チェンライ
ミャンマー、ラオスと国境を接するタイ最北の地・チェンライは、かつてタイ北部を統治したラーンナー王朝最初の都があった場所です。
隣接するチェンマイなどと共に、現在も「ラーンナー文化」と称されるタイ北部独自の文化・伝統が色濃く残り、メコン川のほとりにあるチェンセーンには、ラーンナー王朝時代の遺跡群が、チェンライ市内には美しい寺院や文化施設が数多くあります。
一方、自然豊かな山岳地帯には、さまざまな山岳少数民族や旧中国国民党軍の子孫などが暮らし、王室の別荘地があることでも知られています。
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[ 目次 ]
- ラーンナー建築の仏教寺院や美しい庭園が点在[チェンライ市内]
- 新しい国境のリゾート[ゴールデン・トライアングル]
- にぎやかな国境の街[メーサイ]
- メコンの畔に広がる遺跡群[チェンセーン]
- イギリス式庭園が美しい御用邸[ドイ・トゥン]
- 山岳民族たちの村、雲海に浮かぶ山々[チェンライ東部山岳地帯]
- 岳地帯に一面の茶畑、雲南人と山岳民族の村[メーサロン]
- チェンライの基本情報
ラーンナー建築の仏教寺院や美しい庭園が点在[チェンライ市内]
チェンライは、ラーンナー建築の仏教寺院や庭園が点在する静かな街です。15世紀に建立されたワット・プラ・ケオは、バンコクのワット・プラ・ケオの本尊「エメラルド仏」が安置されていた由緒ある寺院。また、新しい観光スポットとしては、郊外にある純白に輝く彫刻のように美しい寺院、ワット・ロンクンやブルー・テンプルとも呼ばれているワット・ロンスアテンがあります。新進気鋭の芸術家がライフワークとして建設したワット・ロンクンでは、ギャラリーで作品を見ることもできます。夜は、少数民族の露店が並ぶ賑やかなナイトバザールでお買い物や散策が楽しめます。シンハー・パークでは、アグリツーリズムや様々なアクティビティを体験することができます。
新しい国境のリゾート[ゴールデン・トライアングル]
チェンライ市内から北へ約70キロメートル、ミャンマー、ラオス、そしてタイの3国が国境を接している、メコン川とルアック川との合流点。かつて世界最大のケシ栽培地帯として、ゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)と呼ばれた地域です。近年では川沿いを中心に隠れ家的な高級リゾートもオープンし、古都チェンセーンやラオスのドーンサオ島などへ遊覧するボートも出ています。
にぎやかな国境の街[メーサイ]
間近にミャンマーと国境を接するメーサイは、果物や乾物、宝石などを売りに来る商人たちで賑わう街。市場には、食料品や衣料品といった生活必需品が並び、行き交う人々の活気があふれています。丘の上に上がると、国境の向こうの景色が、まるで同じひとつの街のように見えます。タイの国境ゲートで手続きをすれば、国境の小さな川、メーサイ川に架かる橋を渡ってミャンマーゲートへ。陸路で国境を越えてミャンマーのタチレクに行くことができます。
メコンの畔に広がる遺跡群[チェンセーン]
ゴールデン・トライアングルから南へ車で約30分、古都チェンセーンには、ラーンナー王朝第3代セーンプー王によって建設された遺跡群が広がっています。チェンセーンはバンコク王朝初期、ビルマ軍による占拠を防ぐためにラーマ1世によって街全体が焼かれ、一時廃墟となりましたが、1881年に今の姿に復興され、古の姿を現代に伝えています。
イギリス式庭園が美しい御用邸[ドイ・トゥン]
ミャンマーとの国境のすぐ近く、標高1389メートルの山頂にお釈迦様の骨が納められているという塔がそびえる山、ドイ・トゥン。その南に延びる尾根沿いには「メー・ファー・ルアン(The Princess Mother)」と呼び親しまれた故皇太后の別荘があり、王室関係者の滞在時以外は見学することができます。皇太后はこの地で、森林保護と少数民族問題に取り組み、現在は、コーヒーなどの農産物や、織物などの工芸品が“Doi Tung”ブランドとして、世界に販売されています。ランやバラなどが咲き誇る庭園や、植物園の散策もおすすめです。
山岳民族たちの村、雲海に浮かぶ山々[チェンライ東部山岳地帯]
チェンライ県内を流れるコック川の沿岸には、たくさんの山岳民族の村があります。集落ごとに独自の生活様式と文化を持つ山の民。川下りやエレファント・トレッキングをしながら訪ね、その素朴な暮らしを垣間見ることもできます。また、夜明け前に国境の山を登り、断崖から朝の光とともに眼下に広がる雲海やラオス側の町を見渡すトレッキングも人気を集めています。
山岳地帯に一面の茶畑、雲南人と山岳民族の村[メーサロン]
市内から約60km、チェンライ西部山岳地帯の、どこまでも山が連なる尾根に現れる村、メーサロン。主に雲南省から渡ってきた旧中国国民党軍の子孫や山岳民族たちがお茶、トウモロコシ、ライチなどの栽培で生計を立てながら暮らしています。周辺には、リゾートやゲストハウスがあり、山桜が満開を迎える1月頃には、どこも満室になるほど賑わいます。澄んだ空気が心地よく、リゾートでのお茶や雲南料理も評判です。
チェンライの基本情報
位置
バンコクから北へ約780キロメートル、チェンマイから約180キロメートル
隣接する県
旅の季節
気候が涼しく花々が満開となる11月〜2月頃
行き方
バンコクまたはチェンマイから、飛行機またはバスで行くことができます。
飛行機
スワンナプーム国際空港とドンムアン空港からタイ国際航空のほか、バンコクエアウェイズ、エアーアジア、ノックエアーなどが飛んでいます[所要約1時間20分]。
バス
バンコク北ターミナル発[所要約10時間]/チェンマイ第1バスターミナル発[所要約3時間20分]
県内・市内交通
市内からゴールデン・トライアングルや、チェンセーン、メーサイなど県内の各方面へはグリーンバスが運行しています(メーサロンへは途中ソンテウに乗り換える必要があります)。市内はソンテウやトゥクトゥクが走っています。
名物・特産品
ドイ・トゥン産のコーヒー豆やシルク製品、ドイ・メーサロン産のウーロン茶、ナーンレー・パイナップル、山岳民族の刺繍入りの布など
主要連絡先
TATチェンライ | 053-717-433, 053-744-674, 053-744-675 |
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イミグレーション・メーサイ | 53-731-008 |
ポリス・ステーション | 053-717-796 |
チェンライ・プラチャヌクロ病院 | 053-711-300, 053-711-009 |
オーバーブルック病院 | 053-711-366 |
シーブリン病院 | 053-717-499 |