):1490