ワット・バーンタムは、カンチャナブリー県カオノイ地区にある洞窟寺院。この寺院が建つ山は高さ200mほどで、広く北西に延びていて、カオ・レームとカオ・トックタムマンコーントーンパークという山に続いています。(“カオ”=タイ語で山の意味)
寺院の入り口近くにある美しいストランド(子縄)を通り、龍の口のような入口から階段へと進むとまるで龍のお腹の中を登っているような不思議な感覚になります。壁には、タイの古典文学の中でもっとも親しまれている長編物語のひとつ「クンチャーン・クンペーン」の物語やこの寺院の歴史物語が描かれています。洞窟内の礼拝所には、プラブッダ・チンナラートの仏像やブアクリーという女性の像が祀られています。
この洞窟寺院は、スコータイ時代に富豪によって発見されました。洞窟に一日中心地よい風が吹き、太陽の光が差し込むとてもよい場所であったため、発見者がルアンポー・トーンにここで高僧として修行してはどうかとお願いしました。それから、ルアンポー・トーンがこの寺院で修行するようになり、この寺院の高僧としてとても有名になりました。また、ルアンポー・トーンは、タイでよく見かけるマグパイ(カササギフエガラス)という野鳥の世話をしながら、鳥に話し方を教えました。今でも、洞窟やその周辺でマグパイの姿を見ることができます。
この寺院の見どころは、古い本堂に安置されているモッガラーナとプラ・サーリーブッ、また、涅槃仏と聖なるプラブッダ・チンナラートの仏像が安置されたタム・クーハー・マンコーン・サワンやタム・ナーン・ブアクリーです。ほかにも、タム・マーン・ウィチット、タム・クンペーン、タム・ドーク・ジョーク、タム・デュシット、タム・ムーン・ハーン(ムーン・ハーンはブアクリーの父)、タム・ナンヌアン、タム・ナーン・ノーンなどの洞窟が繋がって点在していますので洞窟巡りも楽しめます。(“タム”=タイ語で洞窟の意味)
洞窟を抜けて、山の上のビューポイントまではさらに707段の階段を登ります。山頂には、仏舎利が納められた仏塔があり、眼下には緑の大地とメークローン川の美しい風景が広がります。カンチャナブリーの名所のひとつで、仏像の黄金と自然の緑のコントラストが美しい寺院ワット・タムスアも見ることができます。
基本情報
名称 | ワット・バーンタム |
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名称(英) | Wat Ban Tham |
URL | https://www.tourismthailand.org/Attraction/wat-ban-tham |
営業時間 | 07:30~17:00 |
料金 | 参拝自由 |
住所 | Tambol Khao Noi, Tha Muang District, Kanchanaburi 711110 |
アクセス | カンチャナブリーまではバンコクから車で約3時間、ワット・バーンタムまではカーンチャナブリー駅から車で約20分の距離。メークローン川の水上交通を利用した場合は、ワット・タムスアから約5kmのところにあります。 |
電話 | 034-655-160 |
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