国民党第5軍93師団の指揮官だった段希文将軍(Tuan Sii Wang/1911〜1980)の遺体を安置する大理石の墓。将軍の功績を讃えて1982年、メーサロン全体を見下ろすことができる標高1200mの高台に建設されました。
段将軍は第2次世界大戦中より、第3軍93師団の指揮官だった李文煥(Lee Wien Fan)将軍とともにタイ北部のビルマ戦線を実効支配してましたが、国民党軍が共産党軍に敗れて以降、両氏が率いるそれぞれの師団はともにミャンマーを経てタイ北部まで南下。資金難のなか麻薬製造・密輸に手を染め国際問題になった時期もありましたが、1972年にタイ国内に定住する意思を表明してタイ国軍の支配下に入り、その後は共産党ゲリラと勇敢に戦いました。
共産党の活動が沈静化した後、段将軍の率いる部隊は武装解除して、ここメーサロンの「ムーバーン・サンタキリ」(平和山村)に根をおろし、烏龍茶やライチなどの栽培や観光業などで生計を立てるようになりました。参考情報として、李文煥将軍の部隊はメーホンソーン県内で「ムーバーン・サンティチョン」(平和町村)をつくっています。
基本情報
名称 | 国民党93師団の段希文将軍の墓 |
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名称(英) | Tuan Sii Wang Cemetery |
料金 | 無料 |
住所 | Mae Salong Nok, Amphur Mae Faa Luang,Chiang Rai 57110 |
アクセス | メーサロン中心の市場から坂道を上って約1km |
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