美味しいグルメに、エネルギッシュな街、壮大な世界遺産の歴史とロマン、そして自然あふれる極上のリゾート。魅惑のディスティネーションであるタイには、子供から大人までが楽しめるコンテンツが満載です。家族でシェアする旅行の楽しさや思い出は、一生の宝物になるはず。
ただし子供を連れた旅行では、周囲への気遣いや、子供の体調管理など、通常の海外旅行以上に神経を使うシーンが多々あります。そんな時でも、“微笑みの国”と呼ばれるようにタイの人々のホスピタリティは、子連れのファミリーにとって居心地の良さ抜群。
例えば、タイでは子供を大切にする文化が根付いているため、レストランやホテルも、キッズフレンドリーなムード。親がレストランで食事をしている時に、子供の遊び相手をしてくれるなど、タイ人スタッフの温かい応対に救われることも多いはずです。また、キッズクラブを備えているホテルも多く、子供を預けて大人だけのリラックスタイムを楽しむこともできます。
今回は、子供を連れた家族旅行をテーマに、滞在先から移動手段、おすすめの食事処、ファミリーで楽しみたいアクティビティなど、家族旅行で押さえておきたい情報をご紹介します!
旅先の選び方
タイはエリアによって異なる魅力と特色がある国です。家族旅行では、まず始めにどの地域へ旅行をするのか決めましょう。エリアを選ぶ時のポイントを早速チェック!
小さな子供と一緒にのんびりホテル滞在を楽しむ乳幼児から3歳くらいまでの小さな子供連れの旅の場合には、ホテルでのんびりくつろぐお籠りスタイルの旅プランはいかがでしょうか。この場合、ビーチリゾートとして名高いプーケットやパタヤがおすすめです。タイ南部のアンダマン海に面するタイ最大の島で、世界有数のリゾート地として知られるプーケットは、年間を通して、ビーチリゾートやマリンスポーツを堪能できます。また、パタヤは、タイの空の玄関口であるスワンナプーム国際空港から車で約1時間半とアクセス良好。
エネルギッシュなバンコクの街歩きを楽しむ旅子供が活動的になる4、5歳以降は、モダンな高層ビル群や巨大なショッピングモール、マーケットでのお買い物や食事など、エキサイティングな街歩きを楽しめるバンコクの旅も一案です。国際都市としての発展も目覚ましく、電車や公共交通が発展していて、ベビーカーでの街歩きもスムーズです。ショッピングモールやデパートなど大規模な商業施設なら、子供も飽きることなく楽しめるはずです。
タイの歴史とロマンを巡る家族旅行小学校高学年以降の知的好奇心旺盛な子供とのタイ旅行なら、タイならではの歴史に触れる旅がおすすめです。タイの古き良き伝統的な文化に触れるなら、タイ北部にある古都で、「ラーンナー文化」と称されるタイ北部独自の文化・伝統が育まれてきたチェンマイや、現在のタイの礎を築いたスコータイ王朝の栄華を伝える遺跡群が点在するスコータイエリアがぴったりです。とりわけ世界遺産を訪れる機会は、子供にとっても生涯を通して貴重な体験となるはずです。
ホテルの選び方
渡航先のエリアが決まったら、次は滞在先のホテル選びです。キッズフレンドリーなホテルを選べば、旅の快適度がグンとアップするので、選ぶポイントをチェックして、ぴったりのホテルを見つけてみてください。
バンコク大都市バンコクでチョイスするなら、大きなプールや屋上テラスなどを擁したワールドクラスのホテルチェーンが展開するアーバンリゾートがおすすめです。子供がのびのび遊べる開放感はもちろん、大型ホテルの良いところは、多国籍な料理を取りそろえるレストランの充実度。「ロイヤルオーキッド・シェラトン」では、日曜日のブランチに子供用の楽しいアクティビティも用意されています。またチャオプラヤー川の景色を楽しみながら広々とした空間で食事が楽しめる「シャングリ・ラ バンコク」も子連れ旅行にもおすすめの一軒です。
