今年4月22~23日、日本各地のダイブショップそしてマスコミの皆さんをタイ国で最も自然が豊かなマングローブ林へご案内しました。南アンダマン海のダイブポイントを満喫する"Go Blue"そして海草の再生活動の体験やカヌーでのマングローブ林を散策する"Go Green"へ出発!
●2011/4/20(水)
水深があり流れもやや強い中級・上級者向けのポイント・ヒンデーンそしてヒンムアンに到着。2~4月の間、ジンベエザメそしてマンタと言った大物がよく出現するといわれますが、ジンベエザメには会えなかったものの、名の通り赤い(デーン)そして紫(ムアン)のイソギンチャクに覆われた岩たちの美しさを満喫できました。
●2011/4/21(木)
ボーヒン・ファームステイの皆さんが行っている海草再生活動事業の説明を伺うためにトラン県シカオ群、さらにロングテールボートに乗ってブンコン沖へ移動。タイ最後のジュゴンの群れがやってくるといわれるこのブンコン沖には、かつて海草がたくさん生えていましたが、6年前のインド洋大津波によって多くが破壊されてしまい、その再生のために地元の皆さんが事業を展開しています。
海草の再生活動とは、自然が速やかに回復することを手助けするために海草を一本一本植えていくことで、それによって海草を食べるジュゴンはもちろん、周辺を棲家にしているカニやエビ、小魚たちも戻ってくるということです。
さて、海草を植えることですが、潮が引いた時間帯に合わせて苗を一本ずつ泥が混じった砂地に植えていくもので、まるでお米の苗を田んぼに一本ずつ植えていくのと同じ感覚でした。ただ、その成長は一年で約30~40センチ、3年でようやくジュゴンの餌になれるほど成長するというから、お米と違ったかなり時間を要するものです。私たち一行が海草を植えていた辺りには、ジュゴンが移動した跡が残っていたのを発見。関係者によると、2週間前に3頭のジュゴンが餌を求めてやってきたとか。ということは、この事業が一定の成果を上げているということですよね。
活動を終えた後、スタッフの皆さんと別れを告げ次に向かったのは、ハードコーラルやソフトコーラルが有名なクラダーン島、多種多彩なウミウシやライオンフィッシュなどカラフルな魚たちと戯れることができるウェーン島、そしてアンダマン海の固有種であるタイガーテールシーホースが数多く見られるムック島。楽しい一日となりました。
●2011/4/22(金)
"Go Blue"後半になったこの日は、パークメン船着場より隣接するクラビ県に属するハー島へ。地形だけでなく多種多様な生き物が棲息し豊かな自然をもつハー島は、シミラン諸島に匹敵する美しさで知られ、中・上級者はもちろん初級のダイバーでも存分に楽しめます。ハー島周辺には、五つ(ハー)の島々が点在しており、私たち一行は巨大なケーブがあるハーヤイ島、そしてY字型に繋がったケーブのあるハーヌア島あたりで3ダイブをしました。特にハーヌア島で見つけたソフトコーラルは、その幅が大人の足の付け根ほどの大きさで、しかも一本二本ではなく大きな群れを成しているので、辺りの豊かな自然を実感ました。また、No.2の島ではバラクーダの群れやミナミハコフグ、モンガラカワハギなど色々な魚に出会い、流れも穏やかなので撮影もスムーズでした。
●2011/4/23(土)
帰国する前に、"Go Green“の一環としてヤオ・ビーチからチョラケー・カーオ・ケーブへカヌーで散策。マングローブ林の豊かな自然、そして周辺を生きる小さなカニやムツゴロウたちを楽しみました。
このファムトリップにご参加下さったダイバーの方の体験談はこちらからもご覧いただけます。
■東京 diving.commu テラ(和尚)さん
http://diving-commu.jp/divingspirit/item_5413.html
■大阪 Big Blue リーサーさん
http://blogs.yahoo.co.jp/dactakaishi
■宮崎 Nobeoka Marine ヤスさん
http://marine.gr.jp/mu/yasu/2011/04/28/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%81%B8%E7%A0%94%E4%BF%AE%E6%97%85%E8%A1%8C/
■名古屋 Max Divng Kambeさん
http://d.hatena.ne.jp/maxdiving/
■エス・ティー・ワールド大阪 Iwaoさん
http://stworld.jp/earth_info/TB/diary/4dbe46dade0a36.13074200/
http://stworld.jp/earth_info/TB/diary/4dbfd19fa5b678.92543345/
■エーアンドエーツアー大阪 Mizutaniさん
http://ameblo.jp/rohjapan/
*『Marine Diving』、『月刊ダイバー』の6月10日発売7月号にも詳しく紹介されますので、ぜひご一読を!