美食の街、バンコクのダイニングシーンは、世界中から注目の的。世界の美食家の評価によって選ばれる「ベストアジアレストラン2017」にランクインを果たしたレストランは、9軒と、一都市としてはシンガポールと並んでアジアNo.1でした。さらに、高級レストランから庶民派の食堂まで、バラエティ豊かな美食体験が叶うのもバンコクの魅力のひとつです。
今回は、多くのタイ人が支持する人気タイ料理レストラン5軒をご紹介します。
①丁寧に作られた“おばあちゃんの味”が定評
Supanniga Eating Room スパンニガー・イーティング・ルーム
© Supanniga Eating Room
バンコクのトレンドエリア、トンローに店を構えて以来、グルメなタイ人や在住日本人に高く評価をされているのが「Supanniga Eating Room(スパンニガー・イーティング・ルーム)」です。
タイ東北部コーンケーン県出身のオーナーが、「郷土の家庭料理を今の時代に伝えていきたい」という想いを胸にオープンしたお店で、メニューにならぶ料理は、オーナーの祖母“ヤイおばあちゃん”のレシピを見事に再現した、滋味あふれる一皿ばかり。伝統的な調理法もそのままに、今の時代に受け継がれています。
食材は、コーンケーン県周辺の産地直送品をベースに、タイ全土からこだわりの一品を取り寄せ、調味料の一つにいたるまで厳選。伝統的な家庭料理の味わいをさらに昇華させます。
料理はもちろん、タイハーブをふんだんに使ったカクテルやワインリストも充実。家庭料理と見事なペアリングを魅せてくれます。
店内は、タイ東北部のエッセンスが感じられる、シックで落ち着いた雰囲気。大勢で訪れても、少人数でも、気兼ねなく食事を楽しめる居心地の良さが魅力です。
© Supanniga Eating Room
尚、トンローの店舗に加えサトーンにも支店を構え、さらに昨年末からはチャオプラヤー川でディナークルーズも開始。バンコクのダイニングシーンを牽引する、話題の絶えないレストランの地位を確立しています。
© Supanniga Eating Room
Supanniga Eating Room スパンニガー・イーティング・ルーム
・住所:160/11 Soi Sukhumvit 55, Klongton Nuea, Watthana
・電話:(+66) 2 714 7508
・営業時間:11:30-14:30 17:30-23:00
・HP:http://www.supannigaeatingroom.com/
②バンコク屈指の南タイ料理の名店
Khua kling Pak sod クアクリン+パックソッド
photo:Satomi Matsui
バンコクを代表する南タイ料理レストランのひとつ「Khua kling Pak sod(クアクリン+パックソッド)」は、連日予約でいっぱいの一軒。
現オーナーの母親と叔母が、家族経営でこじんまり始めたレストランは、みるみるうちに口コミで評判が広がり、現在ではバンコクに3店舗を構えるほどの人気店に成長しました。
メニューに並ぶのは、タイ南部チュンポン県で生まれ育ったオーナーの祖母のレシピを元にした伝統的な南タイ料理の数々。香り高いスパイスをふんだんに使い、甘味は少なく、辛味が際立つ料理が多いことが特徴です。
おすすめは、南タイ料理の代表格「サトー豆とエビのカピ炒め(Sataw Pad Goong)」や「カオヤム(Kao Yam Rak Thai)」、「カノムジーン(Kanom Jeen Nam Ya Pu)」。どれも素材の味が引き立ち、上品な味わいが口の中に広がります。
photo:Satomi Matsui
邸宅を改装した店舗は、どこもエレガントな雰囲気で統一され、優雅な食時間を提供してくれます。
photo:Satomi Matsui
Khua kling Pak sod クアクリン+パックソッド
・住所:98/1 Soi Thonglor 5, Sukhumvit 55
・電話:(+66) 81 811 5458
・営業時間:11:00-14:30 17:30-21:30
・HP:http://khuaklingpaksod.com/
③バンコクで創業42年の老舗レストラン
Kalpapruek カルパプルアック
photo:Satomi Matsui
「Kalpapruek(カルパプルアック)」は、“Feeling like home”をコンセプトに、創業者である現オーナーの祖母が、実際に家族に出していた伝統的な家庭料理を提供する老舗レストランです。
