2024/03/26
元JR北海道「はまなす」がタイで観光列車として生まれ変わる
今日、3月26日はタイの鉄道記念日です。1897年3月26日、タイ初の官営列車がバンコクから中部アユタヤに向けて運行を開始しました。インドネシアのジャワ島視察を終えたラーマ5世は国家繁栄のためには国土の隅々まで及ぶ鉄道建設が欠かせないと考え、以来、現在では4,000kmに及ぶ鉄道網を完成させました。
タイの鉄道記念日に日本と関係の深い鉄道の話題をお届けします。かつてJR北海道で活躍した夜行列車がタイに渡り、観光列車に生まれ変わりました。その列車は「ロイヤルブロッサム」と名付けられ、直訳すると「王家の花」という意味です。また、タイの国花であるラーチャプルック(ゴールデンシャワー)がそのシンボルとなっています。
札幌と青森を結ぶ夜行急行「はまなす」は、2016年に北海道新幹線が開業したことに伴い廃止され、その後10両がタイ国鉄に無償で譲渡されました。今回5両編成が全面改装され、『ロイヤルブロッサム号』が誕生。残りの5両も年内に完成する予定です。
3月15日にクルンテープ・アピワット中央駅からランパーン駅まで試運転が行われ、その後報道陣に初めて内部が公開されました。試運転が完了したら、今年の半ばには豪華な観光列車として、短いルートや日帰り/宿泊プラン、イベント列車、特別企画、そして貸切列車サービスの提供が開始される予定です。(各席にUSBポートあり)