映画や書籍で取り上げられてきた秦緬鉄道は、かつて旧日本軍がタイとミャンマーの国境地帯に建設した路線。今なおタイ国内に現存するカンチャナブリー〜ナムトック間を走る列車に乗って、往時に思いを馳せてみる鉄旅はいかがでしょうか。戦場に架ける橋「クウェー川鉄橋」をはじめ、見所も満載。車窓に広がる自然の眺めも圧巻です。
カンチャナブリーの駅を出ると、列車はすぐにクウェー川鉄橋を渡り始めます。車窓から望む眼下に広がるのは、悠久の時を越えゆるやかに流れるクウェー・ノイ川の雄大な眺め。垂直の岸壁の間をすり抜ける「チョンカイの切通し」を過ぎた先は、キャッサバ芋畑が広がる田園地帯へ。随所で見かける牛の姿ものどかな雰囲気で心癒されます。
カンチャナブリーを出発して約50km地点でさしかかるのが、泰緬鉄道旅のクライマックス「タムクラセー桟道橋」です。列車は全長300mのこの桟橋を時速5kmでゆっくりカーブを描いて進みます。クウェー・ノイ川沿いの断崖すれすれを通り過ぎるスリリングな体験は、泰緬鉄道の旅の醍醐味です。
バンコクからのアクセス情報
バンコク市内トンブリー地区のバンコク・ノイ駅発、カンチャナブリー経由ナムトック行きが1日2本[カンチャナブリーまで所要約2時間40分/ナムトックまで所要約4時間半]
※時刻表は予告なしに変更になる場合があります。ご利用の際は、現地にて必ず最新情報のご確認をお願いします。
土日祝日 限定特別列車情報
《往路909号》 フアランポーン駅発6:30発→ナコーンパトム駅8:20発→リバークウェー駅9:34発→ ナムトック駅11:30着 《復路910号》 ナムトック駅14:25発→カンチャナブリー駅15:53着 (1時間停車後)カンチャナブリー駅16:53発→フアランポーン駅 19:25着