Thailand
Globetrotter

テクテクタイランド

Phuket / Similan

February 28[Sat], 2009

タップラム港から出航。

February 28[Sat], 2009 03:02

マッサージ終了後、車に揺られること2時間。途中ニワさんも合流してプーケットのお隣、パンガー県タップラム港(Tap Lamu Pier)に到着。車中では寝ていたので眠い目をこすりながら船に乗り込みます。どうやら“Hippo Divers”さんというダイビングショップのものだとか。


私の部屋は2段ベットで2畳ほどの広さ。でもひとりで使わせてもらえたので快適です。寝る準備を始めたころ、次々と別のグループのひとたちが乗り込んできて、船内はいっきに賑やかに……そしてトイレに入ったその瞬間、もの凄い爆発音!

なんでも船が沖へ出て行くとき、安全を祈願して爆竹や花火をあげるんだとか。それは大切なことです! というわけでついに出航。同時に就寝。

(寝てる間に)シミランへ到着。

February 28[Sat], 2009 08:00

ぐっすり眠っていたら、なんだか廊下は賑やかな感じ? 寝ぼけながらデッキに出てみると、タイ人6人。韓国人8人。日本人3名。その他さらに船のスタッフも。多国籍ですね。そしてどうやらここがシミランの海。パンガー県のタップラム港から北西へ約70km、アンダマン海に浮かぶシミラン諸島は、青く透き通る海と真っ白な砂浜、そして多様な海洋生物たちで有名なところ。周辺を海洋国立公園に指定され、世界で10本の指に数えられるという超有名ダイビングスポット、だそうです。大丈夫か私……。

とりあえず温かいコーヒーを飲みながら、ニワさんから説明を受けます。ダイビングはひとりで行うスポーツではありません。パートナー=バディとチームを組み、お互い助け合いながらともに海のなかを楽しむ! そんなバディとはまず潜る前に、潜水計画を話し合うことからスタートするわけですね。ダイビング初心者の私はニワさんの説明をひたすら聞くだけですけど……


ダイブする準備、できた?

February 28[Sat], 2009 09:11

なんて言ってる間にその時がやってきてしまいました。ウェットスーツを着て、器材のチェック……記念すべき初シミラン・ダイビングは、Anita' s Reefと言うスポット。ニワさんの説明によると、砂地が続いていて、比較的波も緩やかで潜りやすい場所のため、シミランクルーズの最初に潜ることが多いんだとか。何度も潜っている人はきっと準備運動みたいな感じなんでしょうね。「とにかくまずは海に慣れることです。ここは大丈夫、ゆっくり行きましょう!」と笑顔のニワさん。船の汽笛が鳴ります。これは潜水スポットに到着しました、潜ってOK! という船長からの合図です。さあもう後戻りはできません。ニワさんは、海で待ってますからね、と勢い良くデッキから海へジャンプ!

もちろん、私はデッキで躊躇しまくりです。船のスタッフに身体を支えられてワン、ツー、って掛け声をかけられても「ちょっ、ちょっと待って!」と回避すること数回。もうデッキの空気は明らかに「早く行けよ」だったですね……。しかたない、「女は度胸」と気合を入れて、やっとジャンプ。海面に顔をだしたら両手で丸をつくって、船に合図を送ります。これは「私は大丈夫」というOKサイン。初のOKサインを出してみた私ですが、もちろん気持ち的にはOKじゃないです。

シミランでオープンウォーター・ダイブ3、アニタズリーフ。

February 28[Sat], 2009 09:22

Anita´s Reefでの潜水は49分間、最大深度16.1メートル。とにかくニワさんについて行くのが精一杯。途中魚の群れに遭遇するとニワさんがその都度教えてくれるんですけど、相変わらずあまり覚えてません……実はナポレオン・フィッシュ、タカサゴ、クマノミ、クロユリハゼ、ネズミフグ、ヤッコエイ、イケカツオ、ヤマブキスズメダイ、パウダーブルーサージョンフィッシュ、デバスズメダイ、オトヒメエビといった魚たちを見ていたそうです。私のかわりにニワさんが記入してくれたログブックに、そう書いてありました。な、ナポレオン・フィッシュなんていましたでしょうか……

朝ご飯!

