チェンマイ県メーワーン郡メーウィン地区にあるバーン・クンウィンという集落の人里離れた森の中にひっそりと佇む700年以上の歴史を持つ名刹。”ワット・ルアン”は偉大な寺院、”クンウィン”はメーウィンの源という意味です。白く美しいナーガの階段を上がると本堂に導かれます。
歴史ある古い寺院のひとつで、アユタヤ時代以前にあったスワンナプーム時代に仏陀の時代にお釈迦様が修行に出る時、この場所に立ち寄りました。その際に、プーランという名前の農民がお釈迦様の聖髪を授かりここに納めたのが始まりといわれています。1760年頃、当時のチェンマイ知事であったクン・ルアン・ウィランカの弟だったチャオ・ムーン・カムチャオの治世中に、この寺院の建物を修復しました。
チェンマイがミャンマー(ビルマ)から攻撃を受けた1,800年まで、クルーバー・パンヤーウォンサーがこの寺院の高僧として修行していましたが、ミャンマー(ビルマ)に敗れた後約700年間は廃墟と化していました。その後、チェンマイで最も尊敬されている高僧、クルーバー・チャオ・シウィチャイの弟子であるクルーバー・ウンルアン・スパットーが再びこの寺院を繁栄させるために修復し、1984年にクルーバー・ウンルアン・スパットーが亡くなった後は、再び僧侶が不在になりました。
1989年にプラ・アチャーン・ソンブーン・ラッタナヤーノーがこの寺院で4年間修業した後、バンコクにほど近いノンタブリー県にあるワット・サンカターンで修行していたプラ・アチャーン・チャン・トゥッカヤノーにこの寺院での修行を引き継ぎました。昔の人の言い伝えによると、この寺院には大きな枯れ木が仏教の崇拝として持ち込まれるという予言がありました。そして、その予言通り木彫りの職人が枯れた森の木に彫刻を施して高さ9m、幅2mのプラーンチョンコムケーオ(立像)を造りました。ほかにもこの寺院には、タイ国内でも珍しい木で彫った立派な仏像がたくさん安置されています。
基本情報
名称 | ワット・ルアンクンウィン |
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名称(英) | Wat Luang Khun Win |
URL | https://www.tourismthailand.org/Attraction/wat-luang-khun-win |
営業時間 | 07:00~16:00 |
料金 | 参拝自由 |
住所 | Don Pao, Mae Wang District, Chiang Mai 50360 |
アクセス | チェンマイ中心部から西へ約60km、車で約2時間。寺院の5kmほど手前にあるバーン・フアイユアックという学校から、地元の人が運営・管理している車を利用するのがおすすめです。(8人乗りチャーター600バーツ~) |
電話 | 063-801-7368 |
備考 | ※寺院までの手前5~7kmから道がかなり険しくなるため、地元の人が運転する車(有料)で案内してもらうことをおすすめします。 |
地図 | Googleマップで確認する |