この寺院は、陰暦11月(10月頃)に僧侶らが遠出を避け寺院内で厳しい修行に励むことが終わりを告げる「出安居」(であんご)に行う「タックバート・ティーウォー」(モチ米でできたお菓子を托鉢する僧侶らに献上)で有名です。各地から集まる市民らからの食べ物を托鉢するのに、約500名の僧侶が高台にある本堂から449段の階段を下りてくるこの仏教儀式は、お釈迦様が地上に説法を行うために戻る言い伝えを再現したもので、主に中央部で昔から行ってきた儀式のひとつです。サケークラン川が流れるウタイターニー県では、今もなお川沿いで素朴な生活を営んでおり、僧侶らは小舟での托鉢も続けているので、その様子を日常的に見ることもできます。
ワット・サンカット・ラッタナキリのランドマークは、カオサカエ・クラン(Khao Sakae Krang)の頂上にある多層屋根のパビリオンで、タイ語で「モンドップ(Mondop)」とも呼ばれています。
お釈迦様の伝記に基づいて建てられたもので、カオサカークラン山の頂上は、お釈迦様が母に説法をした後、ムアンカットナコーンで地上に戻ってきたタヴァティムサという天国のような場所であるとされており、寺院の名前の由来となっています。また、山の頂上が龍の形をしていることから、この場所にモンドップが建てられ、中には仏陀の足跡のレプリカ(ロイ・プラフッタバット)が納められています。その神聖なものは、龍の力を抑えるのに役立つと信じられていて、龍が火を吐いて町を破壊することができなくなるため、ムアン・ウタイターニー(Mueang Uthai Thani)が平和な日常を保つことができるといわれています。
ロイ・プラフッタバット(Roi Phraphutthabat)を祀りたい場合は、449段の階段を登って山の頂上まで登り、自分の意思で大きな功徳を祈願しなければなりません。そしてさらに、人々はプラ・ブッダ・モンコン・サックシット(Buddha Mongkhon Sak Sit、通称ルアンポー・モンコン)にも敬意を表します。これは、仏陀の遺物が仏像の頭の中に安置されていたと信じられているからです。ルアンポー・モンコンは、神聖な仏像といわれており、多くの帰依者は、仕事や自分のビジネスの成就を願います。
基本情報
名称 | ワット・サンカット・ラッタナキリ (別名:ワット・サケークラン) |
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名称(英) | Wat Sangkat Rattana Khiri |
営業時間 | 08:00~20:00 |
住所 | Uthai Mai, Muang Uthai Thani, Uthai Thani 61000 |
アクセス | ウタイターニー県まではバンコクから車で約3時間 |
電話 | 056-514-651, 056-514-652 |
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