February 28[Sat], 2009 10:53

ダイバーの楽しみでもあるログブックまでも人に書いてもらって休憩をしていると、ご飯がやってきました。お昼ご飯?と思ったらなんとコレ朝ご飯だそうです。というのも、クルーズに出ると、ふつう朝はもっと早くから1本目のダイブをするそうです。

船の上での食事は、メイン2〜3品ぐらいにスープ+ご飯といった感じで、ビュッフェスタイル。ダイビングって体力使ってるんですよね。しっかり食べちゃいました。海老と野菜の炒め物、目玉焼き、豚肉の炒め物、豆腐入りスープ。そしてなぜか韓国チームから差し入れの韓国海苔。ご飯の後は、のんびりと次のダイブの潜水計画について。次は“East of Eden”というスポットだそうです。おおジェームス・ディーンですね。純白の砂地にサンゴの群生、シミラン諸島の中でも人気のスポットらしいです。西のほうにエデンの地があるのかどうかはしりません。

オープンウォーター・ダイブ4、エデンの東。

February 28[Sat], 2009 12:55

East of Eden”の潜水は47分間、最大深度18メートル。もの凄い透明度で小さな魚までしっかりと見えました。少し余裕もできてきて、自分から「あっ、あそこに魚が!」とニワさんに伝えられるぐらいに。綺麗なサンゴを見て感動! アジを発見して「あっ、食べられる?」なんて考えちゃったりして……ニワさんによると、ニシキヤッコ、アデヤッコ、カスミアジ、タテジマキンチャクダイ、ノコギリダイ、アラレフグ、ヨスジフエダイ、キンセンフエダイ、アオガヤラ、ブラックピラミッドバタフライフィッシュを見たそうです……魚博士すごい! 海から上がってメスルームでそんな話をしていたら、タイ人チーム、韓国人チームのみなさんも自分のカメラで撮った魚を見せに来て「コレは何?」とニワさんに聞いてました。

そうそう、カメラといえば、みんなMyカメラを持って潜ってるんです。めずらしい魚を撮ったり、一緒に潜っている仲間を撮ったり……今回一緒だった韓国チームのある男性は、ライトが2つもついたものすごい豪華なカメラを持って潜ってました。相当高いらしいです。同行の奥様がボヤいてました。きっと凝りだしたら止まらなくなるんでしょうね。


ミアン島へ上陸。

February 28[Sat], 2009 14:30

昼食後、ボスが笑顔で「あそこにきれいな島があるでしょ?」はい、わかりました。行きます。ということで、近くの島の散策へ。

真っ白な砂が眩しいビーチに、ゴムボートで乗りつけて上陸! テントが並んでいて、バンガローもあります。受付のような建物を発見したので近づいてみると、どうやらここはシミラン諸島海洋国立公園の施設。カウンターの横にはなぜか「粉わさび」の缶と醤油が。気になる、気になる、ここで何が食べられるんだろう、と思いましたが時間切れ。お迎えのボートがやってきました。ここでキャンプとか楽しそうです。


エデンの西。

February 28[Sat], 2009 16:30

船へ戻ると「どこへ行ってたんですか、そろそろ次のダイブの時間ですよ」とニワさん。えっ私ほとんど休憩していないんですけど……次は“West of Eden”というスポットらしいです。西もあるんですか、なんて話もそこそこにとりあえず潜る準備。なんだかこのバタバタが嫌な予感。

とりあえず海に飛び込んでみました。あーでもこれは完全に体力の限界です。波にどんどん流されて、ニワさんとも離れてしまいます。何度もニワさんが私のそばまできてくれましたが、また流されていく私……船のスタッフが小型ボートで助けに来てくれました。船のスタッフとニワさんが何かを話していましたが、いまいち記憶無し。「もうボートに乗せてー」わはは。結局、全く潜らずに戻って来ちゃいました。

ガス屋さんから電話。夕食。最終テスト。

February 28[Sat], 2009 19:30

船に戻って凹みながら、いつしか部屋で寝ていた私。そんな私を起こしてくれたのは、ガス屋さんでした。えーと、私事ですけどもちょうどこの旅の直前に引っ越ししていたのでいろいろ確認の電話が。こんな船の上でも携帯電話つながるんですね。携帯電話依存症の人もこれなら安心!です。それにしても世界の10本の指に数えられるというダイビングスポットにいながらにして、大阪のガス屋さんとの事務的な会話がシュールだったです。

そしてデッキに上がってみると、ちょうど夕食タイム! 食事中は「とりあえず今日2回潜ったし、ライセンスをとるためのノルマはクリアしてますから、大丈夫ですよ!」と盛り上げてくれるニワさん。どこまでも優しい先生です。キムチ入りラーメンをお腹いっぱい食べた後は、心地よい海風にあたりながら学科の残りのお勉強をして、やって参りましたライセンスの最終テストです!


……合格っ!

February 28[Sat], 2009 20:50

久しぶりに頭フル回転。とにかく覚えたことを思い出す……頑張りました。これをクリアすれば私のノルマは達成、明日は1日船の上でのんびりできる! そんな思いを胸に、とにかく埋めていくこと約40分。先生できました! とニワさんに解答用紙を渡します。

採点結果は……「合格です!」おめでとう私! ありがとうニワさん! 隣のテーブルでおしゃべりしてたタイ人チームも一緒に喜んでくれました。ボスも笑顔で祝福です。「これで晴れてオープンウォーター・ダイバーね。じゃあ明日も朝6時半から潜るから!」マジですか……