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トゥンワー湾の不思議とサトゥーン県の隠れた秘宝:バーン・ターカームクワーイ・コミュニティ|サトゥーン県
サトゥーン県トゥンワー地区に位置する「バーン・ターカームクワーイ・コミュニティ」は、アンダマン海に面したトラン県との県境近くにある小さな沿岸地域。ここの海岸は、水産資源とマングローブ資源の両方が豊富です。村人のほとんどはゴム農園で働いていますが、価格が不安定で常に下落傾向にあるため、コミュニティはそれを補う収入を得るために他の手段に目を向けました。やがてコミュニティは、村人たちの努力とさまざまな観光アクティビティで活気づき、観光客もまた、トゥンワー湾の自然の美しさを体験することでコミュニティに収入をもたらしています。ライフジャケットを着て、ボートに飛び乗り、秘宝を巡る冒険に出かけましょう。
サトゥン県トゥンワー地区バーン・ターカームクワーイ・コミュニティでのコミュニティベースド・ツーリズム
1. ボートに乗って海の真ん中にある「木の島」を目指す
2. ラオトロン島で発見された古代陶磁器の断片から古い時代を読み解く
3. 「沈んだドラゴンの背骨」–トゥンワー湾に現れる神秘的な光景
4. タバン島の貝層と数万匹のコウモリを観察
5. マングローブの林に立ち寄り赤い鷹への餌付体験
6. コミュニティのシェフによる郷土料理のおもてなし
7. バーン・ターカームクワーイ博物館で地元の歴史を学ぶ
8. コミュニティの農業スタイルを学ぶ
9. 子供たちによる”コウモリダンス”でお見送り
*事前にコミュニティにアクティビティの内容を確認することをお勧めします。
1. ボートに乗って海の真ん中にある「木の島」を目指す
朝、村長がアクティビティセンターでその日の観光アクティビティを紹介します。一番初めのアクティビティは、海に出てトゥンワー湾の素晴らしさと海の真ん中にある水上の不思議を体験するクルージングから始まります。クルージングの途中で最初に訪れる場所は「4つの塔(木の島)」です。そこは海の真ん中にある平らな砂の領域で、木が生い茂るように立っています。砂の上にはオレンジ色の爪を誇らしげに見せびらかすカニでいっぱいです。この「4つの塔」を訪問できる時間帯は干潮時のみとなっています。
クルーズとアクティビティ費用1,000バーツ~/ボート
2. ラオトロン島で発見された古代陶磁器の断片から古い時代を読み解くく
「ラオトロン島」は、トラン県とサトゥーン県をカバーする内海にあります。片側には小さなビーチと白い砂浜があり、島の反対側はマングローブ林の運河に隣接しています。この地域は、かつて港湾都市で商品を取引するために航海していた中国人コミュニティによって占領されていた場所であったと推測されています。その証拠に青と白で塗られた食器の破片や壺、ラーマ5世時代にペナンから船で持ち込まれた古代の陶磁器が発見されています。近くには、現在廃墟となっている古代中国式神社の遺跡もあります。島の自然の美しさと興味深い歴史を備えたラオトロン島は、新たな観光名所として発展を続けています。
クルーズとアクティビティ費用1,000バーツ~/ボート
3.「沈んだドラゴンの背骨」–トゥンワー湾に現れる神秘的な光景
ラオトロン島近くの海の真ん中までさらにクルーズで進むと、トゥンワー湾の真ん中に「沈んだドラゴンの背骨」と言われる場所があります。龍の背骨のような砂州は干潮時に現れ、長さ1.5km以上にも及びます。手前にあるサバ島の山岳風景によって、さらに畏敬の念を抱かせます。夕日に照らされた黄金色の龍の背骨は、まるで誰かが砂の上に宝石を散りばめたように美しく、一見の価値があります。時間の経過とともに出現する新しい観光名所となっています。
クルーズとアクティビティ費用1,000バーツ~/ボート
4. タバン島の貝層と数万匹のコウモリを観察