アクティブな旅プランを想定しているなら、交通の利便性を重視したホテル選びも賢い選択です。公共の交通機関であるBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)の駅直結のホテルや、デパート、スーパーマーケット直結のホテルなら、子連れでもスムーズに移動ができ、隣接するデパートなどにあるレストランやフードコートを利用できるので、食事処に困らないという利点もあります。
また、突発的なトラブルで買い足したいものがあるような時にもショッピングモールが近くにあるのは安心です。バンコクでは、エンポリアムデパート直結の「エンポリアムスイート バイ チャトリウム」や、ターミナル21に直結の「グランデ センターポイント ターミナル21」などが家族連れに評判です。
リゾート(プーケット+αパタヤ)世界有数のリゾート地、プーケットや、バンコク市街地から車でわずか2時間の距離にあるビーチリゾート、パタヤなどには、家族向けの至れり尽くせりの滞在型ホテルがいくつも見つかります。プーケットの高級リゾート地バンダオ・ビーチに面し、ホテル7軒とショッピングモール、ゴルフ場などを擁する巨大リゾート地区「ラグーナプーケット」や「クラブメッド プーケット」は、キッズアクティビティが盛んで、一日中子供たちが飽きることなく遊べる環境が整っていることや、子供たちを預けられるキッズクラブも充実しているので、真っ先に検討して間違いないでしょう。
各国からやってきた子供たちとの交流を楽しめるリゾートでのキッズクラブは、子供たちにとっては国際感覚を養うチャンスにもなりそうです。しかもリゾート内は子供にとっても安全なので、親ものんびりくつろげます。
また、パトン・ビーチの北の小高い丘に建つ「ダイヤモンドクリフリゾート&スパ」では、子供も大喜びのウォータースライダーが目玉です。プール施設が充実しているホテルを選べば、家族旅行がより楽しくなります。
人気リゾートのパタヤでも家族向けホテルが増えています。「センタラ グランド ミラージュ ビーチ リゾート パタヤ」は、繁華街の喧騒を離れた静かな環境にある、パタヤ北部のウォンアマット・ビーチにあって、大きなウォーターパークが自慢の一軒。キッズ向けのファシリティが充実していて、子供も大人も大満足の一軒です。
子供と体験したいアクティビティ
象乗り体験(体験できる場所 チェンマイ、プーケット、バンコク郊外等)タイで出会える動物の筆頭にくるのが、子供に大人気の象です。タイの各地にエレファント・キャンプが点在しており、タイの人々にとって象が生活にも信教にも深いつながりを持つ動物であることが伺い知れます。象乗りを楽しむ人々を見るだけでも、象を間近で見られることに子供たちは大興奮するはずです。象乗りのアクティビティは、チェンマイやプーケット、バンコク郊外などでも盛んに行われています。
マリンアクティビティ、アイランドホッピング(プーケット、サムイ島、クラビ等)南国リゾート、プーケットやサムイ島、クラビなどでは、ぜひマリンアクティビティを子供と一緒に楽しみたいものです。見たこともないほどの透明度を保つエメラルドの海や、極彩色の熱帯魚が優雅に泳ぐ様子などは、好奇心旺盛な子供たちの感覚を刺激! 自然に戯れる喜びを体験させてくれるでしょう。冒険気分を楽しめるアイランドホッピングも、家族での大切な思い出作りには最適なアクティビティです。美しい海の景色とともに、フォトジェニックな旅の思い出をシェアしてみてはいかがでしょう。
世界遺産、遺跡巡り、寺院巡り(チェンマイ、スコータイ、アユタヤ等)
世界に誇る世界遺産を有するタイを訪れたならば、タイの古き王朝の栄華を今に伝える壮大な遺跡群巡りは、子供から大人までがぜひ体験したいアクティビティのひとつです。北部の古都チェンマイや、世界遺産であるスコータイの遺跡群のほか、バンコクから北へ約76kmの位置にある世界遺産、アユタヤもぜひチェックしておきたいスポットです。
子供にも安心!多国籍料理が揃うタイのグルメシーン