お店の魅力のひとつが厳選された食材。野菜は、タイ王室が運営するロイヤルプロジェクトのものをメインに使用し、その他にもできるだけオーガニック食材などを選ぶこだわりようです。
豊富にそろうメニューの中でも、おすすめは、「グリーンカレーとロティのセット(Green curry & Fried Roti)」と「クリスピーダッグとグリーンアップルのスパイシーサラダ(Crispy Duck & Green apple Spicy Salad)」。どちらも自家製ペーストや、自家製チリソースを使っているため、素材が活きた奥深い味わいが特徴。その中に、タイ料理らしい辛味もピリっと爽やかに効いています。
店内では、ロイヤルプロジェクトのお菓子や、レストラン自家製のペーストなどが売られています。
photo:Satomi Matsui
Kalpapruek カルパプルアック
・住所:7th floor, Central World, 4 Ratchadamri road, Pathumwan, Bangkok
・電話:(+66)2 613 1359
・営業時間:11:00-22:00
・HP:https://kalpapruekrestaurants.com/
④人気ブティックホテルのメインダイニング
Thai Lao Yeh タイ・ラオ・イェー
© Cabochon Hotel
コロニアル調の白亜の佇まいが魅力のスモールラグジュアリーホテル「Cabochon Hotel(カボションホテル)」のメインダイニング「Thai Lao Yeh(タイ・ラオ・イェー)」は、イサーン(タイ東北部)料理を提供する人気レストランです。
ガイヤーンやソムタム、ラープなど、イサーン料理の定番ローカルフードもラグジュアリーホテルの手に掛かれば、美しくモダンな一皿に。伝統的な青磁器で提供されることでより一層、洗練された雰囲気を演出。丁寧に作られた上品な味わいも評判です。
© Cabochon Hotel
店内は、100年前のチーク材を用いたりと、古きよきシャム(タイの旧称)時代を偲ばせるノスタルジックなインテリアで統一。ホテルのオーナーがコレクションしているアンティークの調度品も、優美な趣を演出しています。
© Cabochon Hotel
Thai Lao Yeh タイ・ラオ・イェー
・住所: 4/29 Sukhumvit Soi 45, Klongton Nua, Wattana
・電話:(+66) 2 259 2871
・時間:07:00-10:00 11:30-14:30 18:00-23:00(平日) 07:00-10:00 11:30-15:00 18:00-23:00(土日祝)
・HP: http://www.cabochonhotel.com/thai-lao-yeh-restaurant/
⑤タイ東部の家庭料理レストラン
Err Urban Rustic Thai ウー・アーバン・ラスティック・タイ
© Err Urban Rustic Thai
「ベストアジアレストラン2017」で19位に輝いたレストラン「Bo.lan(ボーラン)」のオーナーシェフ、Bo氏とDylan氏が手掛けるカジュアルレストラン。高級タイ料理レストランであるボーランに比べ、こちらでは伝統的な屋台料理がメニューにならびます。
屋台料理と言っても、食材はボーランで使っているものと同じ一流のものばかり。ペーストは自家製で、ココナッツクリームは毎日手絞り、化学調味料を使用していない調味料を使用するなど、一切の妥協がありません。
© Err Urban Rustic Thai
見た目も華やかな料理は、一皿のポーションが少なめなので、いくつもの料理を楽しめるのも魅力のひとつ。
お店があるのは、バンコクの中でもどこか懐かしい風情の残る話題のエリア。ワット・ポーや花市場からも近い、チャオプラヤー川沿いの旧市街に位置し、店内もレトロな雰囲気が魅力です。
© Err Urban Rustic Thai
Err Urban Rustic Thai ウー・アーバン・ラスティック・タイ
・住所:394/35 Maharaj Road, Tatien, Phra Borom Maha Ratchawang, Phranakorn
・電話:(+66) 2 622 2291
・時間:11:00-16:00 17:00-21:00 ※月曜休み
・HP:http://www.errbkk.com/