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学校交流・ホームステイ
スタイル

写真:チェンマイの高校との交流会の様子写真:ユパラート校の校庭内で実施された集団托鉢写真:グループディスカッションの様子写真:スポーツ交流の際の記念撮影写真:別れの時間

現地高校生との交流とホームステイを通じて生活文化体験する[学校交流・ホームステイ]スタイルの修学旅行/教育旅行を、京都府立東宇治高校(普通科文理系)様の例でご紹介します。

概略

京都府立東宇治高校(普通科文理系)の例
日程・時期 6泊7日〜8泊9日
[夏休み利用・6月中旬〜下旬]
参加人数 約70〜80人
訪問地
  • チェンマイ
  • チェンライ
宿泊
  • チェンマイホテル
  • チェンライホテル
  • ホストファミリー宅
費用 約13万円
訪問のポイント
  • 現地高校生との交流
  • ホームステイでの生活文化体験
事前学習/準備
  • 訪問地のリサーチ(歴史、地域文化など)
  • 大学で専門教授によるタイ文化の講義
  • 土曜放課後、タイ語講習会の実施
  • 冊子作成
  • 訪問高校とのメール交換
  • 自己紹介の為のプロフィール準備
  • 各自ホストファミリーとのプロフィール交換
  • 日本文化紹介準備
  • タイ語の簡単な会話勉強
事後学習/交流
  • 訪問先の高校生とのメール交換
  • タイからの交換訪問の受け入れ(ホームスティ、授業参加、交流会等)
  • タイでの体験の小論文作成

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コース例

day01 関空発、バンコク経由チェンマイ着
day02 ホームステイ
ウエルカムパーティ後、ホスト宅泊
day03 ホームステイ
ホスト宅泊
day04 ホームステイ
ホストとともに交流校へ登校、歓迎式・授業参加・交流会などを行いホスト宅泊
day05 ホストとともに登校、授業参加・お別れ会
チェンライへ
市内見学、現地邦人の講演会の後ホテル泊
day06 チェンライの交流校と交流会
その後チェンマイへもどりバンコク経由で帰路
day07 早朝、関空着

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先生の感想

人と繋がることは、自分を考える機会になる
京都府立東宇治高校 笠谷卓生教諭

私たちの学校では、タイで受け入れてくれる高校の生徒宅へのホームステイを実施しています。生徒ひとりに対し1家族がホストとなり、お互いメールでプロフィールなどの交換をしておきます。共通の言葉は「英語」。中には、日本語を勉強して迎えてくれる家族もあります。

日常の会話が精一杯の子供たちは、分かり合えないもどかしさを身振り手振りで「会話」を探します。さりげないしぐさや表情から「あなたは何を伝えようとしているの」と全身をセンサーにしてキャッチしようとします。そして少しでも通じると感じたら、「もっと知りたい」と思う。この経験は、言葉が通じる日本の中ではリアルに感じないことです。タイの高校生たちが普段どんな風に勉強しているのか、将来をどう考えているのか、自分たちの国のこと、世界のことをどう受け止めているのか、いろいろなことおのずと語り合っているようです。そのことが、自分たちの見過ごしてきた日本文化や生活を見直す機会を与えてくれています。タイを訪れる前、タイ語の講習や特別授業などタイを知る準備をします。卓上の情報を現地で、全身で吸収しているように感じます。

帰国後、小論文を書き、自分たちの体験を整理させますが、タイで考えたことを大学受験で小論文にまとめ、進学する子も少なくありません。タイでの経験が生徒たちの進学意識を向上させ、進学率の向上につながるという嬉しい結果にも繋がりました。

作り上げていく関係、積み上げていく時間を大切にしたい
大阪府立槻の木高校 長井勘冶教頭

私たちの学校は、生徒の国際的感覚を育てようと韓国、オーストラリアなどの高校とも短期交換留学などの交流を図っています。姉妹校であるタイのルン・アルン学園高校との交流は、平成16年から始まりました。