子連れ旅で親が頭を悩ませるのは食事処というケースが多いはずです。世界中から旅行者が集う観光大国のタイでは、和食を含めて多国籍料理は身近なものです。また、デパートやショッピグモールには必ずといっていいほどフードコートが入っていて、世界中の料理を食べることができるため、食の好みが偏りがちな子連れ旅でも、悩まずに済みます。またスーパーマーケットなどにある日本食コーナーや食材コーナーも大いに活用してみてください。
子供も食べられる辛くないタイ料理
タイ料理と言えば、香辛料を多用した辛みが特徴のスパイシーなメニューが多いイメージがありますが、子供も食べやすい、あまり辛すぎない料理も実はたくさんあります。覚えておくと便利なので、ぜひ事前にチェックしておきましょう。
パッタイ:タイ風焼きそば日本人に人気のタイ料理でも常に上位に来るのがタイ風焼きそばのパッタイです。ほのかな甘味を感じるコメを使った麺は子供にも食べやすく、麺類好きな子供に人気です。
タイスキ:タイ風鍋タイの鍋料理と言えば「タイスキ」、いわゆるタイ式のしゃぶしゃぶです。鶏ガラスープに、エビなどの魚介類をはじめ、肉やつみれ、野菜などの好みの具材を入れて、火が通ったらタレに付けていただきます。辛いタレ以外にもポン酢などを用意しているお店があるので安心です。
カオマンガイトート:フライドチキンのせご飯タイ料理が辛いのは、タレの辛みのせいもあるのですが、子供が大好きなフライドチキンをごはんに乗せたカオマンガイトートには、スイートチリソースが付くことが多く、辛みを調整しやすいメニューです。さらりとした食感のタイ米は子供にも受けがよく、野菜嫌いの子供から人気です。
カイチアオ:タイ風卵焼き溶いた卵を多めの油で揚げるように焼いたタイ式卵焼きです。卵料理が大好きな子供が多いので、ぜひチェックしておきたい一品です。ごはんにもよく合い、オムライスのようなイメージで食べることができます。
クイッティアオ・ナーム:タイ風ラーメン麺類が好きという子供には、タイ風ラーメンのクイッティアオもおすすめです。コメの麺を使っていて、さつま揚げのような練り物が具材として入っているので、子供受けもいい逸品です。
子連れ旅行で知っておきたい基礎知識
移動方法子連れ旅では、スムーズな移動手段を選択することは最も重要なポイントです。タイでは、基本的に遠出をする場合は、カーチャーターやタクシーチャーターが便利です。ただバンコクに限っては鉄道など公共交通を上手に利用するのがおすすめです。
必需品・体温調節ができるウェア
南国のタイでは屋外の暑さに反して、室内はエアコンの設定温度が低いところが多く、体温調節ができない子供にとっては体調を崩しやすい場所になりうるので注意が必要です。カーディガンといった体温調節ができるウェアは子供にとっても大人にとっても必需品です。
・除菌ウェットティッシュや除菌ジェル
日本のレストランでは当たり前のように出てくるおしぼりですが、タイでは用意がない場所もあるため、除菌ウェットティッシュや除菌ジェルは携帯しておくと安心です。
・虫除け
南国タイでは、通年を通して蚊がいるので、虫除けアイテムは必携です。しっかりケアして快適な旅を楽しみましょう。万が一、蚊に刺された時のための虫刺され用の薬も忘れずに。
・日本食のインスタント品
万が一、現地の食事や味付けが子供の口に合わない場合に備えて、お湯を注げば食べられるお粥やスープといったインスタント食品を日本から持っていくと意外と重宝する場合があります。
・長ズボン、袖のある服、つま先のでていない靴
タイで寺院見物を予定している場合は、肌の露出はNGです。子供の服装までしっかりチェックして備えましょう。
医療タイの医療レベルは、日本とほぼ変わりません。バンコクやチェンマイ、プーケットなどの観光都市には、日本語通訳が常駐している病院もあるので安心。但し、常備薬のある場合は、持参することを忘れずに。