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地域社会体験
スタイル

写真:フリーマーケットで体験実習の様子写真:料理教室に参加する男子生徒写真:カンチャナブリへは鉄道で移動写真:エレファント・トレッキングの様子写真:最後の夜のFarewell Party

[地域社会体験]スタイルの修学旅行/教育旅行を、料理や宗教などのタイ文化、現地市場でのフリーマーケット等企画から実施まで、プラティープ財団訪問等でボランティアなどを体験した千里国際学園高等部様の例でご紹介します。

概略

千里国際学園高等部の例
日程・時期 4泊5日
[3月16日〜20日(第2学年末)]
参加人数 約80人(1学年)
訪問地
  • バンコク市内
  • バンコク郊外
宿泊
  • モンティン・リバーサイド・ホテル
費用 約13万円
訪問のポイント
  • 現地でタイの文化、生活を体験する
  • 企画から交渉、運営まで生徒自身が行う
事前学習/準備
  • 訪問地のリサーチ(歴史、地域文化など)
  • 現地施設、関係者とのメール交換
  • タイでの体験コース企画と交渉
  • 冊子作成
  • タイ語の簡単な会話勉強
事後学習/交流
  • 感想文作成
  • ・最後の夜のパーティーで、各グループが成果報告

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コース例

day01 関空発、バンコク着
day02 バンコク市内を見学
現地体験・テーマ[発見]
  • マッサージコース:タイ式マッサージを学ぶ
  • 市場コース:フリーマーケットを開催
  • ボランティアコース:施設に絵本や募金を贈る
day03 現地体験・テーマ[経験]
  • 料理コース:習ったタイ料理で全員の夕食づくり
  • 宗教コース:寺院でタイの仏教世界を体験
  • 遺跡コース:アユタヤ遺跡でタイの歴史を学ぶ
day04 現地体験・テーマ[楽しむ]
エレファントキャンプ・クウェー川鉄道・エラワンの滝・カンチャナブリ観光など
夜、宿泊ホテルにて全員でパーティ
day05 朝食後、空港へ。マニラ経由で帰路

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先生の感想

“タイ”を探す、創る、体験する
千里国際学園 田中守教諭

修学旅行の準備は高校1年の冬から。グループに分かれて行ってみたい国でどんなことが体験できるのかモデルプランを作り、保護者にプレゼンテーション、了承を得て行き先が決まります。そして高2の冬まで1年かけてプランを決めます。ネットとメールを駆使し、交渉や予約などできるかぎり生徒自身で行うのがルールです。

2005年に訪れたタイでは、単に観光に終わらない経験をしました。たとえば、料理教室で実際にタイ料理を作る班では、習いたての料理でみんなの夕食を作ることにチャレンジ。寺院でタイの仏教を体験する班は、タイの人たちの仏教への思いを実感。大きな市場でフリーマーケットを行う班は、現地の人とタイ語での値段交渉などのやり取りに挑戦。それぞれ独創的なものでした。

旅行の運営も任されている旅行委員たちは、旅行中も毎晩集まってミーティングをし、次の日の行動に備えます。自分たちは、どこに、何のために、何を求めて行くのか。彼らは手探りで答を見つけていきます。それは知識や経験のつめこみではなく、獲得形の学びの大きな実践です。参加する生徒たちの多様な思い、時間や費用などの現実的な制限、習慣や文化・言葉の違いなど、さまざまな条件を満たす「ひとつの旅行」を作り上げる過程で、生徒たちは悩み苦しみます。これは、自分たちの力を試すことであり、またこの「チャレンジ」を通じて、お互いの存在を認め合い、さらに訪問国「タイ」を理解するようになります。そんな生徒たちをタイの人々はおおらかな優しさで受け入れてくれました。タイでの日々は、生徒たちの一生の宝ではないかと思います。

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