マレーシアとの国境からわずか4.8kmのアンダマン海に位置し、美しい島々が連なるタルタオ海洋国立公園。かつては交通が未発達で、無人だったり政治犯を収容したりといった時代が長く続きました。その後、1982年に東南アジア諸国連合(ASEAN)の自然遺産に指定され、現在も美しい手つかずの自然が残っています。

総面積は約1,490㎢、大小合わせて51ある島々は、さらにタルタオ諸島とアーダン・ラーウィ諸島の2つに分けられます。最大の島であるタルタオ島は、その真っ白な砂浜、島内に点在する滝や洞窟などの大自然、また近隣諸島へのアクセス拠点として知られます。かつての収容所も保存されており、見学も可能です。

アーダン・ラーウィ諸島との間に浮かぶチャーバン島は、ピンクや赤、紫のソフトコーラルが美しく、タイ最南端の島であるドン島は珍しい形の岩島としても知られ、シュノーケリングやスキューバーダイビングのポイントとして近年注目されています。

また、ヒン・ガーム島は、黒くて丸い石が一面に広がるビーチが珍しい、こぢんまりとした小さな島です。アーダン・ラーウィ島から南へ約1kmのリペ島には、「海の民」と称されるモーケン族が暮らす集落があり、お土産店なども営まれています。ダイビングはもちろん、シーカヤックで周辺の自然を周遊するのもおすすめです。

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