<タイ・トラベルニュース記事より>
2012年10月28日:
バンコク都庁が自動システムを使って、一般人への「レンタサイクル」を許可する新プロジェクトを開始する。バンコク都知事は交通渋滞と道路を走る車の数の増加を憂慮し、車の代わりに公共交通機関の利用を人々に促す重要性を感じていた。バンコクにはBTSスカイトレインやMRT地下鉄があるが、いまだ広範囲には及んでいない。そこで、車の代わりに自転車の利用推進が正しい方向性として急浮上している。
最初の2つのパイロット・ステーションはMRT地下鉄のサムヤーン駅(チャムチュリー・スクエア前)とBTSサイアム駅(バンコク銀行前)。各駅には自転車ラックにロックされた8台の自転車がある。このテスト段階では、全部で100台の自転車が使用される。すべて自動のため、どちらかの駅で自転車が出払っていることを目視確認できる。必要な場合は、駅で自転車の「補充」を申し出ることも可能。計画では、2013年2月までにバンコク全域の50駅に設置し、500台の自転車を「レンタサイクル」できるようにする。
取材者と今朝のオープニング・セレモニー出席者には本日無料で貸し出しを行った。著者は、システムのテスト期間中、また完全に準備が整う2013年2月までは、使用カードの署名登録をする人は誰もいないだろうと思う。領収書にあった料金は320バーツで以下の明細となっていた。RFIDスマートカード料120バーツ、カード使用料100バーツ、1年間の会員費100バーツ。
著者は近くこの自転車を試す予定だ。情報では、今のところ、最初の15分が無料。BTSサイアム駅とMRTサムヤーン駅を移動するにはこれで十分だ。時間を超過した場合、最初の1時間が15バーツ。3時間20バーツ、5時間40バーツ、6時間60バーツ。1日のレンタル料100バーツ。レンタル料は全額保険込み。写真はデータを保管するRFIDチップ、自転車ステーションの鍵。
この自転車プロジェクトは、自転車を誰もが使いやすく身近にするためのもの。2月の公式サービス開始には50の自転車ステーションが設置され、必ずよいサービスとなるだろう。しかし、今のところ、地元のタイ人とバンコク在住外国人にとってのみの関心事となっている。真の成功のためには、外国人観光客にとってももっと魅力あるものにしなければならない。外国人はパスポートで登録できるが、わずか数日の滞在に320バーツを払いたいと思う人がいるだろうか?その上、レンタル料がかかる。しかし、著者はこのプロジェクトの成功と最終的には50以上の自転車ステーションを設置することを切に願う。
■Thai Travel News記事原文はこちらから
http://www.thaitravelblogs.com/2012/10/new-project-for-renting-bicycles-in-bangkok/