「モーン・ブリッジ」(ウッタマヌソン・ブリッジ)は、緑豊かな山脈やさまざまな種類の植物に囲まれ、薄い霧に覆われています。長さ850mのタイ最長の木造橋であり、ミャンマーのウーベイン・ブリッジに次ぐ世界第2位の木造橋として、サンクラブリー地区のシンボル的存在になっています。一方からはカーオ・レーム・ダム、もう一方からはモーン族の村の独特の家並みが見渡せ、この地方の人々の暮らしを肌で感じられます。橋の上からの眺めも絶景で、夕方には絶好のサンセットスポットになっています。

この橋は、カンチャナブリー県サンクラブリー地区とノンルー地区にあるソンガリア川の両岸を結んでいて、ワット・ワン・ウィウェーカラーム(Wang Wiwekaram)の高僧であるルアンポー・ウッタマの発案で、1986年から 1987 年にかけてモーン族の人々によって建設されました。サンクラブリー地区と対岸のモーン族の村を結んでいるため、タイの人々とモーン族との国際友好の道と考えられています。

クウェー ･ノイ川上流､ カオ･レーム･ダム沿いを323号線を走ると､ ミャンマーとの国境の町サンクラブリーに到着します。カンチャナブリーから約230kmの地点にあるサンクラブリー地区は、少数民族が同居する国境の地で、ダム建設で水底に沈む村の住民のためにつくられた町。北側には、ミャンマー内戦から逃れてきた少数民族のモーン族、カレン族などが暮らしています。

基本情報