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現地学習素材のご紹介

長い歴史のなかで独立を守り通し、独自の文化を育んできたタイ。アジアの歴史を感じさせる遺跡をはじめ、生活文化体験、平和学習などに最適な、さまざまな学習素材をご提供することができます。ここでは、教育効果の高いスポットや体験コースの一部をご紹介します。

王宮寺院とその周辺

写真:エメラルド寺院写真:王宮寺院写真:涅槃像写真:涅槃像の足の裏写真:ワットアルン

タイの首都・バンコクには、いたるところに寺院が点在していますが、バンコク王朝の誕生とともに建立された王宮「ワット・プラケオ」(エメラルド寺院)がたいへん有名です。そのきらびやかな境内はインド文明に基づいた宇宙観を表現するもので、タイ独特の文化を体感していただけます。周辺には巨大涅槃仏、そしてタイ古式マッサージの発祥の地として有名な「ワット・ポー」寺院、そしてチャオプラヤー川を挟んだ向こう岸には三島由紀夫の小説にも登場する暁の寺「ワット・アルン」があり、半日でタイの仏教文化の中心を見学することができます。

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インジャルーン市場でのフリーマーケット

写真:インジャルーン市場写真:えびせんのお店写真:トロピカルな色のお香インジャルーン市場写真:フリーマーケットで体験実習を行う高校生たち

バンコク最大の私設市場・インジャルーン・マーケット。ISO9000を取得している清潔で安全管理が徹底した市場で、熱帯の国ならではの食料事情を見学していただくことができます。またそこに併設されているフリーマーケットでは、日本から予め準備・持参した中古の衣類やアクセサリーなどを販売し、収益金を現地のNPOに寄付するという体験実習も行うことができます。市場で片言の英語やタイ語、ボディ・ランゲージなどを用い、現地の人々を相手になんとか手持ちの商品を売るという行為──子供たちは「お客さん」ではなく、主体的にコミュニケーションを展開していく「ホスト」にならなければなりません。それは彼らのこれからの人生において、かけがえのない体験となるでしょう。また、同じ敷地内には、タイの有名な料理研究家が指導するクッキングスタジオもあり、タイ料理を習いに来ている日本人観光客もいます。生徒を2〜3グループに分けてそれぞれ希望のアクティビティに参加し、最後に市場の事務所で集合する、というプランを組んだ学校も過去にありました。

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古都アユタヤ

写真:ワット・プラシーサンペット写真:ワット・プラ・マハタートの境内にある仏像の頭写真:ワット・ロカヤスターの涅槃仏写真:アユタヤを囲む川写真:ワット・ヤイチャイモンコンで見かけた地元の子どもたち

ユネスコの世界遺産にも指定された古都アユタヤ。アユタヤ歴史博物館や、数々の遺跡とともに日本人町の跡を訪れ、日タイ両国の関係やその歴史に触れることができます。子供たちに人気のエレファント・トレッキングも可能です。12月であれば、年に一度開催される「アユタヤ世界遺産の祭典」にもご参加いただけます。行きまたは帰りのバンコク─アユタヤ間は、チャオプラヤー川の遊覧船でお食事を召し上がりながら、川沿いの人々の暮らしの風景などを楽しむ約1時間半のコースがお勧めです。また、アユタヤ市内の現地学校との交流も、ひとつの選択肢となるでしょう。

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ライラックトーン村での半日体験

写真:ワット・ターイトンラーンの経堂写真:托鉢の僧侶写真:竹細工センター写真:ライラックトーンの風景写真:村の小学校の授業風景

バンコクから車で約1時間半、1800年代に誕生した歴史のある村・ライラックトーンは、タイ中部チョンブリー県にあります。村人の殆どは先祖代々から伝わる農業や、竹細工、お菓子づくりなどで生計を立てており、タイならではの農村風景がいまも残っています。県の文化遺産に指定された寺院や村の小学校を訪ねたり、村人の家を訪問して竹細工を教えてもらうといったことも可能です。小規模なグループにお勧めです。

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アンパワ郡の水上マーケットと蛍の観賞

写真:線路上にある市場写真:アンパワの水上マーケット写真:鯵(プラトゥー)写真:タイの伝統楽器工房写真:メクローン川沿いに建つ寺院

バンコクから西南へ車で約1時間半のところにあるサムットソンクラーム県。のどかな果樹園が広がっているこの地域では、昔から人々が船をつかって移動することが多いところとして知られています。その中でも、アンパワ郡は水質が保たれているメークロン川が流れており、川の両岸では果樹園が営まれています。近年、住民らは町おこしで、かつて繁栄していた水上マーケットを金土日の夕方に復活させ、町の活性化に成功。古い長屋で代々続いている珈琲店や饅頭屋さん、伝統菓子屋さんなどを訪ね歩きながら、ボートで売られているお土産を買ったり、あるいは夕方から船に乗って蛍を観賞したりすることもできます。

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カンチャナブリの泰緬鉄道
およびJEATH戦争記念博物館

写真:映画「戦場にかける橋」の舞台となったクウェー川鉄橋写真:クウェー川鉄橋の向こう岸の風景写真:連合軍の爆弾写真:エレファント・トレッキング中の高校生たち写真:クウェー川のいかだ下り

