伝統的な技術を次世代へと継承する技術革新についても学ぶことができるコミュニティ
若者や新しい世代が地元の伝統や知恵を守るためにどのように取り組んでいるかを垣間見ることができるユニークな場所が、チョンブリー県アンシラー地区にある「バーン・プック・コミュニティ」です。熟練した長老たちに団結を促し、手織物クラブを結成してタイの伝統的な織物技術を学ぶことで得られる価値や教えを人々に伝えています。また、この村の伝統的なルーツに忠実でありながら、楽しく創造的な観光アクティビティを提供するために、これらの伝統的な技術を21世紀へと継承するために、現在行われている技術革新についても学ぶことができます。
1. 失われつつある伝統的な織物技術を維持するための組織「クンヤターン」を垣間見る
2. ワット・マイケットンガムの僧侶のために蓮の花びらを美しく折りながら心を整える
3. 新鮮なカキの収穫と試食
4. 村の特産品であるアロールートを味わう
5. 地元の織物小屋で伝統的な織物技術の実演を見学
6. コミュニティのデザートシェフと一緒にタイの定番デザート”パンダンとココナッツミルクのゼリー”作り体験
1. 失われつつある伝統的な織物技術を維持するための組織「クンヤターン」を垣間見る
コミュニティ内のアンシラー手織りラ―ニングセンターでは、村長のカセム・インタチョート氏の娘であるパーンさんが、ラーマ5世の時代からパン・ヴァサ・アイキカチョー氏が受け継いできた地元の伝統的な織物の歴史を説明してくれます。この古くから伝わる技術を使って、複雑な巻き方、織り方、綴じ方、布地へのバティック模様の貼り方など、詳細な実演を見学することができます。また、その他にも様々な体験プログラムが用意されています。アンシラーの手織り布は、柔らかくて軽いのが特徴です。衣服に縫製すると着心地と風通しがよく、高温多湿のタイの気候に適しています。生地の処理に使用される布用染料は、化学染料ではなく地元で調達された天然素材を使用しています。
2. ワット・マイケットンガムの僧侶のために蓮の花びらを美しく折りながら心を整える
プック村の集落の中心にあるワット・マイケットンガム(Wat Mai Ket Ngam)は、200年以上の歴史を持つ古い寺院です。村の伝統である大仏に供える蓮の花を折る体験をします。寺院の内部は、壁一面に壁画が描かれていて、荘厳な雰囲気が漂っています。屋根には、年月を経て黒や茶色に変色した鱗状のタイルが使われていて、寺院の外壁には赤茶色のレンガが敷かれています。
3. 新鮮なカキの収穫と試食
プック村は、チョンブリー県の重要なカキの産地です。プック村産の牡蠣は肉厚で大きく、色が白くてきれいで、何よりもおいしいので人気があります。また、地元の人々の知られざる伝統として、手で牡蠣の皮を剥き、調理する方法があります。プック村では、牡蠣を育てることや収穫することと同様に、牡蠣と相性が良い具を用意することも大切だといわれています。牡蠣の味を最大限に引き出し、最高の状態で食べることができるよう、ベストな食べ方を見出します。プック村流の牡蠣の正しい食べ方は、まず、殻についたままの牡蠣をスプーンですくい、シーフードソース、甘くて香ばしいチリペーストとカリカリに揚げた玉ねぎをのせて、舌で牡蠣を押して汁を出しながら、完璧な状態で一気に食べます。
4. 村の特産品であるアロールートを味わう
アロールート(クズウコン)は、タイでは料理によく使われます。ここプック村ではデンプンになる塊根が穫れます。成長した塊根を粉末にして、タイのデザートを作るのに適した粗いデンプンを作ります。生地にすると透明で、粘り気、厚み、香りがあり、柔らかくきらきらとした光沢があります。この生地を使うと、口の中で見事に溶けるデザートができます。最近では、クズウコン粉は手に入りにくく、値段も高いので、安価な小麦粉と混ぜて使う人が多いそうです。最も純粋な形で食べたいのであれば、バーン・プック・コミュニティを訪れて、本物のアロールートを手に入れてください。
5. 地元の織物小屋で伝統的な織物技術の実演を見学
女性たちの代表であるデーンおばさんとメイおばさんによる機織りの実演を見学することができます。二人のおばさんによると、村の人々の家の下にはたくさんの機織り機が並んでいて、いつでも使えるようになっています。本業の合間を縫って織機に向かう村人たちは、市松模様、ムック模様、網目模様、リスの尾模様、ウナギの尾模様など、さまざまな人気柄の「おばあちゃんの布」を織り上げていきます。これらの織物は、コミュニティの収入源として、日用品として販売されています。織りの実演の前に、主婦たちが観光客のためにスナックを用意してくれます。実演の後は、朝顔の入りのカレー、カニのローストとチャクラムの葉、キャベツの醤油漬けなど、おいしい地元の家庭料理を味わうことができます。この食事は、家の前の玄関先でみんなで輪になってお腹いっぱいになるまで食べるのがこの村のスタイルです。
6. コミュニティのデザートシェフと一緒にタイの定番デザート”パンダンとココナッツミルクのゼリー”作り体験
満足のいく食事をした後は、甘いもので締めくくるためにトゥーおばさんのタイデザート・ラーニング・センターへ向かいます。トゥーおばさんは、地元の食材を使った簡単なタイのデザートの作り方を教えてくれます。この日のデザートは、パンダンとココナッツミルクのゼリーです。トゥーおばさんが材料を用意してくれているので、簡単に作ることができます。ゼリーの上の層には、新鮮なココナッツミルクを手ですり潰したものが使われています。デザートのメニューは、材料の在庫状況や観光客の人数、また季節によって変わります。
基本情報
名称 | バーン・プック・コミュニティ |
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名称(英) | Ban Puek Community |
URL | https://cbtthailand.dasta.or.th/webapp/reviewTravel/content/3/ |
住所 | Ang Sila Subdistrict, Mueang District, Chonburi 20130 |
電話 | Head of the village Kasem Inthachot, Ban Puek Sub-district Tel.099-789-9796 |
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