シーテープは、現在のペッチャブーン県にあたる地で、スコータイ王朝が勃興する13世紀以前に建設されたと考えられているパーサック川流域にある1,000年以上の歴史を持つ古代の町です。その遺跡を保存するために整備された総面積約4.7㎢の歴史公園は、堀に囲まれた直径約1.5kmの丸い都市、その東側に隣接するやや大きな四角い都市と、ふたつのエリアから成り、いずれも周囲を堀で固めた都市創りや敷地内に発掘・保存されているカオ・クラン・ナイと呼ばれる仏教寺院遺跡などからも、ドヴァーラヴァディー王朝の古代都市と推測されています。そして、天国に昇る前に建てられた天使の領域で神聖であると信じられていたため、かつてこの町に住む人は誰もいなかったといわれています。
広大な敷地内には、プラーン・ソーン・ピーノーン(兄弟の塔堂)や中央にそびえるプラーン・シーテープ(シーテープ塔堂)など、後にクメール王朝時代に建立されたものをはじめ、数多くの遺跡群が発見・保存されているほか、西へ約20kmのところにある洞窟内にも、同時代に描かれたといわれる仏像の絵も発見されています。公園入口にある資料センターには発掘品の展示もされており、ドヴァーラヴァディー王朝など古代のタイを知る歴史史料として、たいへん価値の高い歴史公園です。
「シーテープ歴史公園」は、2023年9月19日、タイで7番目のユネスコ世界遺産に登録されました。
基本情報
名称 | シーテープ歴史公園 |
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名称(英) | Sithep Historical Park |
営業時間 | 08:30~16:20/無休 |
料金 | 入園料100バーツ |
住所 | Tambon Si Thep, Amphoe Si Thep, Phetchabun 67170 |
アクセス | バンコクの北バスターミナルよりペッチャブーン行きのバスに乗車し、シーテープ市場で下車。歴史公園へはソンテウが往来。パンダバスのバンコク発着日帰りツアーもあります。 |
電話 | 056-556-555, 056-799-4660&056-921-322 |
地図 | Googleマップで確認する |