共同オーナー兼ヘッドシェフ、ディミトリオス・ムディオス氏が長年のビジョンと夢が実現した「Ōre Restaurant」は、2024年1月29日にオープンし、同年11月にはミシュランガイドの「Restaurant Opening of The Year」に選ばれました。レストランの名前「オーレ」はギリシャの伝統を称えていて、店名はムディオス氏の母親が提案したものです。シェフが子供の頃、食事中に何度も繰り返していた言葉で、ギリシャ語で”好きなもの”を意味します。

グローバルな料理の専門知識を駆使し、境界のない料理を創り出すこのレストランでは、ローカルの食材と多様な調理法で、親密で個性的なダイニング体験を提供しています。メニューには20種類以上のコース料理があり、それぞれの素材の味と品質を引き立たせるよう、緻密かつ創造的にデザインされています。料理は水と火をベースにしており、これらが一緒になってシンプルな食材をシンプルさの傑作として表現しています。ムディオス氏は基本に立ち返り、水、火、さまざまな調理法を試行錯誤して、地元の農場から仕入れた最高のオーガニック野菜とオーガニックの肉、そして日本の天然の魚介類を素材として使用しています。

水にもこだわっていて、バンコクから約187km離れたサイヨーク・ヤイ滝の新鮮な未濾過の湧き水を使用しています。2日ごとに50リットルの水がレストランに届けられます。食事は、サイヨーク・ヤイ滝の湧き水の小さなカップと濾過された湧き水のグラスで始まり、その違いを味わえるようにしています。

火は、普通の炭ではなく、柚子とヤンゴンの木が用いられています。調理方法には、発酵や漬け込み、蒸し焼きなどの技術を使用しており、各料理は、タイの食材の味を引き立てるために、意図的に2つまたは3つの重要な要素に焦点を当てています。ゲストが楽しめる32〜34のローカルの素材を使用した料理は、古代ギリシャの陶器からインスピレーションを得た食器に美しく盛り付けられています。例を挙げると、120日間乾燥熟成させた肉を、黒ドリアンとライスを混ぜた海藻と桜の葉、豚肉、生姜、チャイブのレリッシュの上にのせています。

「Ōre Restaurant」では、レストランマネージャー兼ティーマスターのドミニク氏が考案したタイのスピリッツやお茶のペアリングも提供しています。内装も料理も、自然主義的でミニマルといわれていて、メインのダイニングエリアの天然木と温かみのあるベージュの色調が特徴の空間でゲストをお迎えしています。オープンキッチンの席は、毎晩6名ずつの席が2部制で用意されていて、幸運な12名のダイナーのための舞台となり、ヘッドシェフ、ディミトリオスと彼のチームが各料理を準備する様子を最前列で見ることができます。洗練されたモダンな雰囲気の中で、ユニークなお料理の数々をお楽しみください。

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