サイクリング
自然が織りなす美しい風景や、歴史的建造物がならぶ街並みなど、タイには自転車で巡るのに最適な名所が数多く存在します。レンタルサイクルを利用して、自分のペースで旅を楽しむエコツアーは人気のアクティビティです。近年は、恵まれた気候や地形を活かして、国際的な自転車レースも開催されるようになりました。
国際自転車レースに参加する
SINGHAチェンライ・チャレンジ ロードバイク&マウンテンバイク
タイ最北の街、チェンライで毎年開催されているのが、ロードバイク&マウンテンバイク好きなら誰でも参加できる「SINGHAチェンライ・チャレンジ ロードバイク&マウンテンバイク」です。大自然を舞台に、ロードバイクやマウンテンバイクで2日間約100km〜360kmを走るレースで、マウンテンバイクのレースは実力や経験に合わせて、エリート、チャレンジの2クラスから選ぶことができます。レースの途中でボートに乗り川を渡ったり、タイ料理や小籠包のケータリングが振舞わられたりと、タイらしいユニークなレース内容も魅力です。
http://www.r1japan.jp/project/chiangrai-challenge/chiangrai-challenge1.html
アイアンマン 70.3バンセーン
バンコクから約75km、チョンブリー県のバンセーン・ビーチで開催される「アイアンマン 70.3バンセーン」は、「アイアンマン 70.3ワールドチャンピオンシップ」の予選枠を獲得できるレース。コースは、スイム(水泳)1.9km、バイク(自転車)90km、ラン(マラソン)21.1kmで、自転車コースはビーチから北上して山岳エリアへ入り、パーンプラ貯水湖を一周する内容。美しい景観が魅力で、道幅が広く走りやすいため、自己ベストを更新しやすいと言われています。ランは、アップダウンのあるビーチ沿いを1周します。ビーチと庭園を見渡す海辺の景観が特徴的です。
サイクリングを楽しむ
大自然の中をサイクリング [北部]
タイ北部は、温暖な気候やトレーニングに最適な地形が好まれ、プロライダーが合宿地に選ぶ、アジア屈指の自転車天国。
チェンライでは近年、世界中からマウンテンバイカーが訪れツーリングを楽しむ姿が多くみられるようになりました。また、チェンマイでは古刹を自転車で巡る、古都ならではのサイクリングツアーも人気です。チャレンジングなルートを楽しむなら、チェンマイとメーホンソーンのパーイ地区をつなぐ山岳ルートに挑戦してみるのはいかがでしょうか。境界線に広がるファイナンダム国立公園では、夜明けに見事な雲海を見ることができます。なお、パーイ地区には数多くのレンタサイクルショップがあります。
よりユニークな自転車の旅を楽しむなら、タイ北部でもっとも南のウタイターニーにあるテフォ島へ。テフォ島はチャオプラヤー川とサケークラン川の間の中洲で、周辺には水田やとうもろこし畑、竹林が広がる長閑な場所。自転車で巡っていると名産品である竹製品や線香が並ぶ雑貨店や、新鮮なシーフードがならぶ市場などを訪れることができます。レンタルサイクルショップもあり、料金は1日40THB(約135円)ほど。
長閑な風景を満喫しながらサイクリング [東北部]
昔ながらの田園風景やメコン川沿いに広がる風光明媚な景観が訪れる人を魅了するタイ東北部もまた、サイクリングを楽しむのにぴったりなエリア。ナコーンパノムや、ルーイの小さな町チェンカーンは、メコン川沿いにサイクリングロードが整備されていて、レンタルサイクルショップも点在しています。雄大なメコン川の景観や、昔ながらの街並みをのんびり巡るのに最適です。
歴史感じる世界遺産でサイクリング [アユタヤ、スコータイ]
タイが誇る世界遺産である、アユタヤ遺跡群やスコータイ遺跡群を自転車で巡るのもタイらしい体験のひとつ。広大なエリアに遺跡が点在しているので、効率よく見てまわることができます。
アユタヤでは、アユタヤ王国の最も重要な寺院の1つである「ワット・マハタート」からスタート。その後、「ワット ・ラチャブラナ」でクメール様式の寺院を見学し、「ワット・プラメル」「ウィハーン・プラモンコン・ボピット」を訪問した後に、ランドマークである「ワット・プラ・シーサンペット」へ。ここで休憩をとり、後半には微笑みの涅槃仏で知られる「ワット・ロカヤスタラーム」や夕日鑑賞スポットの「ワット・チャイワッタナラーム」を巡るコースが定番。なお、「ワット・マハタート」周辺にはレンタルサイクルショップがあります。
城壁に囲まれた旧市街とその周辺に、大小200を超える遺跡が点在している「スコータイ歴史公園」。広大な公園内をゆっくり見てまわるならレンタルサイクルがおすすめです。荘厳な遺跡の数々は当時の栄華を偲ぶものばかり。「スコータイ様式」と呼ばれる優雅な曲線が特徴の仏像も一見の価値ありです。公園周辺にはレンタルサイクルショップがあります。
なお、自転車で遺跡巡りをするなら、朝や夕方など、少しでも気温が低い時間帯を選ぶことをおすすめします。