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先史時代の考古学文明のルーツについて学ぶ:バーン・プラサート・タイ・コミュニティ ナコーンラーチャシーマー県
タイに定住して住むようになった最初の人々が誰なのか、何千年も前にどのように暮らしていたか疑問に思ったことはありませんか?漫画で見るような新石器時代の風景と同じでしょうか?このような疑問に答えるため「考古学」を通して、先史時代の文明を学ぶ必要があるでしょう。タイ東北部の中で最も古く最大の遺跡を有するナコーンラーチャシーマー県。この地でコミュニティベースの観光活動を行っているノンスーン市のバーン・プラサート・タイ・コミュニティを訪れてみましょう。
1.キャッスルハウス博物館を通じて、バーン・プラサート村の起源と先史時代のコミュニティについて学ぶ
2.プラサート川沿いの古代の知恵を通して、植物繊維から手工芸品がどのように作られるかを学ぶ
3.コラート名産「マットミーシルク」の織り物見学
4.村の聖域「サーンプーターじいさんの祠」参拝
5.村のクラウンフラワー(Crown Flower)農園見学
6.バーン・プラサート考古学センターで先史時代の発掘現場を見学
7.「愛を叫ぶ橋」タコーンラック橋散策
8.ご当地焼きそば「ミー・コラート」料理教室
プログラムの内容は事前にコミュニティにご確認ください。
1.「キャッスルハウス博物館」でバーン・プラサートの起源と先史時代のコミュニティについて学ぶ
プラサート・タイ・コミュニティは、設立当初からインフラと農業の両方が発展したコミュニティとして知られていました。釣りや農業の他、あらゆる道具にも創意工夫と技術力が集約されています。それら出土品はバーン・プラサート博物館で展示されています。印象的な工芸品の中で、神聖な古代儀式「タムクワンユンカオ」で使用する道具がひときわ目を引きます。米の女神「プラメーポーソップ」を祀り豊作祈願をするための道具です。
2.プラーサート川沿いの古代の知恵を通して、植物繊維から手工芸品がどのように作られるかを学ぶ
プラサート村7丁目の村長がコミュニティベースの観光活動を学ぶため同行してくれます。最初に葦(あし)からかご細工を作る「植物繊維手工芸品グループ」を訪れます。村を流れるガマ川にはガマの木(タイ語でトンランパン)が生育しているためこの木の繊維から実用的な製品を作っています。バッグ、ファイル、折りたたみマット、帽子、スリッパ、ティッシュボックスなど工芸品として販売し、農業期間外に村人へ雇用を創出するというメリットもあります。
3.コラート名産「マットミーシルク」の織り方を見る
タイ東北地方で人気のある絹織物「マットミーシルク」は先人の知恵の1つとして受け継がれています。染色前に糸やロープで結び、織り手の創造的な技術により様々な柄に織り上げるという点が特徴的です。デザイン考案から織り上げるまで数か月かかり、熟練の技が必要なために価格もそれに伴います。
4.村の聖域「サーンプーターじいさんの祠」参拝
樹齢300年以上の大きなタマリンドの木で大人9人が手を繋いでやっと届くほどの大樹がある、通称「サーンプーターじいさんの祠」。サーン=土地神の祠、プー=父の父親、ター=母の父親、あるいは男性の老人という意味です。この祠に敬意を表して参拝します。この祠が平和と繁栄を維持する聖地だと地元の信仰を集めています。毎年4月に功徳の儀式があります。
5. 村のクラウンフラワー(Crown Flower)農園見学
市内を移動していると色とりどりの花でいっぱいの美しい畑に気がつきます。地元の花屋に卸すため大規模に栽培されているクラウンフラワーの大産地です。クラウンフラワー農園は地域の人々に収入を生み出す主要な職業の1つです。
6. バーン・プラサート考古学センターで先史時代の発掘現場を見学
コラート市内から北東へ約45キロメートルのところにあるバーン・プラサートは、東南アジア最古の遺跡・ウドーンターニー県バーンチェンに次いで約3000年前のものとされる墳墓などが最も深い層に発見された村です。考古学的に重要な人骨、青銅や貝殻のアクセサリー、土器などが時代により様々な深さに大量に出土しており、発掘現場は歴史遺跡公園として見学できるようになっているほか、博物館にその出土品などが公開されています。
バーン・プラサート考古学センター:入場料無料、寄付歓迎
7.「愛を叫ぶ橋」タコーンラック橋散策
タコーンラック橋は日本語で「愛を叫ぶ橋」という意味です。タンプラサート川の両岸にある2つの村を結ぶ木製の橋です。ここからは、穏やかな自然の風景と地元住民の平和な日常生活を垣間見ることができます。川の水は、タイ国王の戴冠式で使用される9つの神聖な水の1つです。毎年タコーンラック橋を渡る徒競走も開催されます。タコーンラック橋は村の豊かなコミュニティを体験する観光客を魅了し続けています。
8. ご当地焼きそば「ミー・コラート」料理教室
コラート(ナコーンラーチャシーマー県の通称)に立ち寄ったら、全国的においしいと人気のあるご当地焼きそば「ミー・コラート」を食べないわけにはいきません。コミュニティでは、ミー・コラートを自分で作ることができる料理教室を実施しています。主な材料は米粉麺のコラート・ビーフンです。他には豚バラ肉、卵、ニンニク、タマリンドジュース、タオジオ(液体状のタイの味噌)、パームシュガー、チリパウダーです。まず、豚バラ肉をソースで炒め、脂肪が出てソースと混ざり合ってから、麺を加え、麺がすべての液体を吸収するまでかき混ぜます。ニラともやしを加えて濃厚な味付けにすると、塩味、辛味、酸味、甘味のバランスが絶妙な一皿になります。
ホームステイ活動の費用 季節の郷土料理、300バーツ〜/人/泊
バーン・プラサートからの距離
●トゥンサムリット記念館Thungsamrit Memorial Hall(8km)
場所:https://goo.gl/maps/inC5QT9fXZzptfi56
●ピマーイ歴史公園(17.4km)
場所:https://goo.gl/maps/m3vdyqyMe6egqSsE7
基本情報
名称 | バーン・プラサート・タイ・コミュニティ |
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名称(英) | Ban Prasat Tai Community |
URL | https://cbtthailand.dasta.or.th/webapp/reviewTravel/content/14/ |
アクセス | 【公共交通機関】ナコーンラーチャシーマー市からバスでノンスーン市またはピマーイ市で下車。ここからバーン・プラーサート・タイ・コミュニティまで有料送迎あり。【車】バーン・プラサート・タイ・コミュニティはナコーンラーチャシーマー市から約46kmの場所にあります。ミットラパープ道(Mittraphap Road)を進み、高速道路2号線に沿って約44.5 km進み、左折してBan Prasat Archaeological Villageにさらに1.5km進むと、バーン・プラーサート・ターイ・コミュニティのホームステイ場所に到着します。 |
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