
「ムアンタム遺跡」は、ブリーラムで最も優れた建築を有するクメール遺跡の一つです。この寺院がいつ建てられたのか、また誰が作ったのかについては、はっきりとした記録はありませんが、11世紀に建てられたといわれています。建築は、1007年から1082年の間に遡るクメール美術のバプーオン様式と、965年から1012年の間に遡るクレーン様式が混ざったものです。装飾にはテラコッタタイルが用いられ、浅浮き彫りのほとんどがヒンドゥー教の神々を描いていることから、この寺院は10世紀から12世紀頃に建てられ、ヒンドゥー教の宗教的な神殿として使用されていたと推測されています。
建物は、同じラテライトの基礎の上に建てられた5つのレンガ造りの寺院で構成されています。それらはすべて2列に建てられており、前面に3つ、後ろに2つあります。最前列の真ん中にある主塔が最も大きいもので、現在は基礎のみが残っています。他の4つの塔の遺跡は、良い保存状態ではありません。各塔には東側に入口がひとつだけあり、他の3つの方向には偽の扉と主塔には正面玄関があります。
内壁と外壁の間には、ラテライトでできた大きな基壇があり、四隅にはL字型のお堀があります。お堀はラテライトで覆われ、底に向かって階段状になっています。お堀の上端は砂岩でできており、四隅には首を伸ばした5頭のナーガの彫刻が刻まれています。
基本情報
名称 | ムアンタム遺跡 |
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名称(英) | Prasat Hin Mueang Tam (Mueang Tam Stone Santuary) |
URL | https://www.tourismthailand.org/Attraction/prasat-hin-mueang-tam-mueang-tam-stone-santuary |
営業時間 | 07:00~18:00 |
料金 | 100バーツ (※カートでの見学は400バーツ/台~)パノムルン歴史公園との共通券 : 150バーツ |
アクセス | 市街地から約8km。ブリーラム〜スリン間を運行するバスに乗りBanTakoバン・タコ下車(ブリーラム〜バン・タコ50バーツ)、バイクタクシーをチャーター (往復約300バーツ) |
電話 | 044-666-251~2 |
FAX | 044-666-252 |
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