第二次世界大戦では、タイは日本と不可侵条約を結び、直接の戦闘は行いませんでした。しかし日本軍はタイを基地としてインドやビルマへ戦線を拡大するために、弾薬の運搬を主な目的とする泰緬鉄道を、欧米人の捕虜を強制労働させて敷設しました。その際に架けられたカンチャナブリのクウェー川鉄橋は、映画「戦場にかける橋」の舞台となったところです。JEATH戦争記念博物館は、そのときに大勢の捕虜たちが命を落としていたことなどに触れつつ、戦争の悲惨さを後世代に伝えています。隣接する泰緬鉄道へは、当時を少しでも感じ取ろうとして世界各地から大勢の観光客が訪れています。クウェー川周辺は緑豊かな森林や美しい滝に恵まれ、森林でのエレファント・トレッキングや川下りも楽しんでいただけます。途中駅から泰緬鉄道に乗車して、山沿いを走る列車の車窓からクウェー川を眺める短いコースも人気です。

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北部の古都・チェンマイ

写真:ワット・プラタート・ドイステープ寺院写真:ワット・プラシン写真:ナイトバザール写真:エレファント・トレッキング写真:アカ族の女性たち

約700年前のランナー王朝の都として栄え、現在はタイ北部地方の最大都市であるチェンマイ。1000m級の山々に囲まれた高原の中心部にあり、ミャンマーそしてラオスに隣接し、独特の文化を育んできました。市内には、ランナー王朝の面影を偲ばせる旧跡が点在するほか、300を超える寺院があり、日本の京都とよく比較されます。また、すぐ背後に山岳地帯が広がり、そこには言葉や風習が異なる21もの山岳民族が住み、今も伝統的な文化を守りつづけています。山岳民族の村々を訪ね、その生活様式を体験することも可能です。象の背中に乗って、山間でおこなうトレッキング・ツアーも人気です。

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コラートのピマーイナイトとホームステイ

写真:ピマイ寺院遺跡その1写真:ピマイ寺院遺跡その2地元の高校生と日本からの修学旅行生で記念撮影写真:「ピマイ・ウィタヤー校」のパソコン授業風景写真:コラートの朝市

タイ東北部最大の都市・ナコンラチャシマ。現地の人々の間で「コラート」という呼び名で親しまれてきました。11〜12世紀には、アンコールワットを建設したクメール帝国の支配下に置かれていたため、クメール文化の影響を強く受けており、周辺にはクメール遺跡が点在しています。とりわけ、「ピマーイ遺跡」はアンコールワットにも勝るとも劣らず美しいとされ、現地の高校生たちに案内をしてもらいながらこの地方の歴史について学んだり、遺跡が美しくライトアップされた国立歴史公園でのパーティで、彼らと交流を深めたりしていただくことができます。また、希望する学校によってはタイの伝統的な家庭でのホームステイも可能です。

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学校交流

写真:訪問先の現地高校でタイ式のあいさつをする生徒写真:民族舞踊を披露するタイの高校生写真:タイの民族衣装を着て記念撮影写真:ホームステイファミリーと記念撮影写真:日タイ高校生交流中

これまで、バンコク周辺ではラームカムヘーン大学附属学校、トリアウドム高校、シーアユタヤ高校、ルンアルン学園、コラートではピマイ高校、マリー高校、そしてチェンマイではユパラート校といった各学校が、関西から訪れた高校と交流してきました。コミュニケーションにおいては互いに英語を使い、日本とタイのお互いの文化・芸術やスポーツといったことを題材に交流を図っています。生徒たちが実際に訪問する以前から、メールなどでお互い情報交換をしていただきますと、より交流が有意義なものになるでしょう。

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About Thailand

国名 タイ王国(タイ語名:プラテート・タイ)
面積 513,115平方キロメートル(日本の1.4倍)
人口 6,242万人(2005年現在)
首都 バンコク(タイ語名/クルンテープ)
民族 タイ族を中心に、華僑、印橋、マレー系、ラオス系、少数民族などおよそ70の民族からなる。
言語 公用語はタイ語で、声調と独自の文字があり、美しい言語のひとつともいわれる。
気候 11〜2月は乾期にあたり、一年間で最も過ごしやすい季節。3〜5月は真夏で最高気温が35度を超える熱帯夜がつづく。6〜10月は雨期でスコールが降る。
国内総生産(GDP) 1,906億ドル[一人当たりのGNP:3,179ドル(2006年)]
教育制度 6・3・3・4制で、義務教育は中学校までの9年間。高校教育は普通コース(文科系/理科系)と職業コース(工業/農業/商業/家政/芸術・工芸)と2つに進路が分かれる。近年、グローバル化に伴って、普通コースはタイ語カリキュラム、英語カリキュラム、英・タイ2言語カリキュラムへと細分化させている学校が増えている。
主要貿易品目
輸出
  • コンピューター
  • 自動車・部品
  • 集積回路
  • 天然ゴム
輸入
  • 原油
  • 機械・部品
  • 電気機械・部品
  • 化学製品
主要貿易相手国
輸出
  1. 米国
  2. 日本
  3. 中国
  4. シンガポール
  5. 香港
輸入
  1. 日本
  2. 中国
  3. 米国
  4. マレーシア
  5. UAE
為替レート 1バーツ=3.22円(2008年6月現在)

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