日本人にとって、アジアの国々との交流を持つことは、自分たちの文化や風土を再確認することであり、世界を見渡す視野を持つためにも大切なことだと考えています。向き合って声を聞き、会話することで、瞬時に理解し合えることもあります。教科書には載っていないことが実感できることでもあります。また、飛び交う大量の情報の中で真実を見分ける「力」を確実に身に付ける基本でもあるのではないでしょうか。国際社会を生きる未来の「大人」にとって、必要不可欠なことです。アジアを知る上で、タイは大切な第一歩を教えてくれる国だと思います。

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生徒たちの感想

2年男子
タイでホームステイを体験しました。ホストの人たちはとても優しく、その優しさは、日本人に感じる「優しさ」とは、ちょっと違うもので、日本では経験できないものに感じました。つたない英語と身振り手振りで話しかける私に、常にニコニコと聞いてくれるし、どこかへ連れて行ってくれたり、いろいろ教えてくれたりと、私に寄り添うようにタイのことを教えてもらいました。それから発見もありました。日本に帰ってきて最初に思ったのは、日本は物にあふれているということでした。私も含めてありがたみに鈍感です。当たり前のことが当たり前でなくなった。タイで異文化に触れることで、新しい考え方ができるようになりました。少し自分の視野が広がったように感じます。
2年女子
タイで一番印象に残ったのは、「マイペンライ」という言葉です。これは、「大丈夫」とか「問題ないよ」という意味の言葉です。私のホストや友達はもちろん、日常のいろいろなところで耳にしました。とてもおおらかな気持ちで相手を受け止めるよい言葉だと思いました。私たち日本人も「マイペンライ」の気持ち、もっと持ったほうがいいなと感じています。タイに行ったから感じたことです。タイでの日々は単純に「楽しい」ですまないくらい大切な思い出です。
2年女子
「自分を表現すること」に自信がなかったので、海外で知らない人と多く接しないといけないと思うと、とても不安でした。でもなれない英語で、一生懸命話しているうちに、「不安」がどこかに行ってしまっていました。それは、みんながいつも微笑みながら私の話を聞いてくれたからです。「人と関わることは、こんなに楽しいんだ!」と思いました。自分の心を開けば、相手も心を開いてくれることがわかりました。人に対する積極性を学べたと思います。
2年男子
タイの高校生たちの様子を見ていて、「これじゃだめだ」と感じました。タイの高校生たちは、自分たちの国の文化も、世界の情勢もすごく真剣に考えている。学校の勉強も、授業中熱心だ。英語ひとつでも比べ物にならないくらい自分のものにしていると感じる。一生懸命なのは、勉強だけじゃない。私たちを一生懸命理解しよう、受け止めようと本当に心を尽くしてくれた。私が寝ようとしていると、ホストファミリーがなんと日本語を勉強していた。私と会話するために。私は、何事にも一生懸命になったことがあったかと恥ずかしくなった。全身で、全力で取り組むこと。それを教えてくれたのがタイだった。
3年女子
外国の文化などに興味はあったのですが、実際にタイの高校生たちと話をしたり、お互いの国のことを紹介しあったりすることで、とても大きな経験をしたという実感があります。タイの子たちは、到着した私たちのことを、まるで芸能人を迎えるかのような大歓迎をしてくれました。ウエルカムパーティーも、心から私たちを楽しませようという気持ちが伝わってきてとても嬉しかったです。みんな、私たち一生懸命話しかけてくれます。私たちも答えようと一生懸命でした。英語をもっと勉強しておけばよかったと、少々後悔もしました。普段ならしないタイ舞踊やムエタイの授業も体験。特にタイ舞踊は、普段使わない筋肉を伸ばして踊るのでとても新鮮で楽しかったです。たくさんの友達ができたし、日本との違いを知ることにもなり、学ぶことも多かったです。

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