「タバン島」は、石灰岩の山々と切り立った崖に囲まれた島です。トゥンワー湾の真ん中に位置し、たくさんの秘境スポットがあります。サンゴ礁や二枚貝などの海の化石が堆積した地層が完璧な状態で保存されていて、観光客も見学することができます。辺りが暗くなると、数万匹のコウモリの群れが石灰岩の山の頂上にある巣から徐々に飛び出します圧巻の光景も見逃せません。村人たちによると、コウモリは果物を求めて、毎晩100km以上の距離を飛んでいるといわれています。
クルーズとアクティビティ費用1,000バーツ~/ボート
5. マングローブの林に立ち寄り赤い鷹への餌付体験
クルーズの帰り道、バーン・ターカームクワーイ・コミュニティのもっともエキサイティングな観光アクティビティを体験できます。周辺のマングローブ林に巣を作る数百羽にも及ぶ大型の常在鳥”レッドホーク”(赤い鷹)への餌付けです。 船頭が口笛を吹くと、飛び回っていた赤い鷹はすぐに反応します。そこへ餌を投げ込むと、赤い鷹は鋭い目で正確にターゲットを見極め、かつ美しくホバリングをしながら餌に食らいつきます。船体のすぐ近くで猛禽類の迫力ある姿が見られるのは言葉では言い表せない体験です。
クルーズとアクティビティ費用1,000バーツ~/ボート
6. コミュニティのシェフによる郷土料理のおもてなし
海岸沿いに位置するバーン・ターカームクワーイ・コミュニティは、シーフードが豊富です。昼食にどんなメニューが出てくるかは、その日に海や運河で釣れる魚によって異なります。今回は、ココナッツミルクを使ったスパイシーなシーフードカレー”トーメ”など、きっと今までに見たことも聞いたこともない珍しい郷土料理が登場。濃厚で美味しい”クアクイチャルー”は、塩漬けのエビと豚挽肉を炒めたものです。新鮮な野菜と一緒に、温かいサワースープを添えていただきます。
バーン・ターカームクワーイ・コミュニティの昼食費用150~300バーツ/人
7. バーン・ターカームクワーイ博物館で地元の歴史を学ぶ
昼食後、水辺で筏に乗って休憩したら、コミュニティの人々の骨董品のコレクションが保存されている「バーン・ターカームクワーイ博物館」に向かいます。ランプ、水筒、ラジオ、ミシン、時計など、昔の電化製品を見学でき、ここでは技術進化の過程を次世代の子供たちや若者に伝えています。
8. コミュニティの農業スタイルを学ぶ
農業は、地元の歴史を学ぶ上でバーン・ターカームクワーイ・コミュニティの村人の重要な職業です。家の周りの限られたスペースでさまざまな植物などを育てています。村人たちは、天然資材を使ったバイオ肥料を利用しているため、ここで育った植物や野菜、有機ハーブは害虫が付かずすべて無毒です。持続可能なライフスタイルの良い例であり、他の地域や場所にも適用できる農業スタイルです。
9. 子供たちによる”コウモリダンス”でお見送り
コミュニティを離れる前に、地元の子供たちが”コウモリのダンス”を披露してくれます。特徴は、カオタバンで狩りをする「オオコウモリ」と呼ばれる地元のコウモリに触発された踊りです。踊り子は翼に見立てた袖の黒い服を着て、生き物の動きを模倣した振り付けでオオコウモリのシルエットを表現します。子供たちはリハーサルと準備に時間を要するため、この踊りを見てみたい方は事前予約をお勧めします。
基本情報
名称 | バーン・ターカームクワーイ・コミュニティ |
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名称(英) | Ban Tha Kham Kwai Community |
URL | https://cbtthailand.dasta.or.th/webapp/reviewTravel/content/12/ |
アクセス | バス:南バスターミナルよりトラン経由サトゥーン行きに乗り、Thung Wah市場で下車。コミュニティのスタッフの出迎えあり(有料) |
電話 | 087-479-2904 |
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